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後世に残すべき芸術品!? うっとりするほど美しいクーペ3選

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後世に残すべき芸術品!? うっとりするほど美しいクーペ3選

■クーペの美しさを見事に表現した名車たち

 国産クーペは数を減らしており、いまではレクサス「LC」や「RC」、日産「GT-R」に代表される高級路線か、トヨタ「86」、スバル「BRZ」のようなスポーティ路線に2極化しています。

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 一方、海外では日本よりもクーペの需要は高いですが、やはり高級路線にシフトしており、数を減らしているというのが現状です。

 クーペはスタイリッシュなモデルというのが定番で、実用性についてはあまり考慮されていませんが、そこがクーペ最大の魅力でもあります。

 そこで、これまで販売された国内外のクーペから、ひと際美しいモデル3車種をピックアップして紹介します。

●スバル「アルシオーネSVX」

 1985年に発売されたスタイリッシュなクーペ、スバル「アルシオーネ」はシャープなクサビ型のフォルムや、未来的な内装のデザインで、それまでの国産クーペとは一線を画したものとなっていました。

 そしてバブル経済終焉直前の1991年に、2代目となる「アルシオーネSVX」が登場。デザインは先代から一転して曲面を多用した美しいフォルムになりました。

 オリジナルのデザインコンセプトは巨匠ジョルジェット・ジウジアーロによるもので、それをもとにスバル社内のデザイナーによって完成されています。

 もっとも特徴的な「ミッドフレームサイドウインドウ」によってアルシオーネSVXの美しさを表現し、国内外から高い評価を受けました。

 発売直後にバブル経済が崩壊するというタイミングの悪さで販売は低迷。それでも6年間販売されて、いまも多くのファンが存在します。

●プジョー「406クーペ」

 プジョー「406」というと、リュック・ベッソンが脚本を担当した映画「TAXi」に登場したセダンが有名ですが、クーペモデルも存在し、美しさに定評がありました。

 1997年に発売された「406クーペ」は、セダンをベースとしていますが外観は完全に別モノになっています。

 デザインはフェラーリなど多くのスポーツカーやスーパーカーを手がけていたカロッツェリア・ピニンファリーナが担当し、製造も同社でおこなわれました。

 特徴的なフロントマスクはセダンと共通のイメージを残しつつも、よりシャープでスピード感ある印象となっています。

 また、フロントフェイスからトランクまで続く、流れるようなラインが「406クーペ」の美を醸し出していました。

 日本では1998年から2005年まで正規輸入されていましたので、いまも中古車市場で流通しています。

■世界一美しいクーペBMW「6シリーズ」

●BMW「6シリーズ」

 美しいクーペの代表格といえばBMW「E24型 6シリーズ」です。

 初代「6シリーズ」は1977年にBMWのフラッグシップクーペとして誕生。デザインはフランス人カーデザイナーのポール・ブラックによるものです。

「ビッグシックス」と呼ばれる3.2リッターから3.5リッター直列6気筒エンジンを搭載し、そのエンジンを収める長いフロントノーズや、キャビンの位置と高さ、トランクの形状と長さと、それぞれのバランスが絶妙で、世界中のクーペに多大な影響を与えました。

 後年、「世界一美しいクーペ」と評され、いまも多くのファンが存在します。

 また、初代6シリーズは美しいだけでなく、BMWモータースポーツ社によってチューニングされた「M6」や、アルピナによるコンプリートカー「B7ターボ」「B9 3.5」などが登場し、モータースポーツでも活躍するなど「美しいクルマは速くなくてはいけない」を具現化していました。

※ ※ ※

 現在もBMW「8シリーズ」や、ベントレー「コンチネンタルGT」など、美しいクーペがありますが、どれも巨大なボディです。

 今回、紹介した3台は現在の水準からすると小型ですが、見事に美しさを表現しています。

 厳しい制約があるなかでも美しさを表現していることも、価値あることではないでしょうか。

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