「車両重量」は、文字通りバイクの重さのことです。総じて排気量が少ないバイクは重量が軽く、大排気量バイクほど重量が重くなる傾向があります。当然かもしれませんが、大排気量バイクはエンジンの寸法が大きくなるだけでなく、パワーやスピードに対する車体の強度や強力なブレーキなど、バイクを構成する多くの部品が大きく重くなるためでしょう。
ちなみにスズキのスペック表を見ると「装備重量」となっており、注釈で“装備重量は、燃料・潤滑油・冷却水・バッテリー液を含む総重量となります”と書いています。なぜそんな注釈をするのか、当たり前のように思えて少々不思議ですが、これには理由があります。
現在はスペック表に記載されている「車両重量」は、スズキ以外のメーカーもガソリンやエンジンオイルなどが入った“走行できる状態”の重量を表記していますが、かつては「乾燥重量」の表記が一般的でした。乾燥重量とは燃料・潤滑油・冷却水・バッテリー液などを含まない重量のことです。
軽い方が加速しやすく、減速時も慣性力が小さいのでブレーキが良く効きます。そしてバイクは車体を傾けて曲がる乗り物なので、基本的に軽量な方が素早くバンクしたり、左右に切り返すことができ、端的に言えば軽量な方がスポーツ性能に優れるわけです。そのため、かつては軽さをアピールするために乾燥重量を用いたとも考えられます。
たとえば1985年にスズキが発売した「GSX-R750」は、アルミ製のフレームや独自の油冷エンジンなど軽量化に力を注ぎ、従来の大型バイクとは別格の乾燥重量179kgを誇りました。
その「GSX-R750」から進化を重ねた現行スーパースポーツモデルの「GSX-R1000R」は装備重量203kgです。数値だけを比べると24kgも差がありますが、実際は大きく変わらないと思われます。ちなみに2004年に発売されたホンダ「CBR1000RR」は、車両重量210kg/乾燥重量181kgと両方を表記していましたが、じつに29kgも差があります。
乾燥重量は“走れない状態”なので、あまり参考にならない側面もあり、2000年代の半ば頃から走行できる状態の装備重量で表すようになってきました(メーカーによっては装備重量を「整備重量」と表記する場合もアリ)。
日本では2008年頃までが「乾燥重量」で、2009年は「乾燥重量」と「装備重量」が混在し、2010年にはおおむね「装備重量」に統一されました。カワサキの「ゼファーχ」(排気量400ccクラス)のファイナルモデルは、2009年は「車両重量(乾燥)186kg」と表記していましたが、2010年には「車両重量(整備)208kg」になりました。
そのため旧車や中古車を探したりする際に、現行モデルと比べて「昔のバイクはずいぶん軽かった」とカン違いしないよう注意が必要です。
軽量だとスポーツ性の高さはもちろん、押し引きなど取り回しがラクになることも事実です。とは言え高速道路などを一定速度で巡行する場合は、ある程度重量がある方が安定して快適に走れる場合もあります。したがって、必ずしも車両重量が軽い方が偉いというワケではなく、バイクのカテゴリーや使い方で、メリット・デメリットが変わります。
スポーツバイクのイメージが強いドゥカティは、「乾燥重量」と「車両重量」を表記しています。
BMWはスペック欄に様々な重量が並んでいますが、「車両重量(日本国内国土交通省届出値、燃料100%)」の数値が参考になるでしょう。ハーレー・ダビッドソンは「出荷時重量」と「車両重量」を表記しており、車両重量はオイルやフルード類および燃料90%を含んだ走行できる状態の重量になります。
排気量が250ccを超える小型二輪車の車検証には、車両重量とは別に「車両総重量」の項目があります。車両重量は基本的にスペック表と同じですが、車両総重量はそのバイクに定員が乗った状態での重量を示しています。ひとり分の体重は55kgで計算するため、定員2名のバイクの場合は、車両重量に110kgを加えた数値が車両総重量になります(※バイクの場合。四輪車の貨物車などは異なる)。
四輪車の貨物自動車などは車両総重量で自動車重量税が決まるので重要な数値ですが、重量税の無いバイクの場合はあまり関係ないかもしれません。
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みんなのコメント
まあ、排ガスや騒音の規制が強化されたり、ABSの装備が義務化されたりして、傾向として重くなってるのは事実だが、メーカーもコストアップを抑えながら頑張ってると思うよ。
食わず嫌いの批判ばかりでなく、1回乗ってみればその進化っぷりにも驚くはず。