もくじ
ー ポールスター2 今わかっていること
ー COOがAUTOCARに語ったこと
2019年を占う 難しいニューブランド立ち上げ ポールスターとクプラ
ポールスター2 今わかっていること
ポールスターが2番目の市販モデルとなるポールスター2を、2月27日にオンライン・イベントで公開する。
この電気自動車はその後、ジュネーブ・モーターショーで一般公開される予定だ。ボルボから独立したブランドとなったポールスターは、これらのモデルを発表/発売することで、既存の自動車メーカーとは異なる分野を開拓するつもりだと述べている。
2月14日、ポールスター2の2枚目となるプレビュー画像が公開された。今回の画像では、ポールスター2のリア・デザインを見ることができる。テールゲートの形状はポールスター1と区別され、車幅いっぱいにわたるLEDライトバーが特徴的だ。
細部は依然として明らかになっていないものの、ポールスターは2のボディスタイルが4ドアの「ファストバック」であると言及している。そしてグーグルの新しいHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)テクノロジーと、グーグル・アシスタントの車載版を採用する最初のクルマになるという。
ポールスター2は「テスラ・モデル3の価格帯で販売される」とポールスターは言っている。つまり、英国では700万円前後からという価格になるようだ。
また、顧客はサブスクリプション形式でこのクルマを手に入れることもできる。その料金はボルボの「ケア・バイ・ボルボ」よりわずかに高くなるという。
ポールスター2は最高出力400ps、航続距離は480km程度になると言われている。
COOがAUTOCARに語ったこと
2018年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、ポールスターのジョナサン・グッドマンCOOはこの新型車に関するいくつかの情報をAUTOCARに語った。
同氏はこのエントリー・モデルについて「ショールームに並ぶラインアップの下端に位置することになります。そしてわれわれはこのモデルで、われわれが必要としているEV市場の最多量販価格帯に参入することができるようになります」と述べた。
ポールスター2は、2017年に発表されたボルボ40.2コンセプトと明らかに関係が深いモデルだ。この時、同時に公開されたボルボ40.1コンセプトは、後にコンパクトSUVのボルボXC40として市販化されている。
グッドマンはまた、今後数年間の市場におけるEVの普及速度を考えれば、既存の自動車メーカーが主流製品とは異なる独特なデザインのEVを作り、サブブランドから発売することは、大きな間違いになると警告する。
「世界の電気自動車市場は2017年に400万台でした」グッドマン。「しかし、2025年までには間違いなく900万台規模にまで拡大すると思われます。あるゆる地位や職業のEVオーナーが誕生します。つまり、電気自動車だからといって、変わったクルマとか未来的なものと考えることは間違いです」
「他のブランドはそんなことをしかねません。しかし、われわれは今後7年でEV市場は3000万台規模になると見ています。そうなるとEVはもはや隙間商品ではなく、主流になるでしょう。青い光が横でチカチカ光るようなクルマではなく、ただ素晴らしいデザインのクルマを作ればいいのです」
また、テスラに惹かれたライバル・ブランドが後追いで登場させているカルト的なクルマとは対照的に、グッドマンはポールスターが顧客に対し包括的な姿勢であることを望んでいる。
「われわれの顧客はどんなタイプだろうと尋ねてまわることは、われわれのようなブランドにとって危険だと私は考えます」と彼は言う。
「電気自動車は、これからリタイアする若い経営者にアピールするでしょう。それは新しい市場です。購買意向は変化します。だからわれわれは一部の変わり者や批判的なひとびとに受けるのではなく、全てのひとびとに向けて開けたブランドにならなければいけません」
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