世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・イタリア・サルディニアは、ヒョンデのオット・タナクがトヨタのセバスチャン・オジェを最終ステージで逆転して総合優勝を飾った。
グラベルラリーのサルディニアは、今回ショートフォーマットでの開催。金曜日にシェイクダウンとステージが行なわれた。
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デイ1は2連勝中のオジェが4ステージ中2ステージを制して、タナクに4.5秒差をつけると、デイ2も8ステージ中4ステージで最速となり、タナクに17.1秒差をつけて最終日を迎えた。
ヒョンデはSS8でティエリー・ヌービルがクラッシュし、デイリタイアに終わったことから、デイ2はタナクに「安全第一でプッシュしないように」と指示していた。
しかしデイ3は、日曜日の4ステージの合計タイムを競う”スーパーサンデー”もあることから、掃除役となったヌービル共々、タナクは気迫の走りを見せた。
そして迎えた最終パワーステージSS16。6.2秒ビハインドのタナクは、暫定2番手タイムでオジェの走りを見守った。
ここでオジェはまさかの6番手。パンクに苦しみながらの走行だったようで、わずか0.2秒差でタナクが逆転、総合優勝を果たした。
タナクはスーパーサンデー2位、パワーステージ2番手で合計獲得ポイント26点。オジェよりも1点多くポイントを稼いだ。
トヨタの勝田貴元は、総合3番手につけていたSS9でトランスミッションのトラブルに遭い、デイリタイア。スーパーサンデー6位、パワーステージ5位で3ポイントを拾い上げた。
ヒョンデはダニ・ソルドも3位となり、ランキングトップのヌービルはスーパーサンデー1位、パワーステージ首位で12ポイント稼いだ。
結果として、ヌービルはランキング2番手のエルフィン・エバンス(トヨタ)との差が18ポイントに拡大。タナクもエバンスと同ポイントに並んだ。
マニュファクチャラーズ選手権では、ヒョンデがトヨタを13ポイントリードしている。
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