来季、レッドブル・レーシングからの昇格も噂されるRB角田裕毅は、現状でその可能性が「50対50」だと明かした。
レッドブル・レーシングは今季までマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスという布陣で挑んできたが、フェルスタッペンが4度目のドライバーズタイトルを掴んだ一方で、ペレスは不振にあえぎ同ランキング8位……トップ4チームのドライバーの中でも最下位となった。
■角田裕毅、レッドブルF1初テストは“評価ポイント”とされていたフィードバック面で高い評価「チームもそこを気にしていたはず」
ペレスは今シーズンの早い段階で2026年までの契約延長をチームと結び、先日FIAが公開した2025年のF1エントリーリストにもレッドブル・レーシング所属で登録されていた。
しかしレッドブル陣営は、ペレスの苦戦を受けて、姉妹チームRBも含め2025年のドライバーを再評価。アブダビGP後に関係者会議を行なうとしていた。
先日のポストシーズンテストにレッドブル・レーシングから参加した角田も、ペレスの後任候補のひとり。チームメイトのリアム・ローソンと昇格競争を戦っているという状況だ。
テストでレッドブル・レーシングRB20をドライブした後、日本へ帰国しHonda Racing 2024 Season Finaleに出席した際、角田は来季シートに関して次のように語った。
「来季については……どうなるんですかね? 正直、僕も分かりません」
「(チャンスは)50対50だと思っています。もちろん、レッドブルに乗れたら1番嬉しいですけど、みんなが応援してくれているこの状況が僕は非常にありがたいですし、どのチームに行ってもやることは同じです」
また角田は、2024年の6月の時点で2025年の契約を結ぶ以前にレッドブル以外のチームからも複数打診を受けており、レッドブル・レーシング昇格のみにこだわらない、つまり他陣営への移籍も頭の中には入っているという姿勢を見せた。
「チームはレッドブルだけではありません」と角田は続けた。
「もしかしたら、VCARBも開発で上回るかもしれません。別にレッドブルでなくてはいけないというわけでもありません」
「どうなるかは分かりませんが、特に僕がポイントを取って活躍できたらなと思います」
そして今後の目標として角田は、母国戦である日本GPの舞台、鈴鹿サーキットでの表彰台獲得を挙げ、早ければ来年にもそれが実現するかもしないと語った。
「鈴鹿で表彰台を獲れたら最高ですね。それを獲るために、いつかもっと良いクルマを作って、もっと良いチームになっていきたいです」と角田は言う。
「その時が来るまで、みなさんしばしお待ちを……来年かもしれませんしね。精一杯頑張ります」
なお、このSeason Finaleに合わせて、今季のJAFドライバー・オブ・ザ・イヤーに輝いた角田に対して、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長が盾を授与した。
その際に渡辺社長は「ユウキには来シーズン、さらに“ステップアップ”して頑張ってほしい」と含みのある発言をしていた。
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