車種別・最新情報 [2024.08.28 UP]
ホンダ・ZR-V&ヴェゼル『純正カスタマイズの魅力』~ホンダアクセス&無限・実走リポート~
ホンダ車の走行性能の向上や普段使いでの魅力を高めるアクセサリーをリリースしているホンダアクセスと無限。クルマの素性の良さを生かしたカスタマイズを提案する両ブランドが仕上げたSUVの合同試乗会に参加するチャンスにこのほど恵まれた。
●本文:川島茂夫●写真:奥隅圭之
極上カスタマイズの魅力に迫る HondaAccess&無限SUV試乗会リポート
Honda Accessカスタマイズ ヴェゼル
個性際立つエクステリアコーディネート
「実効空力」と銘打つようにアクセスの空力設計はサーキットの速度域ではなく一般用途で実感できる効果を狙っているのが特徴だ。具体的には挙動収束性の向上であり、従来型ヴェゼルによる乗り比べでも直進時の方向性の揺らぎの減少やロール等の収まりのよさが確認できた。ただし、コーナリング性能が向上する訳ではなく、同乗者の乗り心地や安心感の向上、ドライバーにとっては滑らかに走らせるための補正操舵が減少するのが主な効果。要するにストレス軽減が主目的。比較試乗車が標準車のホイール/エアロのヴェゼルだった点にも納得だ。エアロ系カスタマイズというとマニア御用達が普通だが、一般ユーザーにもメリットが大きいのがアクセスの実効空力パーツなのだ。
Sports Style
リヤの印象を引き締めるテールゲートスポイラーは、高速走行時の安定性向上が狙い。
ホイールもサスペンション”の一部という発想から生まれたヴェゼル専用設計のMS-050。
Casual Style
各部に、カッパーブラウンのアクセサリーを装着し、ヴェゼルの力強い印象と質感の高さを強調するカジュアルスタイル。
Active Style
キャンプなどのレジャーシーンに映えるコーディネートがアクティブスタイル。サイドのボディデカールがアウトドアらしさを強調。
Urban Style
アーバンスタイルは、ヴェゼルを都会的な雰囲気に包むコーディネート。存在感を強めるクロームメッキのグリルなどを装着している。
無限カスタマイズ ヴェゼル
ホンダのモータースポーツ活動の一翼を担うのが無限ブランド。そのカスタマイズパーツもモータースポーツをテーマとしているのが特徴だ。試乗したのは、無限製のスポーツサスやエアロパーツ、アルミホイール等を組み込んだヴェゼルだ。
試乗印象は正統派のスポーツモデル。過剰に回頭反応しないとか操舵追従性のいいラインコントロール性など最近のホンダ車の特徴はそのままに、応答性を向上。だからといって操作量に神経質にならないように詰めているのが巧みである。乗り心地の硬さは普段使いにも対応できて特別なモデルに乗っていることも実感できるバランス。アクセスに比べるとハード志向のドライバー向けと言える。
無限らしいスポーティさを強調する迫力あるリヤビュー。大型のウイングスポイラーとテールゲートスポイラーが目を引き付ける。
10本のスポークが特徴の無限18インチホイール。薄いながらも高い剛性を確保し、純正の18インチホイールから最大で3.2kg軽く、軽量化にも貢献する。
無限カスタマイズ ZR-V
試乗したZR-Vに組み込まれているパーツで、走行性能に大きく影響したのはパフォーマンスダンパーだ。試乗前はノーマルと大きくは違わないのではと思っていたのだが、明らかに変わっていた。
路面からの細かな振動や騒音低減にも効果があるのだが、どちらかと言えばサスを硬めたような印象。操舵初期反応の向上や車軸周りの揺動の減少が大きい。強化ブッシュを組み込んだような感じだ。強化ブッシュならガツゴツと当たりは強いはずだが、そうならないのがパフォーマンスダンパーの恩恵だ。
フルセットでスポーツサスに交換するのは心理的にも実用的にも抵抗があるが、もう少し手応えのある操縦感覚が欲しいというドライバーならぜひ試していただきたい。
優れた運動性能を発揮するとともに走行ノイズなどの不快感を低減するパフォーマンスダンパー。
Honda Accessと無限の違いは?
無限がハードコアなマニア限定とは思わないが、アクセスと比較するとやはり操る手応えと高性能を求めるカスタマイズ。例えば操舵応答性は無限は詰める方向、アクセスは繋ぐ方向の特性という違いを感じた。無限をスポーツ志向、アクセスをツーリング志向と言えばもっと分かりやすいかもしれない。この志向の違いはユーザーにとって有り難いポイント。ホンダ直系の安心感をそのままに、ふたつの異なるテイストからグレードアップが選べるのだ。
ホンダアクセスカスタマイズ
無限カスタマイズ
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