ザウバー・モータースポーツは、12月15日、動画ライブ配信サービスを提供するオーストラリア企業『Kick.com』がザウバーの2024年と2025年のマシンのネーミングライツ(命名権)を獲得したことを発表した。ザウバーは、2026年からアウディのワークスチームとしてF1活動を行うことが決定しており、その関係で、タイトルスポンサー、アルファロメオとの契約を2023年末で終了する。
アウディの名称に移行するまでの2年間、タイトルスポンサーなしに活動することは、予算上、2000万ユーロ(約31億円)の損失となる。そのため、2年前にザウバーの商業部門を引き継ぎ2023年からF1チーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは、スポンサー獲得のために途方もない努力を続け、その結果、今までよりも有利な条件で『Kick.com』との契約を結ぶことに成功した。
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この契約により、2024年のザウバーF1の車両名は『KICK Sauber C44』と名付けられることになった。
正式なチーム名は、FIAが来年初めに2024年F1エントリーリストを発表した後に、公表される予定だ。チーム名の変更には他の9チームの同意を得て、FIAがそれを承認する必要があるため、ザウバーは、新チーム名の発表を延期することに決めた。
『Kick』は、アルファロメオ/ザウバーのメインスポンサーであるオンライン・ベッティング・プラットフォームであるステークの出資を受けて2022年10月に設立されたストリーミング・プラットフォーム。わずか14カ月で2200万人以上のクリエイターが所属するほどの発展を遂げている。
2023年の時点から、『Kick』はチームのオフィシャルパートナーとなっているが、2024年に契約の規模が拡大することで、バルテリ・ボッタスと周冠宇が乗るマシンにそのロゴがより目立つ形で飾られることは間違いないだろう。
チーム代表ブラービは、発表に際し、「ザウバーは常に、革新的であり、型にはまることなく、慣習に挑戦してきた」とコメントした。
「『Kick.com』とのパートナーシップは、我々を突き動かしている哲学を最新かつ大胆な形で示すものだ。『Kick.com』は、ライブストリーミングの在り方を再定義している。F1の世界でも、同じく破壊的なアプローチを採用するはずだ。『Kick.com』とともに、我々は、ファンに近づくための新しく革新的な方法を見つけるべく、次なるステップを踏み出すことを目指していく」
2024年F1シーズンに向けて、アルファロメオの他に、アルファタウリもチーム名の変更を予定しており、新名称は『レーシング・ブルズ』になるものと予想されている。
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