この記事をまとめると
■一般社団法人 日本自動車連盟 JAPAN AUTOMOBILE FEDERATION、通称JAFには58年の歴史がある
セルフスタンド派は要注意! 絶対に避けたいクルマのタイヤバーストの原因と対策
■個人会員になるには入会金2000円、年会費4000円が必要(クレジットカードで手続きすると入会金は1500円。障害者手帳を持っている人は入会金無料)
■どのぐらい利用すれば元が取れるのかについて解説する
JAFの出動理由の約42%がバッテリー上がり
バッテリー上がり、キーの閉じ込み、パンク、ガス欠、脱輪、その他、クルマの身近なトラブルが起きたとき、一番頼りになるのはやっぱりJAF。
JAFとは、一般社団法人 日本自動車連盟 JAPAN AUTOMOBILE FEDERATIONの略で、設立は1963年。最初の東京オリンピックの前年の発足で、すでに58年の歴史がある。
JAFの活動は会員の会費に支えられていて、現在の会員数1990万⼈以上。
ロードサービスをはじめとする、JAFの各種サービスを受けるためには、あらかじめJAFの会員になっているのが条件。
JAFの個人会員になるには、入会金が2000円。年会費4000円が必要(クレジットカードで手続きすると、入会金は1500円。障害者手帳を持っている人は入会金が無料になる)。
つまり、初年度は通常6000円の費用がかかるわけだが、この会費の費用対効果はどうなのだろう。最近では、ロードサービス特約付きの自動車保険が標準的になってきているが、わざわざJAFに入るメリットは?
結論からいうと、JAFには加入しておいて損はない。なぜなら誰でもJAFのお世話になる可能性があるからだ。
2020年度のJAFのロードサービス出動件数は、全国で211万7485件。約14.9秒に1回出動するという頻度となっている。
出動理由を見てみると、1位が「バッテリー上がり」、2位が「タイヤのパンク」、3位が「落輪・落込」で、この3つだけで全体の約67%を占めている。
このうちバッテリー上がりと脱輪は、自動車保険のロードサービスでも対応してもらえるが、自動車保険のロードサービスだと回数制限があるのが一般的。
一方、JAFなら回数は無制限。バッテリーは高性能化する一方、突然死する傾向があるので、バッテリー上がりはリスクが高いトラブルだ(JAFの出動理由の約42%)。
ちなみにJAFの非会員が、バッテリー上がりでJAFを呼ぶと、救援費用は13,130円になる。
もっとも上記のようにバッテリー上がりは、自動車保険のロードサービスも使えるので、保険に入っていればOKだが、出動理由第2位のパンクとなると話は違う。
3年に1回パンクしたとしても十分に元が取れる
JAFにパンクのレスキューを頼むと、なんとその場でパンク修理をしてくれて、スペアタイヤ未搭載車両や現場で応急修理が不可能な場合、状況に応じてタイヤ貸し出しのサービスまで受けられる(条件付き)。しかも会員なら無料!!
タイヤに関するトラブルは、10年前に比べ30%以上も増加(セルフのガソリンスタンドが増え、空気圧などを点検する機会が減っているため)。
年に一度、パンクするという人は稀だろうが、パンクで非会員がJAFを呼ぶと、救援費用は13,330円。3年に1回パンクしたとしても、年会費は十分元が取れる計算になる。
その他、JAFならタイヤチェーンの着脱も会員なら無料で頼める(チェーンは自前で用意)。
あまり知られていないが、1週間先までのロードサービスの日時予約も可能なので、冬を迎えるにあたり、覚えておくといいだろう。
その他、自然災害に起因した事故・故障は、保険会社のロードサービスだと対象外だったり、雪道やぬかるみからの脱出もNGのケースがあるが、JAFなら救助対象で無料。
その他、大きな違いとして、JAFは会員個人=人間に対するサービスなので、愛車以外の友人、家族、レンタカー、バイクでも、会員本人がそばにいれば、レスキューを頼める。
それに対し、自動車保険はクルマにかける保険なので、登録しているクルマ以外だとサービスは受けられない。家族で共用している場合は、自動車保険にもメリットがあるが、JAFでも年間2000円/人で家族会員を追加できる。
もうひとつ、JAFだと利用回数の制限がないのも特徴。
あとは意外に忘れがちだが、「飲食店」や「カー用品店」 「ガソリンスタンド」など、全国約47,000カ所で会員優待サービスが使える施設があり、細かく拾うと意外にバカにできないものがある(例 ファミレスのロイヤルホスト:飲食代 5%割引)。
というわけで、3~4年に一度JAFのお世話になるとしたら、年会費は決して損にはならない。
個人的には、自動車保険のロードサービス+JAFという組み合わせがベストだと思う。
自動車保険+JAFで「無料サービスの適用範囲拡大」(例 レッカーの無料牽引距離の延長)もあるし、自動車保険のロードサービスでカバーできない範囲もあるので、安心感が高まる。
家族で複数人運転する場合は、一番運転する機会が多い人がJAF会員になり、その他の人は自動車保険で備えておくのがお得ではないだろうか。
また高齢者や女性など、ひとりでパンク修理(タイヤ交換)ができないという人は、JAFに入っておくことをおすすめしたい。
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みんなのコメント
普段はJAF MATE(会報誌)が届く位ですが、今まで2回レッカーでお世話になりました。
あとは会員優待でモーターショーとか行くとちょっと割引があります。個人的にはあまり使う機会がありませんが…。
救援で利用しなくても、優待特典等を上手に使い倒せば年会費の元は取れるんじゃないでしょうか?
保険と同じで何もトラブルがないのが一番ですね。
ただしレーッカーは、年間15キロという距離数の制限がある。
複数回利用してもOKだが、合計が15キロを超えなれば課金される。