他車とは違い異彩を放ったホンダ「ビート」
これはホンダのバイク部門が手掛けたクルマなのか、自動車部門が開発したバイクなのか、にわかに理解に苦しみます。おそらくどちらも正解であり、どちらも間違いでしょう。
女子高校生が「ザ・原宿バイク」と呼ばれた’80年代のオシャレな原付バイク、ホンダのラクーンに乗ってみました!
搭載するエンジンは、軽自動車枠上限の660ccです。最高出力も軽自動車自主規制上限の64psです。てすが、ターボチャージーは組み合わせていません。ノーマルアスピレーション、つまりNAエンシンシテ64psを絞り出しているのです。となれば高回転化は当然の要求です。実際にビートのエンジンは、まるでバイク用パワーユニットであるかのように、9000rpm近く回るのです。直列3気筒SOHCですが、3連スロットルを組み込むなどしてレスポンスを際立たせています。ビートがバイクなのかクルマなのか悩む理由はまずそこにあります。
一方で、そのエンジンに搭載位置はミッドシップになります。フロントのボンネットには、自動車にとって最大の重量物であるエンジンは積み込んでおらず、コクピットの背後にミッドマウントされるのです。コーナリング性能値を追求したスーパーカーのようなパッケージングなのです。
さらにビートの魅力は、オープントップであることです。キャンバストップのそれはコクピットにいながらにしてワンタッチで開閉することが可能です。爽快なオープンエアモータリングの世界を、手軽に手に入れることができるのです。
ビートがデビューしたのは1991年です。自動車業界はバブル経済の最中にあり、つまりビートはその贅沢なコンセプトが物語るように、豊かな日本経済の象徴でもあるのです。
当時は軽自動車の世界にも、魅力的なスポーツモデルが溢れていました。三菱ミニカ・ダンガンは5バルブのDOHCインタークーラーターボを搭載していました。対抗馬であったダイハツ・ミラTR-XXも激辛な速さを備えていました。そのパワーウォーズを牽引したスズキ・アルトワークスなどは、強力なパワーを路面に伝達するためにフルタイム4WDシステムを組み込んでもいたのです。そしてそのどれもが大衆的なハッチバックを強化したものだったことを特徴としていました。ファミリーカーを強制的にスポーツカーに仕上げたのです。
ですが、そんな時代に誕生したビートは、大衆車のモデルファイトは一線を隔てた、オリジナルモデルでした。そこには、バイク最大手ホンダの技術と、スポーツカーに一家言あるクルマのホンダらしくもあり、異彩を放っていたのです。
けして64psのNAエンジンはけして速くはありませんが、ビートでドライブしていると、スポーツカーは速さだけが求められる要件ではなく、一体感ある乗り味にこそ必要なものなのだと実感することができる。
ビートは後世に語り継がれる、ホンダの生み出した傑作品だと思います。
◾️ホンダ「BEAT」
<エンジン>形式:E07A種類:水冷直列3気筒横置使用燃料:無鉛レギュラーガソリン総排気量(cc):656圧縮比:10.0最高出力(ps/r.p.m):ネット64/8000最大トルク(lg-m//r.p.m):ネット6.1/7000燃料供給装置:電子燃料噴射式(ホンダPGM-FI)燃料タンク容量(リットル):24<寸法・定員>全長(mm):3295全幅(mm):1395全高(mm):1175ホイールベース(mm):2280最低地上高(mm):135車両重量(kg):760乗車定員(名):2
※ ※ ※
1991年にホンダが発売した原付一種ロードスポーツバイク「ホンダNS-1」は、50ccスポーツバイク初のメットイン(ヘルメット収納型)機能を持たせ、日常使用時の小荷物などを手軽に収納できるフルサイズボディを採用していた。
NS-1の外観は、NSRシリーズのデザイン・イメージを積極的に採用し、力強い機能美と引き締まったプロポーションを表現したフルカウリング、メットインカバー、サイドカバー一体のシートとタンクカウル、斬新なグラフィックでスポーティな印象の車体としていました。
低・中回転域から高回転域まで扱い易い出力特性(7.2PS/10,000rpm)とし、スポーティな走り味にくわえ日常での優れた使い勝手も実現させていた。
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みんなのコメント
「NAエンシンシテ64ps」
は?
最後にNS1の紹介?
どうせなら「BEAT」でしょ??
近年稀に見る酷い内容