■整備の行き届いたのどかな公園、じつは防御施設に囲まれた山城だった
バイクで往く城跡巡りの面白いところは、Googleマップで見つけたエリアに、気軽に散策しに出かけられることです。神奈川県の綾瀬市近辺の山城を探していたときに見つけた「早川城跡」は、かつて渋谷重国(しぶやしげくに)という人物の居城で、現在は「城山公園」として整備され、のどかな光景が広がっています。しかし城の歴史を紐解くと、NHK大河ドラマで話題の鎌倉殿(源頼朝)と縁の深い一族であることが分かりました。
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平家方であった渋谷重国は、1159年の平治の乱で源氏が敗れた際に、源氏軍の佐々木秀義を匿ったとされています。20年後、頼朝が挙兵すると、重国は平家方につきましたが、石橋山の戦いで敗れた源氏方の佐々木一族を捕らえるという要請を拒否。のちに鎌倉幕府が成立し、佐々木氏と共に重国は鎌倉御家人入りを果たしたとされています。
公園の入り口に設置された案内板には、次のように書かれていました。
「早川城跡は、地元では古くから「城山(じょうやま)」と呼ばれ、鎌倉時代の御家人渋谷氏の城と伝えられています。しかし、文献資料がないことから、その実態は明らかではありませんでした。
発掘調査によって、堀切(ほりきり)、土塁(どるい)、物見塚(ものみづか)、曲輪(くるわ)等、多くの城郭関連遺構が発見され、県内でも有数な保存状態の良好な中世城郭であることが明らかとなりました。また、城跡が構築される以前には、縄文時代や古代の集落が営まれていたことも明らかとなりました」
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この公園の最も城跡らしさを感じさせるところが、入口を入ってすぐの堀切と土塁です。自然の地形を利用した砦として、外敵の侵入を防ぐために城の周囲には堀が巡らされていたようです。また、その内側には掘った土を利用して高い土手(土塁)を築き、堅固な防御施設を作っていたようです。
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北側は平坦、東西と南側は急峻な崖となっており、天然の要害と人工物により防衛力を高めている辺りは、戦国時代の城跡にもよく見られる手法です。西側には斜面を切り崩して平坦面を作り出した「腰郭(こしぐるわ)」や、城郭の斜面に直交して掘られた「竪堀(たてぼり)」が発見されています。
さらに面白いことに、渋谷氏の末裔の東郷平八郎氏の先祖の地でもあることから、物見塚には「東郷氏祖先発祥地碑」が建てられています。東郷平八郎氏は日露戦争でバルチック艦隊を破ったことでも知られています。
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現在ではのどかな時が流れる公園には、武士、ツワモノの精霊が宿っている、そう思えてくるのでした。
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