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プレミアムSUVの開祖である「ジープ・グランドチェロキー」がフルモデルチェンジ!

掲載 更新 9
プレミアムSUVの開祖である「ジープ・グランドチェロキー」がフルモデルチェンジ!

ジープの新しい旗艦として、3列シートキャビンを採用した「グランドチェロキーL」が登場

1月7日、FCAはフルモデルチェンジを受けて5代目となった新型「ジープ・グランドチェロキー」を発表した。米国では2021年の第2四半期から発売される予定だ。

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まず発表されたのは3列シートキャビンを備えたロングホイールベース仕様の「グランドチェロキーL」。ボディサイズは全長5204×全幅1979×全高1815(エアサス搭載車は1817)mmで、ホイールベースは3091mm。ジープは、このグランドチェロキーLの登場によりフルサイズSUV市場に参入することになる。

エンジンは、290hp/348Nmを発揮する3.6L V型6気筒と、357hp/529Nmを発する5.7L V型8気筒の2機種で、いずれも8速ATを組み合わせる。駆動方式は3.6LモデルがFFと4WDを、5.7Lモデルが4WDとなる。

4WDシステムは、「クアドラ-トラックI」と「クアドア-トラックII」、「クアドア-ドライブII」の3つの4×4システムに電制リミテッドスリップディファレンシャル「eLSD」を組み合わせた「セレク-テレイン」トラクションマネジメントシステムを採用。このシステムは、パワートレインや4輪トルク配分、ブレーキ、ステアリング、サスペンションを電子的に制御し、走行状況に合わせて「オート」、「スポーツ」、「ロック」、「スノー」、「マッド/サンド」の5つのモードを備えており、あらゆる地形で高い走破性を発揮する。

サスペンションは前後ともマルチリンクで、メカニカルサスペンションのほかにエアサスペンションの「クアドラ-リフト」を設定。クアドラ-リフトは走行状況などに応じて車高を5段階に調整できる。「ノーマル」は燃費や空力をバランスさせたポジションで地上高は212mm。「オフロード1」では地上高が252mmにアップし悪路走破性が高まる。「オフロード2」では地上高が272mmまで上昇するとともに、ジープ伝統の卓越したオフロード性能を発揮する。「パークモード」は地上高がノーマルから46mm下がる166mmとなり、乗降性を高める。そして「エアロ」では地上高がノーマルから21mm下がる191mとなり、オンロードでのパフォーマンス向上に寄与する。

新開発の車両アーキテクチャーを用いたボディは、車軸をエンジンに直接取り付けたり、アルミニウム製のフロントクレードルやエンジンマウント、ステリアングギヤ、マグネシウム製のクロスカービームなどの採用により軽量化を追求。ボディパネルは、最新グレードとなるジェネレーション3スチールによって高水準の耐久性や堅牢性を実現。ボディの約60%は高張力鋼板だ。

これらの特色により、新型グランドチェロキーLは卓越したオフロード性能を従来モデルから継承しながら、オンロードでのハンドリングや静粛性、そして乗り心地を向上させている。

エクステリアデザインは、モダンさやプレミアム感が高められた。プロポーションは初代「ワゴニア」からインスピレーションを受けたもので、長いフロントフードとリヤに向かって傾斜するルーフラインが特徴。フロントマスクはジープ伝統の7スロットグリルこそ受け継がれたが、グリルはより大型化され、スリムなLEDヘッドライトとの組み合わせにより、洗練された雰囲気に。

サイドビューではウインドーモールをクォーター、そしてバックウインドーまで連続させたことで、フローティングルーフのデザインが強調された。リヤコンビネーションランプはヘッドライトと同様に薄型で、モダンなイメージが与えられている。ルーフエンドには、ハイマウントストップランプやデジタルバックミラー用カメラを組み込んだスポイラーが備わり、空力性能向上に寄与する。

インテリアデザインも素材や細部にまでこだわり、モダンさが際立つ仕上がり。各種操作ボタンを組み込んだ多機能ステアリングホイールや、ダイヤル式シフトセレクターのデザインも目新しい。




デジタル化が促進されたことはインパネを見れば明らかで、10.25インチのデジタルメータークラスターや、10.1インチディスプレイを組み合わせる最新のインフォテイメントシステム「Uコネクト5」を搭載。




メータークラスターは、アダプティブクルーズコントロールやハイウェイアシスト、ナイトビジョン、トラフィックサインインフォーメーションといった多彩な運転支援機能(自動運転レベル2相当)に合わせて表示が変更できる。

「Uコネクト5」には、ワイヤレスのApple CarPlayやAndroidAutoに対応しているほか、音声認識機能やAlexaバーチャルアシスタント、最大8台のワイヤレスデバイスに接続できる4G LTE Wi-Fiホットスポットといった先進のコネクテッド機能が与えられている。

シートレイアウトは、2-2-2の6人乗りと2-3-2の7人乗りを設定。2列目シートはチップ&スライド可能なバケットシート(いわゆるキャプテンシート)とベンチシートから選べ、それによって乗車定員が変わる。2列目のバケットシートは18度のリクライニングが可能なほか、3列目シートへのアクセス性を高めるために簡単に移動させることができる。




3列目シートは50対50の分割可倒式で、テールゲート側から簡単に折りたためる。さらに2列目シートバックを折りたためば荷室をフラットに大きく広げることが可能。荷室容量は3列シートをたたんだ状態で1328L、さらに2列目シートもたたんだ最大時は2395Lを実現。

モデルバリエーションは、装備・仕様の違いによって「ラレード」、「リミテッド」、「オーバーランド」、「サミット」の4種類をラインアップ。上級のオーバーランドとサミットは3.6Lと5.7Lの両エンジンが選べ、それ以外は3.6Lエンジンが搭載される。

3列シート仕様の「グランドチェロキーL」の登場からスタートした新型は、2021年後半に2列シート仕様や電動化モデル「4xe(フォー・バイ・イー)」が追加される予定だ。



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みんなのコメント

9件
  • サイズアップするとはいえ、これはまだミドルサイズSUVですよ。
    フルサイズSUVはこの後発売を控えているラダーフレームのワゴニア、グランド・ワゴニアですね。
  • 兄弟車のデュランゴに寄せてきた
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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