トヨタは、新型BEVの「bZ4X」を5月12日(木)から発売することを発表した。日本での販売は全車リース販売となり、個人向けにはサブスクの「KINTO」での提供となる。
プラクティカルな形でサステイナブルな移動手段を提供
インド国内で商業用3輪EVのシェアトップを独走する日本のグローバルEVベンチャー・テラモーターズの戦略
トヨタは、「ホームプラネット」である、地球という美しい故郷を次の世代に引き継いでいくことを目指して、持続可能な社会の実現に向け様々な課題の解決に取り組んでいる。なかでもCO2排出量削減は地球規模での喫緊の課題であり、トヨタも2050年のカーボンニュートラル(CN)に向けた取り組みを進め、ユーザーにとって使いやすく、魅力あふれる商品でCO2削減を推進している。
基本的な考え方は、プラクティカル(実用的)な形でサステイナブル(持続可能)な移動手段を提供するということ。そこでトヨタは、HEV/PHEV/BEV/FCEVという電動車のフルラインアップ化を推し進めている。消費者が乗りたい、選びたいと思える多様な選択肢を用意し、各地域の再生エネルギーの普及状況や政策を踏まえて、CO2排出量削減に貢献したいと考えている。
BEVについてもこの考えに基づき普及を図る。bZ4Xについては、トヨタ初の本格BEVとして、北米・欧州・中国をはじめグローバル各地域の状況を踏まえ、CNに向けた選択肢の一つとして、順次発売していく。
Z4Xの概要
コンセプトは「Activity Hub」
乗員全員が楽しい時間や空間を共有できる、ワクワク感のあるクルマを目指し、インテリア、スタイリング、運転感覚、走行性能など、各分野で革新にチャレンジした。
e-TNGAの考え方に基づくBEV専用プラットフォームをSUBARUと共同開発し、トヨタ初採用
一台のクルマとして魅力のある、BEVならではの滑らかで意のままになる走行性能と、本格SUVの走破性を追求した。
BEVの安心と安全を追求
高い電費性能(128Wh/km)、実用上十分な航続距離(559km)を確保。また世界トップレベルの電池容量維持率(10年後90%)を目標に開発、安心して長く使えるBEVを追求した。
また、電池自体の高度な安全性追求に加え、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」や全方位衝突に対応するボディ構造、衝突時の保護性能確保に寄与する電池パックなどを採用し、より安全に乗ることのできるBEVを追求した。
日本での販売方法
日本においては、BEVに対する消費者の不安解消と、電池の全数管理と3R(リビルト・リユース・リサイクル)推進によるカーボンニュートラルへの貢献を目指し、全数リース販売となる。
なお、個人向けには、長く・安心して利用でき、かつ利用期間を通してユーザーに寄り添ったサービスを提供していくことを目指し、サブスク「KINTO」での提供となる。法人向けには、全国のトヨタレンタリース店ならびにトヨタモビリティサービス(東京地区)からのリースでの提供となる。
5月12日より第1期として3,000台分の申込み受け付けを開始。さらに、秋口に第2期、以降順次、申し込みを受け付け、初年度は5,000台分の生産・販売を予定している。
また、充電インフラの拡充にも取り組んでいく。今後のBEV普及進度を踏まえつつ、2025年を目途に、全国のトヨタ販売店に急速充電器を設置していく計画となっている。まず今年は、BEV需要が高い地域を中心に順次設置を進めていくという。
このようにトヨタは、bZ4Xを契機に、ユーザーが安心してBEVに乗ることができるよう、またカーボンニュートラルに貢献し得る販売手法にチャレンジしていくという。
メーカー希望参考価格
関連情報:https://toyota.jp/bz4x/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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