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F1スプリント予選後にドライバー4人の審議が実施。ラッセルはサインツへの接触で3グリッド降格

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F1スプリント予選後にドライバー4人の審議が実施。ラッセルはサインツへの接触で3グリッド降格

 F1第10戦イギリスGP土曜スプリント予選終了後、4人のドライバーの行為についてスチュワードが審議を行った。その結果、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がカルロス・サインツ(フェラーリ)との接触の原因を作ったと判断され、日曜決勝で3グリッドを降格され、ペナルティポイント1が科されることが決まった。

 土曜に行われた約100kmの“スプリント予選”をラッセルは8番グリッドから、サインツは9番グリッドからスタートした。ふたりは1周目のターン6で接触し、サインツはコースオフ、大きくポジションを落とした。

【動画】F1第10戦イギリスGPスプリント予選ハイライト

 スチュワードの声明には次のように記されている。
「63号車(ラッセル)と55号車(サインツ)がターン6に近づくなか、63号車はコース半ばのイン側、55号車はアウト側を走っていた。63号車がフロントブレーキを一瞬ロックさせ、コーナー出口でコース端に向かいアンダーステアになり、55号車に接触、55号車はコースオフし、芝生の上を走る羽目になった」

「そのインシデントにおいて63号車(のラッセル)に過失があると判断される」

「決勝中のこの種の規則違反には、普段ならグランプリ通常決勝の長さを元にして見積もられたタイムペナルティが科される。しかしながら、今回はスプリント予選で距離が短く、このスプリント予選は決勝のグリッドを決めるために使われるものであるため、スチュワードは、今回の場合は、グリッドポジション・ペナルティを科す方が適していると考える」

 ラッセルは9番手でフィニッシュし、9番グリッドから日曜決勝をスタートする予定だったが、ペナルティにより12番グリッドに降格される。それによりエステバン・オコン(アルピーヌ)、サインツ、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)がひとつずつ繰り上がり、9~11番グリッドからそれぞれスタートする予定。

 一方、サインツは、このインシデントの後、安全な形でコースに復帰しなかった疑いで、審議された。サインツがターン7でコースに戻る際、多数のマシンが通過し、中でもガスリーはサインツとの接触を避けるためのアクションを取らなければならなかった。

 しかしサインツは、安全にコースに復帰し、危険な状況を最大限に避けようとし、マシンを減速するためのアクションをとったと説明、スチュワードは、サインツが危険な状況を回避するための十分な行動をしていないという決定的な証拠がないとして、ペナルティは科さないことを決めた。

 サインツは、さらにもう1件について審議対象になった。セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)およびニキータ・マゼピン(ハース)とともに、FP2最後にスタート練習を行った際、「レースディレクターの指示に従わなかった」疑いで、調査を受けたのだ。3人とも、事前に申し渡されていたレースディレクターの指示どおりの行動をとらなかったと判断され、警告を受けた。今後同様の違反を犯した場合には、より厳しいペナルティが科されるということだ。


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