現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「ハコスカ」顔の「“爆速”サニトラ」!? 丸目4灯の「“伝説級”旧車デザイン」が超カッコイイ! 日産の最新パワトレ搭載「サニートラック プロジェクト」とは

ここから本文です

「ハコスカ」顔の「“爆速”サニトラ」!? 丸目4灯の「“伝説級”旧車デザイン」が超カッコイイ! 日産の最新パワトレ搭載「サニートラック プロジェクト」とは

掲載 10
「ハコスカ」顔の「“爆速”サニトラ」!? 丸目4灯の「“伝説級”旧車デザイン」が超カッコイイ! 日産の最新パワトレ搭載「サニートラック プロジェクト」とは

■驚きのカスタマイズでロングセラーの旧車トラックを刷新

 2024年11月6日から9日にかけて、米・ラスベガスで大規模なチューニングカーの祭典「SEMAショー」が開催されました。
 
 今年も注目車種が多数登場しましたが、過去にもショーを彩ったモデルがあります。今回は“伝説級”旧車デザインの「サニートラック」について紹介します。

【画像】めちゃカッコいい! 「ハコスカ」顔の「“爆速”サニトラ!?」を画像で見る(30枚以上)

 旧車といわれるヴィンテージカーは世界的に愛好家が存在しています。

 そんなヴィンテージカーを所有するにあたって問題となるのが、部品の劣化や破損です。

 メーカーではすでに生産されていないものが多く、たとえエアコンのつまみが破損しただけでも代替部品を探すのは容易でありません。

 内外装の部品であれば手作りすることも可能ですが、それがエンジンといった主機関である場合は重大問題で、下手をしたら一発で不動車となってしまいます。

 そのため、車体の部品が劣化・破損した時のために、同一車種を“部品取り車”としてストックしているケースがあります。

 2022年のSEMAショーに日産が出展した「サニートラック コンセプト」は、そんな旧車愛好家の悩みを解決するヒントを提示しました。

 旧車が末長く生き残る方法、それは“EV(電気自動車)化”です。

 日産は同イベントでEVを主要なコンテンツと位置付け、6台のコンセプトカー中2台がEVとなっており、そのうちの1台がサニートラック コンセプトでした。

 サニートラック、通称「サニトラ」は、乗用車「サニー」をベースとしたピックアップトラックです。

 なかでも1971年に登場した2代目のB120型サニトラは、基本的な形態を維持しながらマイナーチェンジを繰り返し、国内では1994年まで13年にわたり生産を継続。いまも国内外で高い人気を誇っています。

 出展されたサニートラック コンセプトは、1987年式サニートラックをベースに既存のエンジンを取り払い、電動ユニットを搭載した純粋なEVに生まれ変わっています。

 まず外観は、スポーツセダン「スカイライン」3代目(C10型)モデル風のワイドボディキットに換装されました。

 3代目スカイラインは通称“ハコスカ”と呼ばれることから、こうしたカスタマイズをおこなったサニートラックは「ハコトラ」と呼ばれます。

 カラーリングは、1970年代にダットサン「510(ブルーバード)」や「Z」などで大活躍した米国のレーシングチーム「BRE(ブロック・レーシング・エンタープライズ)」を模したもので、46番のゼッケンも当時風の仕上がりです。

■旧車「サニトラ」に「最新式パワートレイン」を搭載!?

 サニートラック コンセプトに搭載されたEVユニットは、日産のEV「リーフ」から移植したモーターと40kWhのリチウムイオンバッテリーで、特別にしつらえたユニットではありません。

 サニートラック自体は、21世紀の現代から見ればかなりコンパクトなクルマです。

 ここに現代のエンジンを載せ替えるといった場合は大変な作業になりますが、その点でEVの動力ユニット自体は小型なため、エンジンよりも移植が容易なはずです。

 バッテリーは床下などの空いているスペースに配置でき、いっそ荷台に積むことさえできます。

 問題となるのは、車重とパワーへの対応です。

 バッテリーは重量物のため、実際に走らせるにはボディと足回りの補強・強化は必須事項でしょう。

 またリーフのパワーユニットは、サニトラから見れば非常にパワフルなユニットとなります。

 日産米国法人の発表によれば、ノーマルのガソリン4気筒エンジンに対し、約2倍の最高出力と3倍以上の最大トルクを発生させるといいます。

 回転直後から最大トルクを出せる電動モーターに対応するため、カスタムドライブシャフトや強化タイプのリアリーフスプリングとサスペンションに換装されたほか、フロントサスペンションやフロントブレーキなどは「240SX」(S13型)用のものに刷新されています。

 サニートラック コンセプトを製作したトミー・パイク氏は、次のように話します。

「サニーをEVに改造し、BREのカラーリングを施すという予想外のステップを踏むことは、日産の伝統と現代の革新に敬意を表す完璧な方法だと感じました」

※ ※ ※

 EV化することで、旧車の寿命を大幅に伸ばすことができる「EVコンバージョン」と呼ばれる手法はこれまでも世界的に行われており、今後の電動化においてもトレンドのひとつになるのではないでしょうか。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

欧州 CO2規制を緩和、自動運転開発にテコ入れ 「今こそ行動起こすとき」
欧州 CO2規制を緩和、自動運転開発にテコ入れ 「今こそ行動起こすとき」
AUTOCAR JAPAN
新東名‐市街間の「ボトルネック」7日ついに解消! 大井川を渡る“静岡の大動脈”に橋を追加
新東名‐市街間の「ボトルネック」7日ついに解消! 大井川を渡る“静岡の大動脈”に橋を追加
乗りものニュース
標準装備を厳選して戦略的な価格を実現したメルセデス・ベンツGLC/GLCクーペのエントリーモデルが日本デビュー
標準装備を厳選して戦略的な価格を実現したメルセデス・ベンツGLC/GLCクーペのエントリーモデルが日本デビュー
カー・アンド・ドライバー
【2025年F1チーム別プレビュー/ウイリアムズ】2026年に集中も、サインツという資産を得て上昇は必至
【2025年F1チーム別プレビュー/ウイリアムズ】2026年に集中も、サインツという資産を得て上昇は必至
AUTOSPORT web
VW、小型EV『ID. EVERY1』を2027年に市販へ…価格は2万ユーロから
VW、小型EV『ID. EVERY1』を2027年に市販へ…価格は2万ユーロから
レスポンス
サイバートラックが異次元カスタムで覚醒!? ドイツのチューニングメーカー“マンソリー”が手がけた「イーロンゲーション」とは
サイバートラックが異次元カスタムで覚醒!? ドイツのチューニングメーカー“マンソリー”が手がけた「イーロンゲーション」とは
VAGUE
外装のアクセントカラーは460億通り! 「ベントレー・コンチネンタルGT」オプションの無限の可能性
外装のアクセントカラーは460億通り! 「ベントレー・コンチネンタルGT」オプションの無限の可能性
LE VOLANT CARSMEET WEB
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
Merkmal
東京ガス、EV充電サービス「EVrest」に新料金メニュー…充電器ごとの柔軟な設定が可能に
東京ガス、EV充電サービス「EVrest」に新料金メニュー…充電器ごとの柔軟な設定が可能に
レスポンス
【RQ決定情報2025】スーパーフォーミュラの新チームをサポートする『KDDIレースアンバサダー』のメンバーが発表
【RQ決定情報2025】スーパーフォーミュラの新チームをサポートする『KDDIレースアンバサダー』のメンバーが発表
AUTOSPORT web
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
ベストカーWeb
「マイクロバス」はトヨタの商品名だと知ってた? 60年以上むかしのトラック「ダイナ」ベースのバスがとってもおしゃれ! 昭和懐かしのクルマを紹介します
「マイクロバス」はトヨタの商品名だと知ってた? 60年以上むかしのトラック「ダイナ」ベースのバスがとってもおしゃれ! 昭和懐かしのクルマを紹介します
Auto Messe Web
ユーザーがクルマの「リコール」を放置すると車検に通らない場合も! そもそも「リコール」ってどんな場合に出されるもの?
ユーザーがクルマの「リコール」を放置すると車検に通らない場合も! そもそも「リコール」ってどんな場合に出されるもの?
WEB CARTOP
ママチャリとロードバイクが合体!? トップチューブレス設計のスポーツバイク「ママチャリロード2」発売
ママチャリとロードバイクが合体!? トップチューブレス設計のスポーツバイク「ママチャリロード2」発売
バイクのニュース
ホンダ「WR-V」一部改良! 高級インテリア採用&精悍すぎる「ブラックスタイル」登場! 値上げ実施も“全車250万円台以下”をキープ!
ホンダ「WR-V」一部改良! 高級インテリア採用&精悍すぎる「ブラックスタイル」登場! 値上げ実施も“全車250万円台以下”をキープ!
くるまのニュース
2025年2月の新車販売ランキング、スペーシアが2位浮上 N-BOXはトップ変わらず
2025年2月の新車販売ランキング、スペーシアが2位浮上 N-BOXはトップ変わらず
日刊自動車新聞
テストでは最多周回を走り込んだメルセデス。弱点の克服を実感「開幕戦には完全な準備ができたマシンを持ち込む」
テストでは最多周回を走り込んだメルセデス。弱点の克服を実感「開幕戦には完全な準備ができたマシンを持ち込む」
AUTOSPORT web
ジャガーは何をやろうとしているのか 1900万円の新型EV、狙いは? 独占インタビュー
ジャガーは何をやろうとしているのか 1900万円の新型EV、狙いは? 独占インタビュー
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

10件
  • mni********
    1994-1971=23
  • sis********
    サニトラのハコスカ顔、サニトラ海苔ならよく知ってるし、今更なんだけど。サニトラはA型エンジンだから面白いんであって、こんなことやっても多分シャーシもたないと思うよ!まぁ知らないで書くのもどうかと思うけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

71 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

90 . 0万円 334 . 0万円

中古車を検索
日産 サニートラックの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

71 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

90 . 0万円 334 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村