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シルバーストン”逆走F1”のアイデアは、そもそも現実的ではなかった?

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シルバーストン”逆走F1”のアイデアは、そもそも現実的ではなかった?

 イギリスのシルバーストン・サーキットでは、今週末にイギリスGP、来週末にF1 70周年記念と、2週連続でF1レースを開催することになっている。これは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、F1の開催スケジュールを大きく変更する必要が生じたためである。

 同サーキットで2週連続開催の構想が最初に持ち上がった時、別のレイアウトや逆回りでグランプリを開催する可能性が取り沙汰されたことがあった。しかし、シルバーストン・サーキットのマネージング・ディレクターであるスチュアート・プリングルによれば、通常とは異なるレイアウトでのレース開催は、真剣には検討されなかったという。

【動画】実現していたらこんな感じ? シルバーストンを『F1 2019』で逆走してみた

 シルバーストンには、距離の短いインターナショナル・サーキットや、ナショナル・サーキット、そしてさらに1周が短いストウ・サーキットなどもある。しかしそれらのコースでF1を開催するのは、現実的ではなかったようだ。

「それは真剣なアイデアではなかった。なぜならシルバーストンは、グランプリ・サーキットに関するモノだ。逆走することはできない」

 そうプリングルはmotorsport.comに対して語った。

「それはただ、私の悪戯心だった。ジャーナリストの間での話を、すぐにシャットダウンしなかったんだからね。でも、ある意味では素晴らしいことだった。その話は3~4週間話題になり、そこには我々のサーキットの名が出ていたんだからね」

「我々は”公認された”サーキットであり、別のレイアウトを(F1が)走ることはできない」

 F1を開催するには、FIAが定めるグレード1のライセンスを取得している必要がある。シルバーストンの場合、このグレード1を取得しているのは、例年F1を開催するグランプリ・レイアウトのみ。つまりそれ以外のレイアウトでは、F1を開催することはできないのだ。

「インターナショナル・サーキットでレースを行なった場合、良いコーナーを半分しか走ることができず、しかもいつもの倍の回数そこを通ることになる。いきなり新しい、別のレイアウトになることは無い」

「彼らはナショナルレイアウトでレースをするつもりはなかった。最終的には、目眩がするだろう。それもあって、真剣に受け止められることはなかったのだ」

 なお鈴鹿サーキットも、開催スケジュールの見直しが行なわれ始めた当初、FOMとの間で2週連続の可能性を話し合っていたという。その際には東コースだけでのレース開催や逆走の可能性も話題に上がったが、結局それが実現することはなく、今季はレース開催自体も中止になってしまった。

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