■連載/金子浩久のEクルマ、Aクルマ
毎年2月初旬に開催されるJAIA(日本自動車輸入組合)主催の合同メディア試乗会。今年も輸入車ブランド各社が最新モデルを持ち込み、短時間ながらメディアやジャーナリストが試乗を行なった。限られたシチュエーションながら、個性豊かなキャラクターが揃う輸入車ならではの発見がたくさん転がっていた。試乗車を乗り換えるたびに新鮮な気分になるとともに、あらためてクルマの楽しさを思い知らされる。その片鱗をお届けしたい。
スズキが安全装備の拡充やデザインの刷新など小型ミニバン「ランディ」の仕様を変更
ランドローバー「レンジローバースポーツAUTOBIOGRAPHY DYNAMIC」「レンジローバーイヴォークR-DYNAMIC HSE P300 MHEV」
同じ「レンジローバー」ブランドの2台でも「スポーツ」と「イヴォーク」では随分と見た目も性格も違う。大磯で乗った2台は、偶然からか同じ“フィレンツェレッドの”ボディーカラーだったが、大きく異なるのがサイズ。「スポーツ」が全長4855mmx全幅1985mmx全高1800mmであるのに対して、「イヴォーク」は全長4380mmx全幅1905mmx全高1650mm。全長、全幅、全高いずれも「スポーツ」の数値が大きく上回る。
メカニズムも異なっており「スポーツ」がエンジンを縦置きにして、より本格的な4輪駆動システムを備えている。それに対して「イヴォーク」はエンジンを横置きにし、4輪駆動システムもコンパクトなものを採用している。しかし、ランドローバー自慢の電子制御デバイス「テレインレスポンス」システムは、アップデートされ続け、悪路走破性能に不足はない。実際に筆者は以前カナダの雪山を駆け抜け、アイスランドの川を渡ったことがある。
「レンジローバーイヴォーク」は2019年にフルモデルチェンジをし、2代目となった。エクステリアデザインのイメージは初代を踏襲しているが、インテリアは一新されている。メーター類からリアルの針がなくなり、すべてデジタルパネルに表示されるようになった。
ダッシュボードのセンター部分はモデルチェンジよりも一足先にデジタルパネル化されていたが、注目すべき機能が加わった。「クリアサイト・グラウンドビュー」というもので、運転中のドライバーや乗員には見えない、車体の下の路面とホイールをカメラで映し出して見ることができるのだ。岩や轍などをギリギリに避けながら走らなければならないオフロードなどで非常に便利な機能だ。実にランドローバーらしい。全グレードに標準装備されているが、まず「イヴォーク」に採用され、続いて「ランドローバーディスカバリースポーツ」にも採用されている。
大磯で試乗した「R-DYNAMIC HSE P300 MHEV」というグレードは最上級のもので、300馬力を発生する2.0Lエンジンを搭載。マイルドハイブリッド化されていて、走り出しが滑らかになり、加速も強くなった。それでいて、乗り心地は柔らかく、懐深くなった。初代より大人っぽく進化していたのが好ましい。
「レンジローバー・スポーツAUTOBIOGRAPHY DYNAMIC」も最上級モデルで、黒いルーフとフィレンツェレッドのツートーンがその証だ。インテリアには専用のセミアニリンレザーが奢られ、車内はラグジュアリーそのもの。オプションで、7人乗りになる3列目シートを追加することができる。
パワートレインは3種類用意されているうちの真ん中。400馬力の3.0L直列6気筒エンジンを搭載している。これは新開発の「インジニウム」ガソリンターボエンジンで、従来のV型6気筒の3.0Lに代わるものだ。新開発というだけあって、48Vのマイルドハイブリッドシステムが組み合わされ、効率化が図られている。大磯プリンスホテルとその周辺の限られた試乗では、緻密でレスポンシブな回転フィーリングが印象的だった。
■関連情報
https://www.landrover.co.jp/vehicles/range-rover-sport/index.html
https://www.landrover.co.jp/vehicles/new-range-rover-evoque/index.html
文/金子浩久(モータージャーナリスト)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
【スクープ】トヨタ「RAV4」次期型の最終デザインが流出!ボディを拡大しEVバージョンも導入へ
なぜトラックドライバーは「430休憩」に不満を抱くのか? 強制の裏に潜む矛盾! 休憩なのに休めない現実、SA・PA不足… 休憩概念の“ズレ”を考える
日本車が「コスパ最強ランキング」で1位~8位を独占! 3億7000万台の走行データで比較、米リポートで明らかに
三菱「新デリカD:2」発表! 5年ぶり顔面刷新&新エンジン搭載! 迫力顔がイイ「コンパクトミニバン」称する「新モデル」登場
日産「新型エルグランド」登場か!? 世界初の「画期的システム」&市販車初の“運転がラク”になる「めちゃ便利機能」採用! “元祖高級ミニバン”を支えてきた「革新的技術」とは?
断じて“割り込み”じゃない! 「ファスナー合流」賛否両論、ドイツで常識なのに、日本でなかなか根付かないワケ
謎の数字「358」が希望ナンバーで「人気殺到」している理由とは!? 語呂合わせも無いのに「抽選対象」に…常にランキング上位の「最強ナンバー」なぜなのか
なぜトラックドライバーは「430休憩」に不満を抱くのか? 強制の裏に潜む矛盾! 休憩なのに休めない現実、SA・PA不足… 休憩概念の“ズレ”を考える
日産バッシングの誤解とミスリード 事実を見れば「再建は可能」な理由とデータ
1月の乗用車販売、トヨタ・アルファードが2カ月連続で首位!(SUV・軽自動車を除く販売台数ランキングTOP20・2025年1月)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?