自動車業界からダイソンへ 3名のキーマン
アストン マーティンの幹部が、英国の家電大手ダイソンに引抜かれた。昨年に続く今回の動きに、業界内ではダイソン初の自動車製造について、様々な憶測が飛んでいる。
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デイビッド・ワイヤーは、22年間を過ごしたアストン マーティンを去る。彼は、購買部門の幹部であったが、ダイソンでは調達部門を率いることになる。
彼はSNSを通じて、アストンへ感謝の言葉を贈るとともに、ダイソンに入社することを明かしたが、この家電メーカーにくわわった業界関係者は他にも存在する。
アストン、テスラの幹部 ダイソンへ
昨年は、やはりアストン マーティンの生産部門ディレクター、イアン・ミナーズがダイソンに移籍し、新天地でそれまでと同じ職に就任している。
さらにダイソンは、今年すでにテスラの広報渉外担当の幹部、リカルド・レジェスを引抜いている。こうなると、電気自動車の噂が出るのも不思議なことではない。
そもそもこの問題。わが英国政府の発表した文書が発端なのである。
英国政府とダイソンの関係
ダイソンに関する一連の噂は、昨年に始まる。英国政府の文書に「政府は、ダイソンによる新型バッテリーEVの開発を資金面で援助する。これは、同社が所在するマームズベリー地区に£174 million(245億円)を投資し、エンジニアを中心に500名の雇用創出を約束するものだ」と記されたことから始まっている。
しかしその後、すぐに該当文書には変更がくわわり、「政府は、ダイソンによるバッテリー技術の研究開発をサポートするために、最大で £16 million(27億円)の補助を行う」という内容に上書きされた経緯がある。
つまりダイソンは、EVの開発に関して、可能な限り情報を伏せておきたいのだ。
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