たくさんの夢を乗せて完走を目指す!
「2003年からラリーに出たいと思い、13年越しの夢を叶えることができました!」そう話すのはタレント兼モータージャーナリストの竹岡 圭さん。2017年の全日本ラリー選手権に、アバルト500 R3Tで「圭 Rally Project」として参戦することを東京・渋谷にあるABARTH松濤で発表した。
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マシンの500 R3Tは、「ムゼオ チンクエチェント レーシング チーム(mCrt)」から借りて参戦することになる。
「圭 Rally Project」は竹岡 圭さんの長年の夢だった全日本ラリーに向けて、自らがリーダーとなり発足をしたプロジェクト。「ド素人の40半ばの女性が、クルマを買うために貯金をしていたお金を使って新しい挑戦をするのも悪くないと思いまして。歳もそうですがプロになるわけではないので」
竹岡さんとコンビを組むコ・ドライバーは箕作裕子さん。チーム監督の小西さんは「素人の圭さんに対してラリー界のベテランでまとめたので、結果を出してもらうだけです!」とコメントした。
全日本ラリー選手権は3日間で行われる競技だ。誰でも走れる一般道使ったコースでタイムアタックを行い、所要時間の合計で順位を決める。目に見える順位は最後にならないとわからないため、競技中は助手席でナビをしてくれるコ・ドライバーと競技に集中する。
参戦車両はアバルトのラリー競技車両「500 R3T Rally」。エンジンは1.4リッター直4ターボから180馬力を発揮。基本的にアバルト500アセットコルセ(ワンメイクマシン)と同じエンジンだが、ラリー向けになっているという。電子デバイスの一切ないマシンで出場する。
ちなみに「500 R3T Rally」を日本で走らせるためにナンバー取得まで約2カ月ほどかかったという。その理由としてサイドブレーキが油圧式だったのを機械式に変更し、6点式のシートベルトは日本の規定で違反になってしまうため3点式を装着するなど、書き切れないほど苦労したと、mCrtの館長である深津さんは語る。
「まだ少ししか乗ってないので何も言えないのですが、きちんとした人が乗ると速いんだろうなというイメージです。シェイクダウンは3月15日で、そこできちんと運転したいと思います、元々ミニで出場しようと思っていたら、チンクエチェント博物館の伊藤さん(mCrt代表)から『ウチのクルマに乗りなよ』と言っていただいたんです」
ラリー初参戦の圭さんは沢山のスポンサーに見守られ、各会社の代表者から「夢に向けて貢献できることが嬉しい。来年は全日本から世界へですね」と激励を受けた。竹岡さんは、「皆さん、あんまりハードルをあげないでください! まずは無事に完走することが目標です」と周囲を笑わせた。
また会場では2017年5月3日から6日まで東京・お台場で行われる「おぎやはぎの愛車遍歴フェスティバル2017」の発表も行われた。開催期間中の3日間は圭さんの乗る「500 R3T Rally」も展示されるので足を運んでほしい。
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