■懐かしの、魅力あふれる三菱スポーツ車5選
現在の三菱は、2015年のセダン市場からの完全撤退により、SUV、ミニバン、コンパクトカーと軽自動車というラインナップしかありません。
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しかし、かつては魅力的なスポーツスペシャリティカーやモータースポーツで輝かしい実績を収めたモデルを数多く市場に送り出していました。
コンパクトなセダンにパワフルなエンジンを搭載したり、時代の最先端だったハイテク装備を採用したりと、さまざまなバリエーションのクルマを展開していたほどです。
そこで、これまで販売された三菱のスポーティなモデル5車種をピックアップして紹介します。
●コルトギャランGTO(1970年発売)
1969年発売の「コルトギャラン」は、当時の国産4ドアセダンとしては美しいデザインで人気となり、ラリーなどにも参戦するなど高性能なモデルでした。
その後、1970年に2ドアファストバック・ハードトップである「コルトギャランGTO」がデビュー。国産車に見えないほどスタイリッシュなボディで、一躍人気車種となりました。
ちなみに、トヨタ「セリカ」が日本初のスペシャリティカーと呼ばれることが多いのですが、実はGTOのほうがセリカよりも先に世に出ています。
GTOの発売時は1.6リッター4気筒SOHCの「4G32型」エンジンのみでしたが、発売数か月後にはDOHCヘッドを与えられ125馬力を発揮するエンジンを搭載。最高速度200km/hを誇る「コルトギャランGTO MR」が登場し、スポーツカー好きの憧れのクルマになりました。
1972年にはGTO MR以外のグレードは、競合他車が1.6リッターだったことから1.7リッターエンジンが与えられ、1973年には2リッター直列4気筒SOHCの「4G52型」エンジンにスイッチし、差別化を図ります。
トップグレードの「コルトギャランGTO GS-R」は太いタイヤを収めるためのオーバーフェンダーを装着し、ツインキャブレターを備えたエンジンは、最大トルクがGTO MRをしのぐ17.5kgmとなり、同年に登場した「セリカリフトバック2000GT」とともに若者たちから絶大な支持を得ました。
●ランサーEXターボ(1981年発売)
初代三菱「ランサー」は1973年にデビューしました。1.2リッター、1.4リッター、1.6リッターのエンジンバリエーションを持ち、トップグレードの「ランサー1600GSR」は直列4気筒SOHCの「4G32型」エンジンに高出力化のためにツインキャブレターを装着。
耐久性の高いエンジンと800kg台前半の軽量なFR駆動のシャシで、海外のラリーでも活躍しました。
1979年のモデルチェンジで「ランサーEX」なった2代目は車重が先代に比べて100kg以上増え、1.4リッター、1.6リッターのSOHCエンジンでは力不足でした。
そこで、1980年に1.8リッター4気筒SOHCの「G62型」エンジン搭載車を追加。さらにターボ付きの「ランサーEX 1800GSRターボ」が登場します。最高出力を135馬力まで高め、強化されたサスペンションと専用の5MTが与えられていました。
1982年にトヨタ「セリカ/カリーナ/コロナ」に1.8リッターで160馬力を発揮する、日本初のDOHCターボエンジン「3T-GTEU型」が搭載されると、ランサーEXも1983年にターボエンジンにインタークーラーを追加し160馬力に並び「硬派のセダン」として支持されました。
また、国内外のラリーでも大活躍し、「パジェロ」や「ランサーエボリューション」にも続く「ラリーに強い三菱」のイメージを色濃くしていきました。
なお、ランサーEXターボは「ランタボ」の愛称で呼ばれ、いまも人気の旧車です。
●スタリオン(1982年発売)
三菱が世界のスポーツカー市場への参入のため、1982年に「スタリオン」を発売しました。リトラクタブルヘッドライトを持つスタイリッシュなルックスで人気となり、北米ではポルシェ「924ターボ」のライバルと評価されました。
1983年には2リッター直列4気筒SOHCの「G63型」ターボエンジンに、インタークーラーを装着して175馬力にパワーアップ。
1984年にはG63型エンジンに可変バルブ機構を備えた「シリウスDASH」エンジンを搭載。最高出力200馬力まで高められた「2000GSR-V」を追加し、同年にインタークーラーを追加した日産「スカイライン2000ターボインタークーラーRS」の205馬力と競い合います。
1987年には2リッターエンジンのまま、輸出用のブリスターフェンダーを採用して3ナンバー登録となる特別限定車の「GSR-VR」を発売します。
さらに1988年には輸出仕様と同じ「G54型」2.6リッターエンジンを搭載し、国内初の50扁平タイヤ標準装着車となった量産モデルの「GSR-VR」が登場しました。
スタリオンは全日本ツーリングカー選手権で活躍し、4WD化して世界ラリー選手権への出場も計画されていましたが、残念ながらラリー計画は白紙となってしまいました。
■三菱の新世代スポーツ2モデル
●GTO(1990年発売)
バブル景気で高価なクルマが飛ぶように売れていた1990年に、三菱はスタリオンの後継となるスポーツカー「GTO」を発売し、1970年代の「コルトギャランGTO」の名前を復活させました。
エンジンやシャシは同社のセダン「ディアマンテ」のものを流用しながらも、スタイリッシュな「コークボトルデザイン(コーラの瓶のようにくびれたもの)」で、ひと目でスポーツカーとわかるルックスが魅力でした。
輸出仕様では「3000GT」の車名となっていたように、3リッターV型6気筒DOHC24バルブ「6G72型」インタークーラーツインターボを横置きに搭載。280馬力の最高出力と42.5kgmの最大トルクを得ていました。
駆動方式はフルタイム4WDとし、大柄なボディが加速する姿は豪快そのものでした。同様に280馬力を誇っていた日産「スカイラインGT-R」よりも排気量が大きくトルクが大きいため、高速道路での中間加速ではスカイラインGT-Rを凌ぐほどでした。
重量級のボディに対応するため、国産車で初めてアルミ製4ポット異径対向ピストンブレーキキャリパーを採用しています。
また、1993年のマイナーチェンジでは過給圧を高め、最高出力こそ280馬力のままでしたが最大トルクは43.5kgmまでアップし、6速MTの採用と相まって加速の鋭さが増しました。
●FTO(1994年発売)
1994年には特徴的なボディデザインを持つ2ドアクーペ「FTO」を発売し、1970年代の「コルトギャランGTO」の弟分だった「ギャランクーペFTO」の名前も復活させました。
そのルックスは、他社の2リッタークラスの2ドアスペシャルティカーと比べても非常にスポーティな印象で、大いに話題となります。
エンジンは1.8リッター直列4気筒SOHC16バルブの「4G93型」と、2リッターV型6気筒DOHC24バルブの「6A12型」がラインナップされ、トップグレードでは三菱独自の可変バルブタイミング機構「MIVEC」を搭載。
最高出力200馬力を絞り出し、硬めにセッティングされたサスペンションと相まって、国産FF車で最高の運動性能との呼び声も高いモデルでした。
トランスミッションは5MTのほかに、日本で初めてマニュアルモードを持つAT「INVECS-II」を採用し、運転者の癖を記憶する学習機能を搭載し、坂道などにおいて早めにシフトダウンさせる最適制御なども実現していたことから、クルマのキャラクターに反してATの販売比率が高くなるという現象がありました。
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