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カイル・ラーソン、インディ500&NASCARの『ザ・ダブル』に再挑戦。2024年は悪天候に泣く

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カイル・ラーソン、インディ500&NASCARの『ザ・ダブル』に再挑戦。2024年は悪天候に泣く

 アロウ・マクラーレンとヘンドリック・モータースポーツ、そしてパートナーであるHendrickCars.comは9月10日、カイル・ラーソンが2025年にふたたび『ザ・ダブル』に挑戦し、5月25日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されるインディアナポリス500マイルレースに4台体制を敷くアロウ・マクラーレンの一員として参戦することを発表した。

「#Hendrick1100」と呼ばれているこのレースで、ラーソンは1100マイルを走りきり、メモリアルデーの週末におこなわれるNTTインディカー・シリーズとNASCARカップシリーズ、それぞれの看板レースでウイナーになることにチャレンジする。

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 彼はIMSで行われる第109回インディ500が終わるとすぐにシャーロット・モーター・スピードウェイに飛び、NASCARカップシリーズの『コカ・コーラ600』でHendrickCars.comシボレーのストックカーをドライブすることとなる。

 降雨のためスケジュールが大幅に遅れた2024年のインディ500で予選5番手、決勝では18位となりルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたラーソン。彼は今シーズン『ザ・ダブル』へのチャレンジを行ったが、インディ500は暴風雨でスケジュールが4時間遅れ、シャーロットに到着した時にはNASCARの600マイルレースも嵐のため赤旗での短縮終了となっていた。

「5月のインディとアロウ・マクラーレンでのレースは本当に楽しかったけれど、HendrickCars.comチームでコカ・コーラ600を逃したのは本当に残念だった」と語ったラーソン。来年ふたたび挑戦できることが決まったいま、彼は「やり残したことがあるので、2度目のチャンスに感謝している。1100マイルを完走したいと心から思っているし、どちらのイベントでも優勝を目指して戦うチャンスがあると考えている」と野心を明かした。

 彼をチームに迎えた2021年以来、NASCARカップ・シリーズでラーソンとともに14回の優勝を飾っているヘンドリック・モータースポーツのオーナーであり、NASCAR殿堂入りを果たしているリック・ヘンドリックは、「カイル(・ラーソン)は素晴らしい5月を過ごし、才能あふれるレーシングドライバーであることを示した」と述べた。

「スポンサーシップの観点からは、我々HendrickCars.comは信じられないほどの上昇を見せ、投資に対して三倍のリターンを得ることができた。関係者全員による記念碑的な努力だったが、(悪天候に祟られ)それを最後までやり遂げることができなかった」

「私たちは全員が多くのことを学び、来年につなげたいと思っている。一度経験したことで何が起こるか分かっているため、より良い準備ができるはずだ。ザク(・ブラウン)とアロウ・マクラーレンのチームは素晴らしいパートナーであり、2025年にまた彼らと一緒に仕事ができることを楽しみにしている」

 アロウ・マクラーレンは来季、パト・オワード、ノーラン・シーゲル、クリスチャン・ランドガードからなるフルタイムラインアップに、歴史的な500マイルレースではラーソンを追加することになるが、マクラーレン・レーシングのCEOであるブラウンはパートナーとふたたび共闘できることを光栄に思うと語った。

「カイルはこの5月に、彼自身の能力をすべて見せてくれた。より良い気象条件で2度目のチャンスが与えられたとき、彼がインディ500、そしてシャーロットで優勝するために戦う姿を見るのを私たち全員が楽しみにしている。彼はもっとも才能のあるレーシングドライバーのひとりだからね」

「また、ミスター・ヘンドリックやジェフ・ゴードンというワールドクラスのドライバーとふたたび一緒に戦えることは光栄なことだ。来年の5月が待ち遠しいよ」

 2021年のNASCARカップ・シリーズ王者である32歳のラーソンは、『ザ・ダブル』に挑戦した史上5人目のドライバーであり、トニー・スチュワートとロビー・ゴードンに続き、複数回のチャレンジを実施する3番目のドライバーとなる予定だ。これまでのところ、どちらのレースでも勝利を収めた者はおらず、全ラップを完走したのは2001年にこれを達成したスチュワートただひとりとなっている。

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