■約156万円! ホンダ最新「“ちいさな”ハッチバック」
海外市場では、日本の自動車メーカーのクルマでありながら、日本国内で未発売のモデルが多数展開されており、その中には個性と魅力を持ち合わせたクルマも少なくありません。
【画像】超カッコイイ! これがホンダ最新「“ちいさな”ハッチバック」です!(40枚)
例えば、ホンダがアジア新興国で販売している「ブリオ」は、日本でも人気モデルになりそうな一台です。
ブリオは、ホンダがタイやインドネシアなど、アジア新興国向けの戦略カーとして開発したコンパクトカー。
2011年に初代モデルがデビューし、現行モデルは2018年に登場した2代目です。
初代ブリオは2代目「フィット」をベースに開発されたモデルで、ボディサイズは全長3610mm×全幅1680mm×全高1475mmと、フィットより約300mm短いコンパクトなサイズを採用。
エクステリアは、フロントにどことなく「フィットっぽさ」を残す一方、リアは斬新でシャープなデザインに仕上げられています。
インテリアは、狭さは感じるものの5人乗りを実現。
全体的にシンプルな造りですが、運転席と助手席のエアバッグを標準装備にするなど、安全機能が充実していたのが特徴でした。
パワーユニットには、最高出力88馬力の1.2リッター直列4気筒i-VTECエンジンと、最高出力100馬力を発揮する1.3リッター直列4気筒i-VTECの2つをラインアップ。
またトランスミッションはCVT/5速MT/5速ATを用意し、発売国ごとにエンジンやトランスミッションの組み合わせが異なります。
例えばタイの場合は、1.2リッターエンジンとCVTの組み合わせのみが発売されていました。
さらに初代ブリオには派生モデルとして、4ドアセダンタイプも登場。こちらも各国で人気モデルへと成長しました。
その後、現行モデルである2代目ブリオが2018年にデビュー。
プラットフォームは、前半分に初代ブリオのものを踏襲し、後ろ半分は新規設計されました。
これは開発コストを削減するほか、開発拠点であるインドネシアでの生産効率向上、そして市場価格を抑えることも目的です。
2代目ブリオのボディサイズは、全長3815mm×全幅1680mm×全高1485mmと、初代よりも若干サイズアップし、存在感が大きく増しました。
エクステリアは全体的に高級感のある仕上がりにまとめられており、特にフロント部分はスタイリッシュさも兼ね備えたデザインを採用。
さらに2023年のマイナーチェンジではフロントのデザインが変更され、メッシュグリルを備えたより力強い印象に進化しました。
室内は、初代と比較して全長を205mm延長したことにより、居住性が大幅にアップ。荷室スペースも広く取ることが可能になり、使い勝手も向上しています。
一方でパワーユニットは、先代に引き続き1.2リッターの直列4気筒i-VTECエンジンを搭載。トランスミッションは5速MTまたはCVTと組み合わせます。
この2代目ブリオも、生産拠点のあるインドネシアのほかベトナムで販売され、初代同様に人気を高めています。
しかし2代目ブリオはすでに発売から7年が経過してることもあり、フルモデルチェンジした新型モデルの登場が期待されています。
このように、コンパクトで使い勝手が良いことから日本でも人気になりそうなブリオ。
車両価格が1億7040万ルピア(約156万円)と安価なことから、インターネット上では日本国内への導入を求める声も見られる、今後の展開に注目のモデルです。(大西トタン@dcp)
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