Ferrari Roma
フェラーリ ローマ
フェラーリ ローマの実車に実写で迫る。史上最高にエレガントなカバリーノ ランパンテ
フェラーリFRシリーズの最新作
2020年4月1日に日本へ初上陸したフェラーリ ローマ。同社のフロントエンジン シリーズの系譜に新たに加わったV8クーペは、フェラーリ スタイリング センターによりまこと優雅なドレスを与えられた。
今回はできるだけ多くの写真とともにその詳細をご紹介していきたい。
ミニマリズムを追求した60年代的デザイン
ポルトフィーノの後継車として登場したローマは、まったく新しいフェラーリのカタチを提案する2+2GT。一見してエレガントなスタイリングは、カーデザインの黄金期といえる1950~60年代のグランドツーリングカーにオマージュを捧げたものだという。
面構成や装飾類はいたってシンプルで、ドアハンドルもすっきりとフラッシュサーフェス化。エアベントや不要なシールド類をできる限り排除するなどミニマリズムを追求し、匂い立つようなエレガンスとクールな現代性を共存させている。直線的なヘッドライトはモンツァSPの流れを汲むデザインだ。
古典性と現代性の絶妙な塩梅
ミニマリズムの精神はサイドからリヤまで徹底していて、LEDテールランプも可変式リヤスポイラーもことさらに前面へ押し出さず、控えめにまとめられている印象。「It’s like a Formula One car in evening dress.(イブニングドレスを着たF1)」という表現もむべなるかな。
クラシックとモダンの絶妙なバランスは、内装にも共通している。ダッシュボードの天面やルーフライナー、ドアトリムはミルクのようにきめの細かいレザー張り。その一方で、コクピットにはSF90 ストラダーレの流れを汲む最新の景色を取り入れている。
ADAS(先進運転支援機構)も用意
「視線は路上に、手はステアリングホイールに」の理念を徹底し、あらゆる操作系を統合したマルチファンクションステアリングホイールには、物理スイッチとタッチパッド式のハプティクス(触覚)コントロールを組み合わせた。メータークラスターは16インチ、センターには8.4インチの液晶ディスプレイを嵌め込み、エアコンやオーディオ、シートのサポート調整などはパネルを通して行なう。
そしてレベル1の運転支援システムをオプションで装備することも可能。ACCや自動緊急ブレーキや標識認識機能、ブラインドスポットモニター、サラウンドビューカメラ、レーン逸脱警告、リヤ・クロス・トラフィック・アラートなどを用意している。さらに、照射範囲を自動で細かく制御するマトリックスLEDヘッドライトも選択することができる。
右ハンドル仕様もオーダー可能
かたやACCに身を任せているばかりではもったいないと思わせられるのもまた真なり。
運転席と助手席にそれぞれ別の“セル”を設ける「デュアル コクピット コンセプト」の発展型ともいえる設計を採用しており、まるでふたつのコクピットが左右対称に共存しているような空間は、運転に集中するのにもってこい。ちなみに右ハンドル仕様もオーダーすることが可能である。
スーツケース2個を飲み込むラゲッジコンパートメント
現代のグランツーリスモを標榜するローマは、フェラーリの得意とする「非日常」のドライビングはもちろんのこと、「日常」の使い勝手もおそろかにしていないのが特徴。
リヤシートは50:50の分割可倒式で、ラゲッジコンパートメント壁面に備わるスイッチひとつでフォールディングできる。とはいえ幅約700mm、高さ約500mmの開口部をもつラゲッジコンパートメントは、シートを倒さずとも機内持ち込み可能なサイズのスーツケース2個をなんなく飲み込んでいた。荷室床は完全フラットではないが、奥にある段差はシャシー剛性確保のために設けた頑強なブレースの存在の証である。
傑作V8ツインターボ+8速DCTを搭載
心臓部には620cvを発揮するV8ツインターボを搭載。4年連続でインターナショナル エンジン+パワートレイン オブ ザ イヤーを仕留めてきた傑作ユニットだ。ガソリン パティキュレート フィルター(GPF)を採用し最新の欧州排ガス基準「6d」に対応したが、タービンの1分あたりの最大回転数を5000rpm高めるなど、本来の性能を十分に引き出すべく設計された。
SF90 ストラダーレで導入されたユニット8速デュアル・クラッチ・トランスミッションの改良型を組み合わせ、多段化により燃費性能の向上と排ガス低減を図るとともに、低粘度オイルの採用やドライサンプ式構造により流体力学的なロスもできる限り軽減している。
マネッティーノは5モード切り替え
シャシー面のハイライトは「車両重量の低減」と「最新のサイドスリップ・コントロール(SSC)の導入」。ボディシェル及びシャシーは、コンポーネントの70%を完全に新設計。最新の軽量化技術と高度な生産技術を組み合わせることで、セグメント最高のパワーウェイトレシオ(2.37kg/cv)を達成した。
サイドスリップを予測してコントロール系の制御システムへ伝達するSSCは6.0に進化。E-Diff、F1-Trac、SCM-E Frs、フェラーリ・ダイナミック・エンハンサー(FDE)といった制御を統合し、正確で緻密なダイナミクス性能をアシストする。
また、フェラーリのグランツアラーとしては初めて5ポジションのマネッティーノを搭載。「Race」「Wet」「Comfort」「Sport」「ESC-Off」のモードを設けている。
ローマが見せつけるデザインのチカラ
250GTベルリネッタ ルッソか、250GT 2+2か。ローマを眺めるほどに1960年代の伝統的なグランドツーリング フェラーリのカタチがまぶたの裏に浮かび上がる。ところで私の周囲には、「ローマを買おうかと思ってるんですけどどうですか」という若者が数人いる。彼らはいずれも20~30代の若者で、特別なエンスージアストというわけでもなければスーパーカー愛好家でもない。何故欲しいのかと訊けば、「カッコよく」て「セクシー」で「いままでのフェラーリとなんか違う」と異口同音。
量感的なフェンダーラインにエッジーなノーズ、引き締まったデッキ、目尻の切れ上がったウインドウグラフィック、メリハリのついた緊張感あふれる佇まいはさながら毛づやの良いサラブレッドのよう。フロントフェンダーからドア後端に向けて絞りこまれていくボディのくびれは、なるほどうっとりするくらい美しい。
もちろんこの美しさはエアロダイナミクスと直結している。リヤスクリーンと一体化した可動リヤスポイラーは、通常は格納された状態で美しいスタイリングをキープ。高速走行時には自動でせりあがり、最適なダウンフォースを発生する仕組みだ。フロントのアンダーボディに設けたボルテックス・ジェネレータの効果とあいまって、ローマが250km/h走行時に獲得するダウンフォース量はポルトフィーノ比で95kg増加している。
プロポーションとスタイリングの持つチカラをまざまざと見せつける、フェラーリ ローマ。ここ最近で最も印象に残ったクルマを訊かれたら、きっとこう答える。
「Roma! By All means, Roma.(ローマです! なんと申しましてもローマです。)」
【SPECIFICATIONS】
フェラーリ ローマ
ボディサイズ:全長4656 全幅1974 全高1301mm
ホイールベース:2670mm
トレッド:前1652 後1679mm
乾燥重量:1472kg
エンジン:90度V型8気筒DOHCツインターボ
総排気量:3855cc
ボア×ストローク:86.5×82mm
圧縮比:9.45
最高出力:456kW(620ps)/5750~7500rpm
最大トルク:760Nm/3000~5750rpm
最高許容範囲回転数:7500rpm
トランスミッション:8速DCT
タイヤサイズ(リム幅):前 245/35ZR20(8J) 後285/35ZR20(10J)
トランク容量:272~345リットル
燃料タンク容量:80リットル
最高速度:320km/h
0→100km/h加速:3.4秒
0→200km/h加速:9.3秒
車両本体価格:2682万円(税込)
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