購入した時はどんなにピカピカでも、長く乗るとどこかくたびれてくるのがクルマだ。本企画では、1万円、5万円、10万円、20万円以上の4つの愛車リフレッシュプランを紹介する。予算にあわせて、愛車をリフレッシュだ!!
車検のタイミング、新型車が出たタイミングで現在乗っている愛車をどうするか悩むもの。長く乗ると決意したなら、たまには愛車をリフレッシュしてあげるといい。今回は4つの価格帯別愛車リフレッシュプランを雑誌『オプション』元編集部の三木宏章氏が提案。愛車を惚れ直すこと間違いなしなのでぜひトライ!
文/三木宏章
※ベストカー2021年3月10日号より転載
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今回のリフレッシュプランには工賃を含んでいない。自分でやるもよし、業者に頼むもよしだ
■まずはココから!!1万円プラン
クルマのリフレッシュやメンテナンス、さらにカスタム&チューニングというと、お金がかかるイメージも強いが、よ~く探してみると意外にお手頃なメニューも多い! そこで最初にお小遣いでも楽しめる、1万円リフレッシュメニューを考えてみた!
【メニューA 油脂類交換】
まず手頃なところで油脂類リフレッシュはどうだろう?いわゆるエンジンオイルやミッションオイル(ATF)などの交換だ。油脂類交換というと日常メンテナンス的なイメージも強いが、高性能なオイルを選べばエンジンの長寿命化はもちろん、フィーリング&パワーアップも望める。
例えば、カストロールの全合成油「エッジ」であれば、4L缶が5000円程度で購入できる。さらにオイルフィルターや添加剤を含めても1万円以内で収まる計算だ。
もろもろの油脂類を一気に変えることでクルマの感触がガラッと若返るハズだ!
【メニューB ポイントリフレッシュ】
1万円という予算を考えると、ポイントを絞ってお金をかけるのが得策だ。例えば、汚れたフロアマットを新品に交換するだけでも満足感は高い。有名シートカバーブランド「クラッツィオ」のフロアマットなら車種専用設計&1台分で9800円から買える。
ほかにも1万円あれば、ホイールやヘッドライトのクリーニング&コーティングを施工したり、エアコン洗浄を行ったり、レーシングカーのようなタイヤマーキングステッカーを作ることだって可能だ。
■ちょっと奮発するか!!5万円プラン
1万円プランでは、ポイントを絞ったリフレッシュがメインだったが、5万円の予算があればトータルリフレッシュも視野に入ってくる。そこで見た目&快適感がアップするインテリアプランと、走りに効くブレーキプランを用意してみた。
【メニューA シートカバー装着】
1万円プランではフロアマット交換が限界だったが、5万円あれば全席にシートカバーを装着して車内全体のイメージを激変させられる。
例えば、1万円プランで紹介した「クラッツィオ」では、さまざまなタイプの車種専用シートカバーを設定。2列シート車はもちろん3列シート車でも5万円あれば、全席分のシートカバーが購入でき、車内のリフレッシュにぴったり! カスタムオーダーにも対応しており、2列シート車なら3万9800円~、3列シート車なら4万9800円~でオリジナルのシートカバーを手に入れることが可能だ。
さらに後付けのシートヒーターも1万2800円で装着できるので、シートカバーと一緒に導入すれば快適性もアップ! 見た目はもちろん機能面でも満足感が高い!
クラッツィオプライムシリーズなら5万円程度に収まる。もっとお金があれば、アルカンターラ素材を選ぶのもアリだ
【メニューB ブレーキリフレッシュ】
走りにこだわるなら、ブレーキまわりのリフレッシュも効果を体感しやすいメニュー。そこで考えたのが、サーキット走行にも耐えうる高性能ブレーキパッド&ローターで制動力アップというプランだ。このジャンルで有名なエンドレスの製品を例にとると、街乗りからスポーツ走行まで対応し、サーキットでの装着実績も高い「MX72」というブレーキパッドがお薦め!
フロント/リア各2万4000円~で、4万2000円という車種限定前後セットもある。余ったお金でブレーキフルードの交換もできそうだ。
スリット入りのブレーキローターも2万円前後なので、車種や走行ステージによっては、フロントのみMX72+スリットローターの組み合わせで導入するというのも手だ。
ストリート~サーキット向けのエンドレスMX72。愛車の車種や用途によって製品を吟味しよう
■しっかり手をいれよう 10万円プラン
多いかも知れないが、10万円あればリフレッシュプランの幅も広がるi そこで10万円プランでは、よりチューニング感があり、走りに効くプランを用意してみた。
【メニューA ECU現車あわせ】
チューニングで一番重要なのが「ECUセッティング」だ。ECUとは、「エンジン・コントロール・ユニット」のことで、エンジンの点火時期や燃料噴射量などを制御している重要な装置(最近のクルマでは、そのほかにも多くの制御を行っている)で、クルマの性能を決定づける重要なパーツだ。
市販車の場合、燃費性能や環境性能を優先し、パワーを抑えているというケースが多い。そこでクルマの状態やチューニング内容を考慮し、実車に合わせてECUの最適化を行う作業が「ECU現車合わせ」というメニューだ。車種にもよるが、ノーマルでも10%程度の出力アップが狙えることが多く、さらにアクセルレスポンスも劇的によくなるのでお薦め! 作業工賃含め10万円前後で実施可能だ。
ECUチューニングはリスクもあるので、自車に詳しい実績のあるチューナーに依頼したい
【メニューB 車高調導入】
走り系リフレッシュといえば足まわり。その代表格が車高調だ。車高調とは、車高調整式サスペンションのことで、車高の上げ下げができるサスペンションキット。車高調を装着し、純正よりも車高を下げれば、コーナリング性能を高めることができ、見た目もスポーティな印象になる。さらに全長調整式車高調なら乗り心地を犠牲にせず、車高を下げることも可能だ。
そんな車高調も低価格化が進んでおり、10万円で射程圏内。ブリッツやテイン、クスコなどの有名メーカーのものでも7万円から購入できる。
また、取り付け工賃も2万~3万円ほどなので、選ぶ製品によっては取り付けまで含めて10万円で収まる可能性が高い。特に10万km以上走っているクルマの場合、純正ショックが抜けて機能していないことも多いので、体感しやすく、リフレッシュ効果も高い。
車高調の導入で足のへたりを解消できるほか、車高を下げることで重心が下がり、コーナリングや高速走行時の安定性が増すぞ
■愛あればこそ!!20万円プラン
最後に20万円以上のプランを紹介しよう。この金額になるとできることも一気に増えるぞ。新車の輝きが蘇る「オールペン(全塗装)」と、定番だからこそ抑えておきたい「ホイール&タイヤ交換」なんてどうだろう?
【メニューA オールペン(全塗装)】
クルマの外装は、風雨や紫外線にさらされ、劣化して艶が失われていく。長い年月が経つと洗車キズや凹みなども増え、丁寧に洗車をしたり、ワックスやコーティングをかけたりしても新車のような艶は戻らない。そんな時の最終手段が「オールペン(全塗装)」だ。再塗装して、新車同様の輝きを手に入れようというリフレッシュの最上級プランと言ってもいいだろう。
部分的な塗装もアリだ。例えばRC Fのようにボンネットとルーフの色を変えるのもカッコいい
純正と同じ色で塗り直すもよし、別のボディカラーに塗り替えるもよし、オリジナルカラーを調色してもらってペイントするもよし、どんなボディカラーにするかはあなた次第! 価格は、使う塗料や方法、車種によってもさまざまだが、ドアやボンネット、ガラスなどのパーツを外さずに行う簡易的なオールペンなら20万円前後で実現可能だ。
【メニューB ホイール&タイヤ交換】
大径ホイールに交換すれば見た目もオシャレになり、ハイグリップタイヤを履けば走行性能も大幅にアップ! もう少しすれば、夏タイヤに履き替えるので、ホイール&タイヤ交換はどうだろう?
ちなみにスポーツ系で絶大な人気を誇るレイズ「ボルクレーシングTE37SL」は、18インチで1本7万円前後。ブリヂストンのフラッグシップタイヤ「RE─71R」は18インチが4万~8万円。有名メーカーのホイール&タイヤは値段も張るが、価格以上の満足感が得られる。
ベストカーの社用車、ハスラーもホイールとタイヤの交換で足回りがリフレッシュしたぞ
そのほか、年月が経つと車内のヤレも目立ってくるので、オールペンのように内装張り替えも効果的だ。例えば、内装張り替え専門店「ロブソンレザー」で内装すべて張り替える場合、50万円が相場になる。ステアリングやシフトブーツなど、部分的な張り替えも可能なので、予算に合わせて相談も可能だ。
■愛車リフレッシュ どこにお願いする?
愛車リフレッシュプランを紹介してきたが、気になるメニューはあったかな?10万円以上の予算になると二の足を踏んでしまうが、部分的なリフレッシュなら1万円でもやれることはたくさんあるので、ぜひ試してほしい。
そこで気になるのが、どこに作業依頼するか。車検整備であれば、ディーラーや整備工場に依頼できるけど、こういったリフレッシュプランは対応できないことも多い。第一候補はオートバックスのような量販店だ。量販店なら取り扱い商品も多く、取り付け作業も行っているので安心。
少しでも低予算でという場合は、DIYでチャレンジするというのも手。ブレーキや足まわりは難しいが、ちょっとしたパーツなら自分で取り付けることで愛着も湧くはずだ。特殊な作業はプロショップに依頼しよう。
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「くたびれ愛車リフレッシュ計画 あの頃のミリョクをもう一度取り戻す!!」は2月10日発売『ベストカー』(2021年3月10日号)の掲載記事です。
2021年3月10日号では、ほかにも気になる記事が盛りだくさん。渾身の集中BIG特集「読者の知りたい情報全部載せSCOOPスペシャル─ワクワクが止まらない全11モデル登場─」や、脱ガソリン車時代への提言をまとめた「電動化は公共交通機関からにせよ!」、自動車業界の変化を俯瞰した「『それ』のあとどう変化したか?クルマ界前と後」、人気連載「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」など幅広い世代が楽しめる読み物を掲載しています。
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