ブリヂストンは2024年11月5日、東京都小平市にあるBridgestone Innovation Gallery(ブリヂストン イノベーション ギャラリー・以下、BIG)をリニューアルオープンすると発表した。
モータースポーツに懸ける情熱と、サステナブルなプレミアムブランドへの進化を体感できる施設へ
ブリヂストンは1960年代に旧東京工場と技術センターを東京都小平市に開所している。その後、この地はグローバルでの拠点として整備され、イノベーションを通じて新たな価値を創造していく「Bridgestone Innovation Park(ブリヂストン イノベーション パーク・以下、BIP)」として、2022年4月に稼働を開始している。
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そして2022年11月にはBIPの最初の施設として、ブリヂストンの歩みや事業活動、さらに未来に向けた取り組みを紹介するBIGをオープンしている。
ブリヂストンは2023年にモータースポーツ活動60周年を迎え、「グローバルジャーニー」に再度踏み出し、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動強化を推進している。
ブリヂストンにとってモータースポーツはタイヤメーカーとしての「原点」であり、「極限への挑戦」だ。
サステナビリティを中核に据え、レースを楽しみ、勝つことにこだわり、「極限へ挑戦」し、イノベーションを加速させていく情熱、さらに仲間と共に持続可能なモビリティ社会を支えていくという情熱を込めた新メッセージ"Passion to Turn the World(世界を変えていく情熱)"のもと、サステナブルなモータースポーツ活動をコアに、サステナブルなプレミアムブランドの構築へ挑戦している。
その世界観をデザインしたモータースポーツギャラリーをBIG内に新設し、モータースポーツに懸ける情熱と、サステナブルなプレミアムブランドへの進化を体感できる施設へと進化させることで、モータースポーツ文化を支えていく。
モータースポーツをより身近に感じられるリニューアルを実施
主なリニューアル内容は、以下のとおりだ。
(1)エントランス展示の設置
BIGのエントランスを大幅にリニューアルし、ブリヂストンブランド及びファイアストンブランドとして米国をはじめ世界を舞台に「極限への挑戦」を続けるブリヂストンの情熱を支えたシンボルであるマシンを展示。グローバルモータースポーツを支える「極限への挑戦」、その迫力を体感することができる。
(2)Motorsport Gallery(モータースポーツギャラリー)
新設されたモータースポーツギャラリーでは、まずブリヂストンモータースポーツ活動60年の歩みを時系列に紹介している。その向かい側には、2008年にブリヂストンのF1への参戦200戦目を記念して特別に製作されたタイヤなど、ブリヂストンモータースポーツの歴史を築いてきたタイヤの現物を展示している。
さらにその先には、ブリヂストンのモータースポーツ活動60周年を迎えた2023年を「進化(TURN)」と捉え、次のステージへ向けた「サステナブルなプレミアムブランド」へ進化を図る同社の取り組みを紹介している。
具体的な事例として、再生可能資源の拡充・資源の多様化を図るグアユール由来の天然ゴムを使用したINDYCARのタイヤ、「EV時代の新たなプレミアム」と位置付ける「ENLITEN」技術を搭載したBridgestone World Solar Challenge(ブリヂストン ワールド ソーラー チャレンジ)のタイヤを展示。
さらに、2026-2027シーズンから単独タイヤサプライヤーとして参画するABB FIAフォーミュラE選手権を視野に、サステナブルなグローバルモータースポーツを表現したコンセプトタイヤモデルも展示している。
最新のソーラーカーの模型、一部モータースポーツ活動で使用しているグアユールの実物大の模型などもあわせて見ることができ、ブリヂストンが挑戦するサステナブルなグローバルモータースポーツ活動を体感することができる。
設計、モノづくりなど「根幹」を支える技術たちも紹介
(3)「EV時代の新たなプレミアム」‐商品設計基盤技術「ENLITEN」とモノづくり基盤技術「BCMA」
ブリヂストンは、「EV時代の新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」とモノづくり基盤技術「BCMA」の融合による価値創造に取り組んでいる。
モータースポーツを「走る実験室」として、様々なレース条件に対応しながら、クルマとドライバーの最高のパフォーマンスを支えるタイヤ性能へのカスタマイズを繰り返すことで、ENLITEN技術を進化させ、市販用タイヤへ反映し、価値創造を広げている。
タッチモニターを活用してENLITENの基本的な概念と、それによって目指す「究極のカスタマイズ」を紹介している。
あわせてそれを支えるBCMAについて、タイヤを構成するモジュール(部材)のモックアップを設置し、モジュールを実際に組み合わせてみることで、ENLITENによる究極のカスタマイズを支えるブリヂストンのモノづくりの基盤技術やモノづくり変革を体感することができる。
(4)サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を起点とする「サステナビリティビジネスモデル」の進化
ブリヂストンは、「創って売る」、「使う」、原材料に「戻す」というバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの実現とビジネスを連動させる独自のサステナビリティビジネスモデルの確立に挑戦している。
サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を起点とし、モータースポーツタイヤの原材料調達からリサイクルまでのバリューチェーン全体で、サステナビリティビジネスモデルをいち早く推進し、ビジョンである「サステナブルなソリューションカンパニー」へ向けた変革を加速していく。
その取り組みの具体例として、リサイクル技術開発や天然ゴム農園への支援などを紹介するほか、使用済みタイヤを精密熱分解して得られる再生カーボンや分解油といった再生資源・再生可能資源サンプルなどを展示している。
ブリヂストンは、モータースポーツタイヤにおいて再生資源・再生可能資源比率65%以上へ挑戦し、100%再生可能エネルギーを活用した生産やカーボンニュートラルなタイヤ輸送などを実現していく。
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