F1の2024年シーズン開幕戦バーレーンGPでは、アルピーヌが苦戦している。マシンを最低重量以下に収めることに、かなり苦しんでいるのではという憶測もでているが、ドライバーはそれを否定している。
アルピーヌは2024年シーズンの新車A524において、コンセプトを大きく変更して上位争いへの進出を狙った。しかしテスト段階から彼らの不調が垣間見えた。
■アルピーヌ、開幕戦は2台揃ってグリッド最後列に沈む。壊滅的な苦戦もオコンは前を向く「みんなで顔を上げて団結する時」
そして2月29日から始まった開幕戦バーレーンGPでは、予選最後尾をアルピーヌの2台が占めるという、不名誉な結果となってしまった。
アルピーヌにはテスト段階からマシンの重量が問題であるという話題があった。ルノー時代に所属していた元F1ドライバーで現在はコメンテーターも務めるジョリオン・パーマーはA524が最低重量を11kgオーバーしおり、タイムに大きな影響を与えていると示唆していた。
しかし、ドライバーのピエール・ガスリーは流石にそこまでではないと語る。先述の11kgオーバーという数字は現実的なモノなのかと尋ねると、ガスリーは次のように語った。
「そこまでじゃないよ。言われているほど悪くないんだ。そしてラップタイムの差は様々なところから来るというのは明らかだ。もちろんギャップに目を向ければ、やるべきことが色々あるよ」
「全てが重要なんだ。あなた方も言っていたけど、2kgはラップタイムでいえば0.06秒に相当する。そして、0.06秒は違いを生むモノになる」
「(失う)重量がいくつかあり、シャシーからくるパフォーマンスもあれば、アップデートもある。今は僕らが望んでいるようなポジションには無くて、皆が苦しい状況にいる。それでも、その状況から毎回全力を尽くすつもりだ」
なおガスリーはチームが既に現在のパッケージのどこに弱点があるかを把握していると強調した。
「僕たちがどこを改善しなきゃいけないのかは、かなり明確になっていると思う」
「残念だけど、パフォーマンスが足りていないのは驚くことじゃない。そして当面は、今あるものでベストを尽くすしか無い」
「たくさんの部分で改善が必要なのは分かっている。そして、この新車にある時点でソリューションがもたらされることも分かっている」
「期待していたようなポジションから始められたわけじゃないけど、チーム内……ファクトリーのメカやエンジニアの中でポジティブなことが起きているんだ」
「今すぐにそれがコース上に反映されてくるわけじゃない。でも中長期的にはそうなってくるだろう。自分たちが得たものを最大限活かすことが全てだけど、(バーレーンGPの)予選Q1の最後の走りではそうできなかった。もっと改善しなくちゃいけないことはあるし、努力していくつもりだけど、今年の始まりは簡単にはならないだろう」
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