戦闘機のようなキャノピー装備
オーストリアのKTMは、レーシングカーのクロスボウGT2をベースとした公道向けモデル「クロスボウGT-XR」を発表した。
【画像】オーストリアが生んだ軽量スポーツカー【KTMクロスボウGT-XRをライバルと写真で比較】 全64枚
2008年からさまざまなタイプが販売されているクロスボウに続く、KTMにとって2台目の公道向け四輪車となる。
GT-XRの足回りの多くはレース仕様のGT2と共通で、ダラーラ設計のカーボンファイバーモノコック(重量80kg)がベースになっている。FIA公認のスチール製ロールケージが組み合わされ、車両重量は1130kgに抑えられている。
カーボンファイバー製の「戦闘機」風のキャノピーから乗降でき、サイドの小さなウィンドウはフルオープンにすることが可能。ステアリングホイールはGT2と同じ取り外し可能なものが装備される。
年間100台以下の少量生産
アウディRS3にも搭載されている2.5L 直列5気筒エンジンをリアにセットし、最高出力500psと最大トルク59kg-mを発生。GT2(608ps、73.4kg-m)からはデチューンされている。レッドゾーンは7000rpm。
KTMによれば、低回転域から高いトルクを発揮し、0-100km/h加速3.4秒、100-200km/h加速6.9秒を達成できるという。最高速度は280km/hに達する。
このパワーとトルクは、7速シーケンシャル・トランスミッションとリミテッドスリップディファレンシャルを介して、リアアクスルに伝達される。
エクステリアはGT2同様にエアロダイナミクスに重点を置いており、公道モデルでは「世界初」だというKTMの新しいエアカーテンシステムも導入されている。このシステムは、地面効果により路面への追従性を高めるために開発されたものだ。
新型クロスボウGT-XRの価格は、28万4900ユーロ(約4700万円)から。KTMはAUTOCARに対し、クロスボウのR、RR、GT4、GT、GTX、GT2、そしてGT-XRを含め、各仕様を年間最大100台を生産する予定であると述べている。
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