現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【速報】新型Cクラス・インプレッション Dセグメントのリーダーがほぼフルモデルチェンジの進化!

ここから本文です

【速報】新型Cクラス・インプレッション Dセグメントのリーダーがほぼフルモデルチェンジの進化!

掲載 更新
【速報】新型Cクラス・インプレッション Dセグメントのリーダーがほぼフルモデルチェンジの進化!

登場から4年を経て、Cクラスがマイナーチェンジを行った。セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレのすべてが、部品のおよそ半分を刷新するという大幅な進化を遂げたのだ。特に注目したいのはBSGと48Vシステムを搭載したC200。早速、そのインプレッションをお届けしよう。REPORT◎永田元輔(NAGATA Gensuke)

 2014年に登場した現行のメルセデス・ベンツCクラスは、15年からずっと輸入車DセグメントNo.1の座を獲得し続けている。そんな盤石の人気を誇るCクラスが、大幅なマイナーチェンジを行った。マイナーチェンジというとエクステリアの雰囲気をちょっと変えて装備を見直して……という、いわゆる“化粧直し”を想像する人も多いかもしれないが、今回はおよそ6500点もの部品を改良しているという。これは全構成部品の半分近いというから、その規模はマイナーチェンジというレベルをはるかに超えているかもしれない。

304km/hのレヴァンテ・トロフェオ上陸記念の限定モデルが登場!

 ただエクステリアの変更点は、意外と少ない。バンパーのデザインが変更され、ヘッドライトとテールライトの意匠が新しいものとなっている(マルチビームLEDも設定)程度。確かに新しい感はあるが、ひょっとしたらオーナーでもない限り気づかないかもしれない、というレベル。要は中身で勝負、というわけか。

 その中身、最大の進化はエンジンだ。メイングレードのC200に搭載されるのは新開発の1.5ℓ4気筒ターボのM264型。可変バルタイの「カムトロニック」やピストンとシリンダーの摩擦を低減する特許技術などが採用された最新のパワーユニットだ。さらに48V電気システムを採用し、回生ブレーキで蓄えた電気を使い、必要なときは14ps、160Nmを発揮するモーターが動力をアシストする。

 このモーターはスターターとジェネレーターを兼ねており、動力をアシストすると言っても従来のハイブリッドとは異なり、ベルトを介してクランクシャフトに直接力を加えるというもの。ギアチェンジ時にもモーターアシストを使用することでエンジンが最適な回転数に達する時間を早め、スムーズなシフトチェンジを実現したという。メルセデスはこのシステムをBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)と呼んでいる。


 ラインナップで唯一ディーゼルエンジンを搭載するC220dのパワーユニットは、EクラスやCLSに既に導入されている最新のクリーンディーゼル、OM654型に改められた。2.0ℓの排気量から194psのハイパワーと1600rpmから400Nmという太いトルクを発揮する。

 そして走り好きに人気の高いAMGのラインナップは従来どおりAMG43とAMG63、AMG63Sの3種類だが、AMG43の3ℓV6ツインターボはターボユニットの大型化を実現し、従来より23psアップの390psを達成している。

 このようにパワーユニットを大幅に刷新してきた新型Cクラスだが、やはり最大の注目はBSGを採用したC200だろう。走り出すと、その滑らかでスムーズな加速に驚く。アクセルに僅かに力を込めただけで、力強いトルクがクルマをスッと前に押し出す。欲しい時に得られる思いのままの加速感は、とても1.5ℓのエンジンとは思えない。最近のターボはほとんどターボラグを感じさせないようになっているが、それでもアクセルを踏んでからエンジンの力を感じるまでにはわずかな“間”があるのも確か。その“間”がC200ではほとんど感じられないのだ。

 それを実現しているのがBSGなのは明らかだろう。モーターのアシストによって発進時の力強さが増したのはもちろん、ブーストが通常のターボエンジンよりも早めに立ち上がるのだ。モーターによって低回転でのパワーを補いつつ、積極的にブーストの立ち上がりを早めるというこのシステムは、新たな発想のハイブリッドだと言えるだろう。

標準装備の17インチがオススメ

 また、従来よりも明らかに乗り心地が良くなっていることにも驚いた。不整地での足の不快なバタつきもほとんどなく、速度を上げていっても実にしなやかだ。サスペンション自体には変更が加えられていないというから、その理由は間違いなくタイヤ。225/50R17という大人しいサイズであることもそうだが、新型はランフラットではない(一部グレードを除く)のだ。ランフラットタイヤは出始めの頃よりはるかに乗り心地は向上したが、やはり通常タイヤとの差は大きい。今回、オプションの18インチには試乗できなかったが、外観の迫力にこだわるのでなければ、標準装備の17インチを選択したほうがより快適なドライブを楽しめるだろう。

 インテリアはセンターのモニターが10.25インチに大型化。また安全システムの「インテリジェントドライブ」はほぼSクラスと同じ内容へと進化。見た目の変化よりも中身の進化を重視、これぞまさに正しいマイナーチェンジの姿だと言える。セグメントのベンチマークとしての存在は、さらに揺るぎないものとなりそうだ。

メルセデス・ベンツC200アヴァンギャルド
■ボディサイズ:全長4686×全幅1810×全高1442mm ホイールベース:2840mm ■車両重量:——kg ■エンジン:直列4気筒DOHCターボ 総排気量:1497cc 最高出力:135kW(184ps)/5800~6100rpm 最大トルク:280Nm(28.6kgm)/3000~4000rpm ■トランスミッション:9速AT ■駆動方式:RWD ■サスペンション形式:F4リンク Rマルチリンク ■ブレーキ:Fベンチレーテッドディスク Rディスク ■タイヤサイズ:FR225/50R17 ■価格:552万円

こんな記事も読まれています

34GT-Rが7700万円!? 日本のネオクラシックが海外へと流出する恐怖の「25年ルール」とは
34GT-Rが7700万円!? 日本のネオクラシックが海外へと流出する恐怖の「25年ルール」とは
ベストカーWeb
マセラティのBEVシリーズ第3弾はカテゴリー最速のオープンモデル! 「稲妻」の名が与えられたグランカブリオ・フォルゴレ誕生
マセラティのBEVシリーズ第3弾はカテゴリー最速のオープンモデル! 「稲妻」の名が与えられたグランカブリオ・フォルゴレ誕生
THE EV TIMES
[弁護士に聞いてみた] 他人のナンバープレートをSNSにアップしたら、法律上問題があるのか?
[弁護士に聞いてみた] 他人のナンバープレートをSNSにアップしたら、法律上問題があるのか?
WEBヤングマシン
考えナシのオーバーテイクが横行している! バニャイヤ、MotoGPスプリントレースで多発する接触に喝
考えナシのオーバーテイクが横行している! バニャイヤ、MotoGPスプリントレースで多発する接触に喝
motorsport.com 日本版
【富士最高速チェック:GT500】ニッサンZが上位に。ホンダ・シビックは結果が分かれる/スーパーGT分析
【富士最高速チェック:GT500】ニッサンZが上位に。ホンダ・シビックは結果が分かれる/スーパーGT分析
AUTOSPORT web
早くも4車線化!? 浦和市街地―新大宮BP直結 埼京線つらぬく新道路 本領発揮へ!
早くも4車線化!? 浦和市街地―新大宮BP直結 埼京線つらぬく新道路 本領発揮へ!
乗りものニュース
ホンダ「軽バン “車中泊”仕様」実車公開! めちゃゴツすぎ「精悍SUV」のアウトドア仕様も登場へ! ホンダの最新4モデルが名古屋でお披露目
ホンダ「軽バン “車中泊”仕様」実車公開! めちゃゴツすぎ「精悍SUV」のアウトドア仕様も登場へ! ホンダの最新4モデルが名古屋でお披露目
くるまのニュース
【フォーミュラEシーズン10 第8戦 モナコ】ジャガーのワンツーフィニッシュで日産ローランドは6位
【フォーミュラEシーズン10 第8戦 モナコ】ジャガーのワンツーフィニッシュで日産ローランドは6位
Auto Prove
約7億7000万円で落札されたブガッティ「シロン スーパースポーツ300+」の決め手は「走行距離408キロ」でした
約7億7000万円で落札されたブガッティ「シロン スーパースポーツ300+」の決め手は「走行距離408キロ」でした
Auto Messe Web
【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1中国GP】際立っていたフェルスタッペンとノリス。ハミルトンが本領発揮
【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1中国GP】際立っていたフェルスタッペンとノリス。ハミルトンが本領発揮
AUTOSPORT web
【中古車チェック】長距離走行の才能とスポーティなルックスを両立させたいなら「アウディ A5 スポーツスポーツバック(F5)」がおすすめ?
【中古車チェック】長距離走行の才能とスポーティなルックスを両立させたいなら「アウディ A5 スポーツスポーツバック(F5)」がおすすめ?
AutoBild Japan
【ドラレコ、延長保証に特別装備も】 アルファ「ジュリア」/「ステルヴィオ」 82台の限定車
【ドラレコ、延長保証に特別装備も】 アルファ「ジュリア」/「ステルヴィオ」 82台の限定車
AUTOCAR JAPAN
スマートがワイルド&タフに進化、『コンセプト#5』市販モデルは年内発売…北京モーターショー2024
スマートがワイルド&タフに進化、『コンセプト#5』市販モデルは年内発売…北京モーターショー2024
レスポンス
スピンしまくる2代目トヨタ[MR2]は危ないクルマだった!? 2026年に復活するって本当なの!?
スピンしまくる2代目トヨタ[MR2]は危ないクルマだった!? 2026年に復活するって本当なの!?
ベストカーWeb
トーヨータイヤが小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」と、小型EVトラック専用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV」の2モデルを発表
トーヨータイヤが小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」と、小型EVトラック専用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV」の2モデルを発表
くるまのニュース
より安心で快適な軽バンへ!ホンダが「N-VAN」の新型モデルと特別仕様車を発売
より安心で快適な軽バンへ!ホンダが「N-VAN」の新型モデルと特別仕様車を発売
バイクのニュース
シックなブルーの350台限定車 フィアット500/500Cグランデ・ブル 同時に新グレード追加も
シックなブルーの350台限定車 フィアット500/500Cグランデ・ブル 同時に新グレード追加も
AUTOCAR JAPAN
751馬力! BMW「XM」をACシュニッツァーがカスタマイズ。史上最強のMに挑みました
751馬力! BMW「XM」をACシュニッツァーがカスタマイズ。史上最強のMに挑みました
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村