トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは2023年9月15~16日、報道関係者向けイベント「LEXUS SHOWCASE(レクサスショーケース)」を開催し、レクサス ブランドの多様化と電動化に関する発信を行った。
最大の注目は、多様化するラグジュアリーの新たな価値の提供を目指して2023年に発表したモデルラインアップのお披露目。ショーファードリブンカーの新たな選択肢として開発した新世代ラグジュアリームーバーの新型LM、高級車の概念を変えるサイズのヒエラルキーを超えたクラスレスの新世代コンパクトクロスオーバーSUVの新型LBX、本格オフローダーでありながらオンロードにおいても上質で豊かな走りを提供する“ザ・プレミアム・オフローダー”の新型GX、すべての乗員へ上質な移動を提供する3列シートを備えた北米専用の新世代SUVの新型TXを披露する。このうちGXについては、2024年中に日本で発売すると予告した。
レクサスRXに2.5Lハイブリッドシステムを搭載する「RX350h」を追加設定
一方でレクサスは、自然との共生を目指して水素エンジンを搭載したROV Conceptの将来的な実用化に向けた、顧客向け体験プログラムの開始を発表する。ROVはパワートレインに圧縮気体水素を使用燃料とする1.0リットル直列3気筒DOHCエンジンを搭載。トランスミッションにはシーケンシャルパドルシフト+リバースを組み合わせ、駆動機構はセレクタブル2WD&4WD with デフロックで構成する。また、外装にはアルミスキッドプレートや耐チップブラック塗装バンパーロア/ロッカーパネル、LEXUSシグネチャーランプ(フロント/リア)、ルーフライトバーなどを、内装には本革巻きステアリングや本革巻きアシストグリップ(助手席)、アルミ切削シフトノブ、サスペンションシート、4点式シートベルトなどを装備。足もとには、減衰力調整式の専用サスペンションとエアレスタイヤを組み込んだ。車両部品に関しては、カーボンニュートラルへの取り組みにおいて想いを共有する仲間の関係企業、ヤマハ発動機(水素エンジン共同開発)、KYB(ショックアブソーバーの生分解性作動油)、コベストロジャパン/タキロンシーアイ/豊田自動織機(フロントウインドウシールドの低炭素樹脂ウインドウ)、豊田合成/トヨタ自動車九州(フロントフードおよびフロントバンパーのリサイクル樹脂+バイオ素材〈CNF〉)、ニフコ(クリップの生分解性樹脂)、東洋紡エムシー(シートバックサポーターの三次元網状繊維構造体)の協力を得て開発。環境への配慮とリアルなエンジンの鼓動を感じ取れる走りの楽しさを両立した、新進のオフロードカーに仕立てている。なお、プログラムの詳細については順次案内していく予定だ。
今回のイベントでは、カーボンニュートラル社会の実現に向けてレクサスがバッテリーEVを軸に取り組みを進めていくと予告する。また、バッテリーEVでもレクサスらしい走りの味を継承し、電動化技術でさらに高いレベルに引き上げるとアナウンス。技術面では、四輪駆動力システム「DIRECT4」のシームレスな駆動力コントロールや、「ステアバイワイヤ」による直感的でリニアなステアリングフィールなどによって、人とクルマが一体となった走りの気持ち良さや楽しさを追求し続けていくという。ちなみに、本年1月開催の東京オートサロン2023で発表した「AE86 BEV Concept」と「RZ SPORT CONCEPT」では、バッテリーEVでもクルマを操る楽しさや愛車であり続けていくための学びを蓄積。また、一昨年に初公開した「Electrified Sport Concept(エレクトリファイド スポーツ コンセプト)」は、全個体電池や空力・軽量化・高剛性など未来の電動化技術の開発を推進する契機となっているそうだ。さらにレクサスは、2026年に車体のモジュール構造を変革し、生産方法を大きく変えるほか、ソフトウェアプラットフォームも全面刷新した次世代のバッテリーEVを導入すると公表。このコンセプトモデルを、本年10月に開幕するジャパンモビリティショー2023で披露すると予告した。
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みんなのコメント
RXのスピンドルボディとか滅茶苦茶ダサいし
せっかく今まで根付かせてきたアイデンティティであるスピンドルグリルを中途半端にしてダサくしとるだけやん