レースやタイムアタックのユーザーを中心に支持されている制動屋のブレーキパッド。輸入車用も例に漏れず、ここに挙げるN1-500XはEURO CUPなどの輸入車レースで高い装着率を誇る。REVSPEED編集部では、その実力をロングランレポート
テスト車は97年式E36 BMW M3C。3.2ℓ直列6気筒DOHCエンジン搭載モデルだ。ほぼ軽量化なしのライトチューンで、フロント225/45R17、リア245/40R17のADVAN NEOVA AD08Rを履く。N1-500Xは、制動屋の輸入車専用ブランド『ユーロマスター』シリーズのフラッグシップ。基本素材はカーボンセミメタルで、使用温度域は50℃~850℃。摩擦係数は0.45~0.50となっている。E36 M3用はフロント3万2000円、リア3万円(いずれも税別)の定価設定だ。
約1年前から現在までに約3300kmを走っている。「初期制動力よりも中間から奥でのコントロール性を重視」「純正ディスクローターとのマッチングを尊重」という特徴はサーキットで如実に体感できる。十二分な制動キャパを備えているが、効き過ぎの感じはなく、踏んだ分だけ効き、緩めた分だけ弱まるという扱いやすさが何よりうれしい。カチッとしたペダルタッチもインフォメーションやコントロール性に貢献していて、周回を重ねても安定した効きが得られる。
日常では、冷えた状態でもしっかり効き、扱いやすく、また、鳴きが少ないのも美点といえる。オールラウンドで使えるパッドといえるだろう。
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