アルピーヌF1でアドバイザーを務めていたボブ・ベルが、チームを離れたことが分かった。開幕戦で苦境に陥り、その後テクニカルディレクターと空力責任者が離脱したチームから、さらに人材が離れることになった。
ベルは1982年からマクラーレンで空力専門家として活躍。その後アイルトン・セナが同チームに在籍していた際に評価が高まり、歴史的な名車MP4/4の開発にも携わった。
■2024年大苦戦スタートのアルピーヌ、技術部門の体制を刷新。マクラーレン風の3本柱スタイルへ
1997年にはベネトンに移籍すると、その後はジョーダンへ。同チームがコンストラクターズランキング3位を獲得した1999年には、ビークルダイナミクス部門の責任者を務めた。2001年には、ベネトンからルノーへと名称を変更したチームに復帰した。フェルナンド・アロンソがチャンピオンを獲得した2005年と2006年には、同チームのテクニカルディレクターを務めていた。
その後ルノーでしばらく勤めた後にはメルセデスに移籍し、同チームが初めてタイトルを獲得した時のマシンW05を開発した。マルシャでのキャリアを経て、2016年にはルノーに復帰。アルピーヌとチームの名称が変わった後も、同チームに在籍し続け、ここ最近はアドバイザーとしての役割を担ってきた。
アルピーヌからは、人材の流出が続いている。昨年の夏にはチーム代表のオットマー・サフナウアーと、スポーティングディレクターのアラン・パルメインがチームを去り、チーフ・テクニカル・オフィサーのパット・フライもウイリアムズへと移籍した。
そしてバーレーンGP直後には、開幕戦でのパフォーマンスがあまりにも低すぎたことから、テクニカルディレクターのマット・ハーマンと空力責任者のディルク・デ・ビアが辞任をしたことも明らかになっている。そのためチームは技術体制を3本柱とし、立ち直りを図っている。
アルピーヌの激震は続いている。
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