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いま復活なら人気車に!? すでに消えていった惜しいSUV3選

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いま復活なら人気車に!? すでに消えていった惜しいSUV3選

■惜しまれつつも消えたSUVとは!?

 ここ数年で人気が高まっているモデルといえばSUVです。各国内メーカーからSUVが販売されており、好調なセールスを記録しています。

【デカ過ぎ? 出るのが早過ぎた!?】一代限りで消えてしまった残念なSUV5選

 現在のちょっとしたブームになる以前からSUVは販売されてきましたが、惜しまれつつ消えていったモデルも存在。

 そこで、絶版となったSUVのなかから、いまならもっと売れそうなモデルを3車種ピックアップして紹介します。 現在、世界的にSUVの人気が高まっていますが、日本では1990年代の初頭から「RVブーム」が起こり、とくに売れていたのがクロスカントリー4WD車です。

●ホンダ「クロスロード」

 ホンダは初代「CR-V」が発売される以前、英国のローバーグループや、いすゞと提携関係にあり、OEM供給されたSUVを販売していました。

 その1台が1993年に発売されたミドルクラスSUV、ランドローバー「ディスカバリー」をベースとした初代「クロスロード」です。

 初代クロスロードは3.9リッターV型8気筒エンジンを搭載した本格的なクロスカントリー4WD車でしたが、営業的には成功したとはいえず、1998年に販売を終了しました。

 そして、9年後の2007年に2代目「ストリーム」をベースにしたクロスオーバーSUVとして、2代目クロスロードが発売されます。

 2代目クロスロードは全長4285mmのショートボディでありながら、全幅が1755mmとワイドで、広い室内空間を実現した3列シート7人乗りのSUVです。

 搭載されたエンジンはストリームと同じ最高出力140馬力の1.8リッター直列4気筒と、150馬力の2リッターを設定。全グレードとも5速ATが組み合わされ、駆動方式はFFか4WDが選択できました。

 スタイリッシュなデザインが好印象な、手頃なサイズの7シーターSUVであるなど、売れない要素は見当たらないのですが、販売が低迷したため2010年に生産を終了。

 2代目クロスロードは短命でしたが、まさに出るのが早すぎたSUVかもしれません。

●トヨタ「FJクルーザー」

 レトロチックな外観と、最新技術が融合したトヨタのSUV「FJクルーザー」は、2006年に北米で発売されて大人気となり、日本では2010年に発売されました。

 1960年から1984年まで24年間も販売された超ロングセラーモデル「FJ40型 ランドクルーザー」をモチーフにデザインされ、「ランドクルーザープラド」からシャシやドライブトレインを流用するなど、悪路走破性能も高く、ユニークな見た目を裏切る本格クロスカントリー4WD車です。

 日本仕様のエンジンは276馬力を発揮する4リッターV型6気筒のみで、全グレードとも5速ATが組み合わされたパートタイム4WDですが、海外仕様では6速MTや2WD車もラインナップされていました。

 外観の特徴はレトロなルックスだけでなく、ドアが前後方向に開く観音開きの5ドアとなっており、一見すると3ドアのように見える点です。

 国内外でヒットしたクルマですが、北米では2014年、日本では2018年に販売を終了。現在は南アフリカや中東でのみ、販売が継続されています。

■ちょうどいいサイズの三菱製SUVとは!?

●三菱「パジェロイオ」

 2019年に国内向けの生産を終えた三菱の本格クロスカントリー4WD車「パジェロ」は、RVブームをけん引して一時代を築いた名車です。

 このパジェロに、かつて弟分ともいえる「パジェロミニ」「パジェロジュニア」がラインナップされていました。

 パジェロジュニアは軽自動車のパジェロミニをベースとしたモデルで、登録車ながら3ドアの4人乗りという点が弱点でした。

 そのため、後継車として1998年に発売されたのが「パジェロイオ」で、発売当初は3ドア4人乗りのみでしたが、すぐに5ドア5人乗りが追加でラインナップされます。

 シャシは専用に設計され、搭載されたエンジンは当初、全グレードが1.8リッター直列4気筒でしたが、後に2リッターと1.8リッターターボが設定され、トランスミッションも4速ATのみでしたが5速MTが追加されました。

 ドライブトレインにはパジェロで採用されていた「スーパーセレクト4WD」をベースに、軽量、小型化を図ったビスカスカップリング式フルタイム4WDシステム「スーパーセレクト4WD-i」を搭載。

このシステムはフルタイム4WDモードを含めた4つのモードが選択可能で、道を選ばないオールラウンダーとして一定の人気を獲得します。

 しかし、5ナンバー枠に収まる手頃なサイズと、100万円台後半から200万円台前半という戦略的な価格設定にも関わらず、徐々に販売が低迷。フルモデルチェンジすることなく、2007年に生産を終了しました。

※ ※ ※

 SUVというジャンルは、ミニバンと同じく定番化したといえます。

直近では2019年11月にコンパクトSUVのダイハツ「ロッキー」、トヨタ「ライズ」が発売されましたが、ライバルの隙間を狙った車格が功を奏し販売は絶好調です。

 今後もSUVのラインナップが増えることが予想されますが、飽和した市場ではロッキー/ライズのように他が出していないようなモデルでないと、厳しいかもしれません。

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みんなのコメント

7件
  • 2代目クロスロード、狙い自体は良かったと思うけど、なぜか売れなかったね。
    CR-Vと最上級グレード同士で比較した時、約20万ほどの差しかなかったから、それならエンジンも大きく室内も余裕のあるCR-Vにしようかという人が多かったかも知れない。
  • FJクルーザーは、プラドのMC時に搭載された2.8Lディーゼルエンジンをモデル末期だったとはいえ投入していれば、もう少し延命できたんではと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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