現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 大きいことは良いことだ! 今なら手が届く「大排気量マンモス車」5選

ここから本文です

大きいことは良いことだ! 今なら手が届く「大排気量マンモス車」5選

掲載 更新 13
大きいことは良いことだ! 今なら手が届く「大排気量マンモス車」5選

まだ手が届くかもしれない大排気量エンジン搭載車

 2000年代前半までを中心に、大排気量車はちょっと探せば見つかる存在だった。しかし、近年はダウンサイジングターボの普及もあり、メルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズでもメインは3L直6ターボとなっているなど、大排気量車は数えるほどしか見当たらない。ここでは排気量4.5L以上のマンモスのような絶版大排気量車をピックアップしていく。

「魔改造」し過ぎてもはや別物! 驚天動地のマツダ「マッハ号」とは何か

トヨタ•センチュリー(2代目)

 現在、主に専門の運転手さんが運転するショーファーカーとしては実質的に日本唯一となるセンチュリーは、現行モデルのパワートレインも5L V8ハイブリッドである。だが、1997年から20年間生産された先代モデルも5Lという排気量こそ変わらないものの、エンジンはおそらく日本の乗用車では最初で最後と思われるV12を搭載していた。

 先代センチュリーのV12エンジンは2.5L直6をふたつ繋げたという成り立ちだった。乗られている要人のためにも「絶対に止まることは許されない」というセンチュリーの性格もあり、すこぶる高い信頼性が求められていたのだ。V12エンジンの片バンクでも走れるエマージェンシー機構や燃料ポンプを2系統持つなど、航空機のような思想で設計されていた。 筆者は先代センチュリーに乗っていた時期があり、私にとって社会通念的な必要性はまったくなかったが、モーターのようなスムースさや静粛性、図太いトルクといったV12エンジンならではの魅力や、歴代手作業での生産となっているセンチュリーが持つクオリティの高さなどを味わえたのは、貴重な経験だった。

トヨタ•ランドクルーザー(100系/200系)

 登場が秒読み段階となっている次期ランドクルーザーのエンジンはそれぞれV6となる3.5Lガソリンターボと3.3Lディーゼルターボとなる。だが、ランドクルーザーは1998年登場の100系から高級車の要素に注力していたこともあり、先代モデルとなる200系と先々代モデルの100系はV8エンジンを搭載していた。

 100系は4.7L V8、2007年登場の200系は登場時4.7L V8、2009年から設計の新しい4.6L V8を搭載している。 どちらも悪路を歩くようなスピードで走る際にはアイドリングのちょっと上の回転数から扱いやすい太いトルクが欲しいもので、V8エンジンがそれを助けてくれた。ランドクルーザーとの相性はバッチリで、加速する姿も巨体だけにまた迫力あるものにしてくれるのだった。

日産シーマ(3代目)

 2001年登場の3代目シーマは日本では一代限りとなったインフィニティQ45から続く4.5L V8や3L V6ターボを搭載。ボディサイズなども大きく表面的な車格は当時のトヨタ・セルシオに匹敵するモデルだった。とは言え、3代目シーマも歴代同様にセドリックの拡大版というところが否めない点などがあり、総合的に見た車格はセルシオより半車格下というイメージだった。 しかし、それが必ずしも悪いということもなく、3代目シーマはビッグセダンとしては軽快な走りや日産車に求めたいBMWのようなスポーツ性を備えていた。また、4.5L V8は当時まだ少なかった直噴エンジンであったなど、日産車らしい先進技術も盛り込まれていて魅力的だった。

 なお、4.5L V8エンジン搭載車は初代フーガにも設定されており、こちらは3代目シーマ以上に運転して面白いビッグセダンだった。

三菱プラウディア&ディグニティ

 プラウディア&ディグニティは三世代続いたデボネアの後継車として1999年12月に登場している。 プラウディア&ディグニティはプラウディア/標準ボディ、ディグニティ/ロングボディで、FF車となる点や韓国のヒュンダイにエクウスの車名で供給された点も、2代目モデル以降のデボネアと同様だった。

 エンジンはプラウディアがそれぞれ直噴となる3.5L V6と4.5L V8、ディグニティは後者のV8を搭載している。クルマの仕上がりは当時キャデラックの大型セダンがFFだったこともあり、「和製キャデラック」と評価もあったほど、良好だった。 しかし、プラウディア&ディグニティは2001年3月に生産を終了、短命に終わった。なお、ヒュンダイに供給されたエクウスはプラウディア&ディグニティとは対照的に好調で、10年間のモデルサイクルの後、現在はヒュンダイの高級ブランドとなるジェネシスで3代目モデルに移行している。

メルセデス・ベンツ(W140型600系)

 1991年に登場したW140型Sクラスは巨大なボディサイズ、車重は最軽量で約2t、二重構造となった側面ガラスなど、当時のメルセデス・ベンツらしい戦車のようなモデルだった。

 そのフラッグシップとなるのが6L V12エンジンを搭載する600系で、W140型は素晴らしいクルマなのは確かながら、日本のバブル崩壊など当時は世界的に景気が悪かったこともあり、いろいろな意味で重厚長大、「やり過ぎ」という感も否めず、歴代Sクラスにおいて商業的には成功しなかったほうのモデルだった。 しかし、こういったクルマはW140型の後、ライバル含め現在までほとんどないこともあり、好きな人なら「これしかない」といえる存在なのも事実ではある。

 この種の大排気量車は大排気量ゆえの燃費の悪さや自動車税の高さが敬遠され、中古車が安いこともある。欲しいものがあるのなら、予算を決めるなどお金を使い過ぎない範囲で一度自分のものにすることをお勧めする、そんなクルマたちである。

こんな記事も読まれています

サーフボードもクルマもナンパの小道具! バブル期に湧いて出た「陸サーファー」に愛されたクルマ4選
サーフボードもクルマもナンパの小道具! バブル期に湧いて出た「陸サーファー」に愛されたクルマ4選
WEB CARTOP
au TOMSはどうしてそんなに強いのか? GT500最大の疑問に迫る。鍵となるのは“積み重ね”……そこに「悟空とベジータ」が応える最強布陣
au TOMSはどうしてそんなに強いのか? GT500最大の疑問に迫る。鍵となるのは“積み重ね”……そこに「悟空とベジータ」が応える最強布陣
motorsport.com 日本版
ハイパーカーデビューから1年で初優勝「JOTAの成長と努力にふさわしい」とスティーブンス/WECスパ
ハイパーカーデビューから1年で初優勝「JOTAの成長と努力にふさわしい」とスティーブンス/WECスパ
AUTOSPORT web
5速MTあり! スズキ「新型スポーティハッチバック」登場! 全幅1.7m超え「ワイドボディ」ד上質内装”採用! 「新型スイフト」印で発売
5速MTあり! スズキ「新型スポーティハッチバック」登場! 全幅1.7m超え「ワイドボディ」ד上質内装”採用! 「新型スイフト」印で発売
くるまのニュース
ホンダ『フリード』の原点は、「ちょうどよさ」と欧州車に負けない存在感にあった【懐かしのカーカタログ】
ホンダ『フリード』の原点は、「ちょうどよさ」と欧州車に負けない存在感にあった【懐かしのカーカタログ】
レスポンス
わずかなエアロの違いでこんなに変わる? しなるホイールで走りがここまで違う!? 「Modulo30周年」試乗会で感じたホンダアクセスの衝撃の実力!!
わずかなエアロの違いでこんなに変わる? しなるホイールで走りがここまで違う!? 「Modulo30周年」試乗会で感じたホンダアクセスの衝撃の実力!!
WEB CARTOP
【スクープ】アルファロメオのフラッグシップSUV「ステルヴィオ」の後継モデルは最高出力800psのEVに!? その最終デザインを大予想!
【スクープ】アルファロメオのフラッグシップSUV「ステルヴィオ」の後継モデルは最高出力800psのEVに!? その最終デザインを大予想!
LE VOLANT CARSMEET WEB
1/64スケールで「くうねるあそぶ」!トミーテック、「初代セフィーロ」をミニカー化【CARSMEETモデルカー倶楽部】
1/64スケールで「くうねるあそぶ」!トミーテック、「初代セフィーロ」をミニカー化【CARSMEETモデルカー倶楽部】
LE VOLANT CARSMEET WEB
定額で商品をシェアする「Tポケット」、トヨタとピーステックラボが共同で運営
定額で商品をシェアする「Tポケット」、トヨタとピーステックラボが共同で運営
レスポンス
Enjoy Honda 2024 もてぎ、トライアル世界選手権日本GPと併催で今週末開催。ホンダF1計8台の展示プログラムも
Enjoy Honda 2024 もてぎ、トライアル世界選手権日本GPと併催で今週末開催。ホンダF1計8台の展示プログラムも
motorsport.com 日本版
総合3番手に急浮上のヌービル「昨日の時点からは信じられない展開」/WRCポルトガル デイ3後コメント
総合3番手に急浮上のヌービル「昨日の時点からは信じられない展開」/WRCポルトガル デイ3後コメント
AUTOSPORT web
焦げ付きにくいフッ素樹脂加工「ディスクピットマルチグリドル」が VASTLAND から5/18発売!
焦げ付きにくいフッ素樹脂加工「ディスクピットマルチグリドル」が VASTLAND から5/18発売!
バイクブロス
ホンダが“ミニ ステップワゴン”初公開!? 小型ミニバン全面刷新で、新型「フリード」6月発売! 新旧で何が変わった?
ホンダが“ミニ ステップワゴン”初公開!? 小型ミニバン全面刷新で、新型「フリード」6月発売! 新旧で何が変わった?
くるまのニュース
キャンピングカー専用設計だから広くて快適! トヨタ カムロードがベースのキャンパー
キャンピングカー専用設計だから広くて快適! トヨタ カムロードがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ボッタスのレースエンジニア変更は、アウディ”F1参入”に向けた準備の一環。キック・ザウバー代表「変化を予測することにした」
ボッタスのレースエンジニア変更は、アウディ”F1参入”に向けた準備の一環。キック・ザウバー代表「変化を予測することにした」
motorsport.com 日本版
ホンダの名機[VTEC]搭載!! しかも中古車は破格の60万円! フィットRSは走りがハンパなく良かった!!!!
ホンダの名機[VTEC]搭載!! しかも中古車は破格の60万円! フィットRSは走りがハンパなく良かった!!!!
ベストカーWeb
車名を示した3Lの6気筒エンジンを搭載するレトロオープンスポーツの「プラス6」がご覧になれます! モーガン出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
車名を示した3Lの6気筒エンジンを搭載するレトロオープンスポーツの「プラス6」がご覧になれます! モーガン出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
タイヤ交換はやっぱり面倒くさい? そんな人が「オンライン交換サービス」を今すぐ利用すべき、“便利以外”のいくつかの理由
タイヤ交換はやっぱり面倒くさい? そんな人が「オンライン交換サービス」を今すぐ利用すべき、“便利以外”のいくつかの理由
Merkmal

みんなのコメント

13件
  • 3代目シーマって4.1Lじゃなかったっけ?
  • 先々代のセンチュリーはV8。
    しかも、OHVでアメ車のエンジンぽい。
    後にも先にも、センチュリー専用エンジンだから部品が無い!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

413.7571.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.9238.0万円

中古車を検索
プラウディアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

413.7571.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.9238.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村