現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】メルセデス・ベンツ CLS 450 4マティック スポーツにはスポーツと快適性が同居する

ここから本文です

【試乗】メルセデス・ベンツ CLS 450 4マティック スポーツにはスポーツと快適性が同居する

掲載 更新
【試乗】メルセデス・ベンツ CLS 450 4マティック スポーツにはスポーツと快適性が同居する

「4ドアクーペ」という新たなジャンルを生んだメルセデス・ベンツCLSが7年ぶりにフルモデルチェンジされた。今回は話題の3L直6ターボエンジンとISGを搭載したモデルをレポートする。(Motor Magazine 2018年9月号より)

乗る者を魅了するインテリアはまさに“メルセデス・マジック”

ポルシェマカンが大幅改良で人気に火がつきそう!

CLSが最初にお披露目されたのは2003年のフランクフルトモーターショー。クーペのようなダイナミックなフォルムにサルーンの快適性を兼ね備えたスタイリッシュなボディラインを身にまとい、4ドアセダンに新たなジャンルをもたらした。

それは3代目となった新型でも変わらない。また、このモデルはメルセデス・ベンツが掲げるブランドエッセンス「アルティメイト ラグジュアリー」を基に誕生したモデルでもある。

目の前に現れた新型CLS、そのメインカラー「セレナイトブレーマグノ」に目を奪われた。そう3代目のメインカラーは、艶のないマットカラーなのだ。これまでの華麗なイメージからは想像できないほどワイルドな風格だ。

エクステリアも大幅に刷新された。2代目にあったフロントからリアにかけてのサイドキャラクターラインや大胆に膨らんだマッシブなリアフェンダーなどは廃され、緩やかな曲面を用いた新たな手法で構成されている。

ドライバーズシートに座った途端、そこに広がる魅惑のインテリアに引き込まれてしまう。トーンを抑えたシックなベンガルレッドのレザーに包まれたコックピットにグレーアッシュウッドのインテリアトリム、明暗を巧みに使い分けたカラーコーディネートの中にスポーティとラグジュアリーを見事に表現する手法は、まさに“メルセデス・マジック”だ。

パワーユニットはマイルドハイブリッドとディーゼルの2種 

CLSに用意されるラインナップは、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と48V電気システムを採用した3L直6ターボエンジンを搭載する「CLA450 4マティック スポーツ」、2L直4ディーゼルターボを搭載する「CLS220dスポーツ」の2モデルの構成。

今回試乗したモデルは前者の「CLA450 4マティック スポーツ」、このモデルのみ選択できる左ハンドル仕様だ。

「20年ぶりに復活した直列6気筒エンジンは、どのようなサウンド聴かせてくれるのだろうか」。そんな期待を胸にスタートボタンを指先で軽く触れると、ボンネットの奥の方で微かに鼓動を感じるほど静かに迎えてくれた。

低速時に動力補助として作動する電気モーターは、オルタネーターとスターターとして機能するが、従来のスターターより高出力モーターとなったことでエンジン始動時の振動抑制にも大きく貢献している。

500Nmを発生する完全バランスの直6ターボエンジンは1950kgのボディを軽快に走らせる。低速時には電気モーターがアシストしているのだが、それを体感できるようなチープな味付けなど微塵も感じさせない。

そして、ひとたびアクセルペダルを深く踏み込むと強烈な加速とともに“至高のグランツーリスモ”の一面を覗かせる。しかし、常に“優雅”であり続ける。そう思わせるのは、「エアボディコントロールサスペンション」に他ならない。

このサスペンションは、EクラスとSクラスで体感しているが、久しぶりに乗ってみると改めてその素晴らしい乗り心地に感銘を受けた。不快な突き上げなど皆無で、カーブやブレーキングではロールやピッチングをしっかりと抑制してくれる。これならパッセンジャーカーとしても十分に役目を果たしてくれるだろう。

新しいデザインテイストを取り入れたエクステリアに始まり、12.3インチのダブルディスプレイに広がる最先端のインフォテインメントシステム。そして20年ぶりに復活した直6ターボエンジン+ISGのパワーユニットなど、話題は尽きない。

ディーゼルモデルも気になるところだが、やはりこのクラスのメルセデス・ベンツは6気筒以上のガソリンエンジンで優雅に乗りたいものだ。(文:黒田健一)

メルセデス・ベンツ CLS 450 4マティック スポーツ 主要諸元

●全長×全幅×全高=5000×1895×1425mm ●ホイールベース=2940mm ●車両重量=1950kg ●パワーユニット=直6DOHCターボ+モーター ●エンジン排気量=2996cc ●エンジン最高出力=367ps/5500-6100rpm ●エンジン最大トルク=500Nm/1600-4000rpm ●モーター最高出力=10ps ●モーター最大トルク=250Nm ●トランスミッション=9速AT ●駆動方式=4WD ●車両価格=1038万円

[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2483.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

123.8963.8万円

中古車を検索
Sクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2483.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

123.8963.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村