【MotoGP】マルク・マルケス「後半戦の目標はトップ3維持。バスティアニーニ相手は簡単じゃないけど」

　MotoGPは第9戦ドイツGPで今シーズン前半戦が終わり、サマーブレイクに入った。マルク・マルケス（グレシーニ）は、ドゥカティ陣営移籍1年目の前半戦を終えた今、目標はランキング3位以内と定めている。

　マルケスはホンダからドゥカティへメーカーを跨いでの移籍だったが、適応にはさほど時間をかけず、早くから表彰台を争うようになった。ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤ、プラマックのホルヘ・マルティンと共にトップ3を占めることもよくあり、ランキングでは3番手につけている。

　そのトップ3を維持していきたいとマルケスは考えているが、ライバルもいる。ドゥカティのエネア・バスティアニーニ（ランキング4番手、マルケスと11ポイント差）だ。そしてマルケスは第7～9戦の3戦でバスティアニーニに獲得ポイントにおいて52対61で競り負けている。

　そのためマルケスとしても、首位を争うバニャイヤとマルティンとの差を追い詰めると言うよりも、自らのポジションを固める事が目標になってくると考えている。

「今シーズン前半戦は上手くいった。ミスもあったしめちゃめちゃ良かったというわけではないけれど、良かったよ。チャンピオンシップでも3番手にいるんだ」

　マルケスはそう語る。

「チャンピオンシップで3位内に留まるというのは良い目標になるね。エネアを抑えるのは簡単ではないからね。彼は速いライダーだ」

「僕らは戦い続けて、ドゥカティのバニャイヤとマルティンというトップ2から学び続けていく。彼らは僕らよりも速いんだ」



　マルケスのドゥカティのマシンへの適応は、驚異的と言えるものだ。ここまでの9戦で、決勝での表彰台は4回を記録している。ただポルトガルGPの接触やアメリカズGPでの転倒など、彼の明らかなミスもいくつかあった。

　課題になっている点は1周アタックもそうだ。彼はQ2直接進出ができずQ1から予選を始めなくてはならない事例が何度か続き、平均の予選位置は7.4番手に留まっている。

　マルケスは2024年前半戦に10点中8点と評価した。しかしそのマルケスとしても、より上位を争うためには予選でもっと良い仕事をすることが必要だと認めている。

「僕としては10点中の8点かな。いいスタートを切ることができたし。でもオースティンやアッセンでのスプリントは特にそうだったけど、ミスも犯してしまった。そのふたつは痛いミスだった。残りは受け入れられるものだった」

「シーズン後半に取り組む必要がある事は、完璧に良い週末を過ごすことに尽きる。週末を通じて、小さなことであれ大きなことであれ、何かが起きてしまっていたんだ」

「不安定な週末を過ごしてきた。ル・マンでもそうだったし、他のレースでもそうだ。週末を通じてもう少し一貫性を見つける必要がある。そしてQ2へ直接進み、土曜日を改善しないといないだろう」