現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ランボルギーニ史上初、ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦! SC63の2台体制で歴史的なデビューを飾ります

ここから本文です

ランボルギーニ史上初、ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦! SC63の2台体制で歴史的なデビューを飾ります

掲載
ランボルギーニ史上初、ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦! SC63の2台体制で歴史的なデビューを飾ります

ランボルギーニ史上初となるル・マンのハイパーカークラスに初参戦

いよいよ今週末はル・マン24時間レースが開催され、ランボルギーニSC63 LMDhプロトタイプが2台体制でランボルギーニ史上初となるル・マンのハイパーカークラスに初参戦します。2回の3時間セッションでは63号車は23台のハイパーカー・エントリー中7番手、19号車は18番手でFIA WEC初日を終えましたが、ここからどのように巻き返しを図るのか楽しみです。

ランボルギーニ「ウラカン」の後継モデルはV8ツインターボ+3モーター! 1万回転まで回る800馬力のエンジンはエキゾーストノートも官能的です

歴史的なル・マン24時間デビューを飾る

ランボルギーニ・アイアンリンクスは、FIA世界耐久選手権第4戦のル・マン24時間レースで、2台のランボルギーニSC63 LMDhプロトタイプを駆り、栄誉をかけて戦う準備を整え、今週末、その歴史の中で最も重要なレースに初参戦する。

エドアルド・モルタラは、ミルコ・ボルトロッティ、ダニール・クビアトとともに、FIA WECのフルシーズン参戦となる63号車に復帰し、アンドレア・カルダレッリは、IMSAのレギュラーチームメイトであるロマン・グロージャン、マッテオ・カイローリとともに、フランスでのFIA WECデビューとなる19号車のステアリングを握る。

ランボルギーニはまた、2台のウラカンGT3 EVO2でLMGT3クラスを争う。スパ・フランコルシャンでFIA WEC初表彰台を獲得したフランク・ペレラ、クラウディオ・スキアボーニ、マッテオ・クレッソーニは、再び60号車でチームを組み、ミシェル・ガッティング、サラ・ボヴィ、ラヘル・フレイは85号車のアイアンデイムズチームで参戦する。当初ドライブを予定していたドリアーヌ・ピンが肋骨を負傷したため、デイムズ勢はエントリーの変更を余儀なくされた。

24時間レースの準備はすでに順調に進んでおり、伝統的な公開車検がル・マン市中心部で金曜日に行われ、その後、6月8日から9日の週末に公式テストデーが開催された。テストデーは、チームにとって1万3626kmの象徴的なサルト・サーキットで初めてラップを重ね、公式の計測練習が6月12日(水)から本格的に始まる前にコースに慣れる良い機会となった。

2回の3時間のセッションを通して、63号車は23台のハイパーカー・エントリー中7番手、19号車は18番手でFIA WEC初日を終えた。

これまでのシーズン

FIA WECのシーズンでは、63号車は開幕戦カタールGPで13位入賞を果たすなど、さまざまな運命をたどってきた。地元イモラでは、ボルトロッティ、モルタラ、クビアトの3人が、変わりやすいコンディションの中、12位でフィニッシュした。残念ながら、スパ6時間レースはサスペンションの不具合でSC63にとって初の完走ならず、早々に幕を閉じた。

19号車に関しては、2024年のレース出走はこれまでに限られており、唯一のイベントは3月に開催されたセブリング12時間レースで、SC63にとって初のアメリカでの出走となった。新車のテストという趣旨にもかかわらず、非常にバンピーなサーキットで得られたデータと学びは十分で、週末を通じて見事な7位入賞を果たし、初めてドライバーズチャンピオンシップポイントを獲得した。また、SC63はドアの緩みという軽微な問題を除けば、メカニカルな堅牢性をこのレースで十分証明することができた。

両シリーズで意欲を燃やす

FIA WECとIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの両シリーズにおけるランボルギーニSC63のデビューシーズンの目標に沿い、ランボルギーニ・アイアン・リンクス・チームは、データ収集と高い信頼性でのフィニッシュを目指す。

さらに、テストデーとレースウィークを通してパフォーマンスの向上が期待され、2台目のマシンを加えることは、シーズン後半に次のステップに進むための強力なプラットフォームを構築する鍵となる。

一方、LMGT3では、前戦ベルギーGPで優勝の可能性を示した2台のマシンに期待が集まっている。ペレラ、クレッソーニ、スキアボーニ組の60号車は、最後尾グリッドから優勝まであと1周というところまで追い上げたが、終盤に燃料が飛散して3位に後退した。ボヴィ、ガッティング、フレイのドライブする85号車アイアンデイムズチームは、ポールポジションから赤旗中断までスパを支配し、終盤に給油のためにピットインを余儀なくされ、最終的に5位でフィニッシュした。

ル・マン・ウィークは、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセにとって最も忙しい1週間となる。24時間レースだけでなく、51台のマシンがグリッドに並ぶと予想されるワンメイクのランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパ選手権の第3戦にも注目が集まるからだ。また、今週末はFIA WECのサポートとして、ミシュラン・ル・マン・カップシリーズのひとつである55分間のレース、ロード・トゥ・ルマンが開催される。アイアンデイムズチームはランボルギーニ唯一の代表で、スイス人レーサーのカレン・ガイヤールとフランス人女性のセリア・マルタンが83号車のウラカン GT3 EVO2のステアリングを握る。

週末の概要

6月12日(水)

フリー走行1(14:00-17:00)

予選-ハイパーカーとLMGT3(19:00-20:00)

フリー走行2 (22:00-00:00)

6月13日(木)

フリー走行3 (15:00-18:00)

ハイパーポール (20:00-20:30)

フリー走行4 (22:00-23:00)

6月14日(金)

ル・マン市内で伝統のドライバーズパレード(16:00-19:00)

6月15日(土)

ウォームアップ(12:00-12:15)

ル・マン24時間レース公式スタート(15:30-15:50)

レーススタート(16:00)

すべてCET時間

AMWノミカタ

各メーカーがルマン関連の情報を配信しているが、今年の目玉はなんといってもランボルギーニだとおもう。昨年のルマン24時間レース100周年の象徴的な大会でフェラーリがトヨタの6連覇を阻み58年ぶりの優勝を飾ったように、ランボルギーニのハイパーカークラス初参戦、初優勝のようなドラマをどうしても期待してしまう。2回の3時間のセッションで63号車は23台のハイパーカー・エントリー中7番手、19号車は18番手と振るわなかったが、ここからどのように予選、本線を戦ってくるのかランボルギーニの活躍に期待したい。

もうひとつ注目なのがLMGT3に参戦する85号車のアイアンデイムズチームであろう。女性ドライバー3人での参戦はランボルギーニの掲げるDE&Iの企業理念を象徴している。男性中心のレースの世界で同じ土俵に立ち戦いを挑む彼女らを応援したい。

こんな記事も読まれています

ランボルギーニがル・マン24時間レースで2台ともに完走! ハイパークラス初参戦、10位フィニッシュでポイント初獲得。次戦への自信につながる
ランボルギーニがル・マン24時間レースで2台ともに完走! ハイパークラス初参戦、10位フィニッシュでポイント初獲得。次戦への自信につながる
Auto Messe Web
19歳ノーラン・シーゲルがLMP2でル・マン初勝利。予選落ちのインディ500とは対照的に「すべてが完璧」
19歳ノーラン・シーゲルがLMP2でル・マン初勝利。予選落ちのインディ500とは対照的に「すべてが完璧」
AUTOSPORT web
フェラーリが快挙! 90年ぶりのにル・マンとモナコGP同年優勝。連覇達成で「まぐれではないことを証明した」
フェラーリが快挙! 90年ぶりのにル・マンとモナコGP同年優勝。連覇達成で「まぐれではないことを証明した」
AUTOSPORT web
「間違いなくポジティブ」ル・マンで完走を果たしたランボルギーニ、WEC後半戦はペース改善が目標
「間違いなくポジティブ」ル・マンで完走を果たしたランボルギーニ、WEC後半戦はペース改善が目標
AUTOSPORT web
雨のル・マンを制したポルシェのリエツ「前にも似たような状況を戦った」自身5度目のGTクラス勝利
雨のル・マンを制したポルシェのリエツ「前にも似たような状況を戦った」自身5度目のGTクラス勝利
AUTOSPORT web
最高速を欠いたポルシェ。表彰台を逃す結果に「BoPのせいじゃない」とLMDh責任者/ル・マン24時間
最高速を欠いたポルシェ。表彰台を逃す結果に「BoPのせいじゃない」とLMDh責任者/ル・マン24時間
AUTOSPORT web
ル・マンで代役務めたホークスワース、「レクサスを勉強中」のアコーディスASPの将来を楽観視
ル・マンで代役務めたホークスワース、「レクサスを勉強中」のアコーディスASPの将来を楽観視
AUTOSPORT web
高速走行中に目が合った可夢偉とフォコ/SC出動記録を更新/動員は昨年比微増etc.【ル・マン24時間決勝後Topics 2】
高速走行中に目が合った可夢偉とフォコ/SC出動記録を更新/動員は昨年比微増etc.【ル・マン24時間決勝後Topics 2】
AUTOSPORT web
フェラーリ、ル・マン制覇でWECタイトルへの望みつなぐ「ここがターニングポイント」
フェラーリ、ル・マン制覇でWECタイトルへの望みつなぐ「ここがターニングポイント」
motorsport.com 日本版
ル・マン決勝前日に完成。シャシー交換で蘇ったJOTAポルシェが8位入賞「完走できると思ってなかった」
ル・マン決勝前日に完成。シャシー交換で蘇ったJOTAポルシェが8位入賞「完走できると思ってなかった」
AUTOSPORT web
BMW、前戦ノーポイントからル・マンで2位表彰台。ペース劣るも「最後は笑顔になれた」とファーフス
BMW、前戦ノーポイントからル・マンで2位表彰台。ペース劣るも「最後は笑顔になれた」とファーフス
AUTOSPORT web
史上5番目の僅差フィニッシュ/アロンソに次ぐ勝利/最年少記録、届かずetc.【ル・マン24時間決勝後Topics 1】
史上5番目の僅差フィニッシュ/アロンソに次ぐ勝利/最年少記録、届かずetc.【ル・マン24時間決勝後Topics 1】
AUTOSPORT web
新生9X8はまだやれる……! プジョー、“勝負にならなかった”ル・マン終えても「マシンの方向性は良いと確信」
新生9X8はまだやれる……! プジョー、“勝負にならなかった”ル・マン終えても「マシンの方向性は良いと確信」
motorsport.com 日本版
フェラーリ、雨で惨敗したイモラの教訓活かしル・マン勝利「今回我々が取った選択はすべて正しかった」
フェラーリ、雨で惨敗したイモラの教訓活かしル・マン勝利「今回我々が取った選択はすべて正しかった」
AUTOSPORT web
ル・マン24時間のLMGT3でトップ争い展開も駆動系トラブルに。佐藤万璃音はリベンジを誓う
ル・マン24時間のLMGT3でトップ争い展開も駆動系トラブルに。佐藤万璃音はリベンジを誓う
AUTOSPORT web
力走のトヨタ、わずか14秒及ばず。ドラマに溢れた激戦制し、フェラーリ499Pが連覇達成/ル・マン24時間決勝
力走のトヨタ、わずか14秒及ばず。ドラマに溢れた激戦制し、フェラーリ499Pが連覇達成/ル・マン24時間決勝
AUTOSPORT web
初ル・マンで表彰台獲得のフォード・マスタングGT3。「総合的な信頼性」に満足
初ル・マンで表彰台獲得のフォード・マスタングGT3。「総合的な信頼性」に満足
AUTOSPORT web
ル・マンデビュー果たしたドルゴビッチ。F1目指す若者の未来はどこにある……?「この経験がいくつかのドアを開くかもしれない」
ル・マンデビュー果たしたドルゴビッチ。F1目指す若者の未来はどこにある……?「この経験がいくつかのドアを開くかもしれない」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

710.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54.0368.0万円

中古車を検索
SCの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

710.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54.0368.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村