中国GPで勝利したレッドブルのダニエル・リカルドは、これまでの不運を払拭するのに十分なほど素晴らしい1勝だったと語った。
レース中盤、トロロッソ勢が同士討ちをした影響で、コースにはセーフティカーが出動した。これを好機と見たレッドブル勢は、マックス・フェルスタッペンとリカルドをピットに呼び戻し、新品のソフトタイヤを装着させた。
F1中国GP決勝レポート:リカルド&レッドブル、幸運と決断力で今季勝利を掴む
これが功を奏し、コース復帰後ハイペースで前を追ったレッドブルの2台は、フェルスタッペンこそスピンしてポジションを落としたものの、リカルドはバルテリ・ボッタス(メルセデス)らを目の覚めるようなオーバーテイクで仕留め、見事な優勝を遂げた。
リカルドは1週間前のバーレーンGPでは、決勝レース序盤にエナジーストアのトラブルに見舞われてリタイア。さらに中国GPでも、フリー走行3回目にパワーユニットのトラブルに見舞われ、予選出走すら危ぶまれた。
「最高だった!」
そうリカルドはレース後に語った。
「僕らは、(予選に出走できず)レースを最後尾からスタートすることも考えたんだ。でも、24時間後にはここ(表彰台の中央)にいる。このスポーツはクレイジーだ」
「1週間前には、2周目にリタイアした。このスポーツに不満を感じ、このスポーツに関するすべての気まぐれなことにも、不満を覚えた」
「自分ではどうしようもないことがたくさんある。だから時々、なぜこのスポーツを選んだのか、疑問に思うこともあった」
「落ち込むことがたくさんある。でもこういう日があると、50回くらいの悪いレースを忘れさせてくれるだけの価値がある」
前述の通り、リカルドは残り23周というところで出動したセーフティカーのタイミングを好機と見てピットに飛び込み、新しいソフトタイヤを履いた。しかしレースをリードしていたボッタスと2番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、セーフティカーが出動する前にピットレーンの入り口を通過してしまっていたため、コースに留まることになってしまった。
リカルドは当初、レースに勝てるとは考えていなかったという。
「何台かを抜いていく時に、タイヤがうまくもっていることを感じることができた。その時、僕は完全に勝利を意識した」
「前を走っている誰よりも、僕にはペースがあった。しかし、長いことその後ろに留まっているわけにはいかない」
「バルテリが守っているのが見えた。僕はターン3からある程度集中して、試してみようとしていた」
そしてターン6でボッタスを捉えることに成功した。
「ホイール・トゥ・ホイールのバトルはやっぱり良いよね。ドライバーとしても楽しいし、テレビ映りも良いだろう」
「とても楽しんだ。隊列を組んで走るよりも、全然良いだろう。だからとても楽しかった」
ボッタスは1回目のピットストップをベッテルよりも1周早く行ったことでいわゆる”アンダーカット”作戦を成功させ、首位に立った。しかしリカルドが難なくポジションを上げてくるのを見て、自分に勝機はないと悟ったという。
「彼はすごい速さで、1周ごとに近づいてきた」
そうボッタスは語った。
「僕はディフェンスしていた。しかし彼は明らかに、ターン1~3でとても近づいていた」
「僕の方からすれば、できることはあまりなかった。ディフェンスしようとしたが、彼は新しいタイヤを履いていたからブレーキをかなり遅らせることができ、インに飛び込んできた」
「最終的には勝利を失ってしまったが、僕はワンストップを行ったマシンの中で最も先頭でゴールしたんだ。それは良かった」
「勝利を逃してしまったから、最初はとても失望したんだ」
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