8月29日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦している株式会社ホンダ・レーシング(HRC)は、LCRホンダ・イデミツから参戦している中上貴晶と2025年からMotoGPマシン開発ライダーとして複数年契約に合意したと発表した。
中上は、2007年の最終戦バレンシアGPでMoto3クラスの前身である125ccクラスからワイドルドカード参戦し、世界選手権デビューを果たした日本人ライダーだ。2011年には一度戦いの舞台を日本に戻したが、2012年には世界選手権に復帰してMoto2クラスに参戦を開始した。
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2014年にはイデミツ・ホンダ・チーム・アジアよりMoto2クラスに参戦し、2016年の第8戦オランダGPで初優勝を飾った。翌2017年も第12戦イギリスGPで勝利し、Moto2クラスで通算14度の表彰台を獲得した。
そんな中上は2018年からMotoGPクラスに昇格し、ホンダのサテライトチームであるLCRホンダ・イデミツから参戦を開始。参戦3年目の2020年は、第2戦スペインGPと第13戦ヨーロッパGPで自己最高位の4位を獲得。さらに第12戦テルエルGPではポールポジションを獲得し、ランキング10位で終えた。
ここ数年はホンダの苦境により、中上自身も入賞さえ厳しい状況もしばしば見られるものの、唯一の日本人ライダーとして日々邁進する姿を見せている。そして、ホンダの苦境を断ち切るためにも貢献する走りを示していた。
しかし、7年間MotoGPを戦った中上がフル参戦ライダーを辞める決断を下して、2025年から開発ライダーを務めることにした。2024年の第16戦日本GPは、中上がMotoGPクラスのフル参戦ライダーとして走る最後の母国GPになる。
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