日本らしいタクシーをカタチに 後席での”快適”が盛りだくさん
トヨタ自動車は、新型車の『JPN TAXI(ジャパンタクシー)』を発売した。 『JPN TAXI』は、日本の“おもてなしの心”を反映し、低床フラットフロアや大開口の電動スライドドア(左側のみ)、車いすでの乗車も可能な構造など、様々な人に優しく快適な「タクシー専用車」として開発したもの。 時代や流行に左右されないスタイリングには、古くより日本を象徴する色として愛用されてきた藍色「深藍」をボディカラーに採用。カーナビ画面や料金メーターは、後席から見やすいセンター位置に設置するなど、タクシー専用設計のこだわりが投入されている。
大開口のリアスライドドアを基軸にした開放感のあるデザイン。外の景色を満喫できる大きな窓が備わる。
横基調の格子をモチーフとし、面を強調したラジエーターグリル。クラウン(セダン・コンフォート)のヘリテージを引き継ぎながらもモダンな表情を表現した。
グレードは2種類。ヘッドランプにハロゲンタイプを採用した標準グレード「和」。上級グレード「匠」は、Bi-Beam LEDヘッドランプとポジションランプ、ターンランプを一つのユニットに見せることで上質感と高性能イメージを表現。 ボディカラーは、新規開発色の「深藍」をはじめ全3色を設定する。
シートは、横移動しやすいフラット形状とし、シートパッドの厚みを確保。骨格を最適化することで上質な乗り心地を実現。
また、上級グレード「匠」には、天井内にサーキュレーターを設定。後席の吹き出し口からエアコンの冷風を効率よく、風量も調整できるレバーを設置される。 さらにスイッチ操作可能なリアシートヒーターを設定するなど、快適な空間を届ける”おもてなし”な装備が充実。
エンジンは、長年培ったハイブリッドシステム(THSII)をベースにLPG燃料に対応。19.4km/Lのすぐれた燃費性能を発揮し、タクシーならではの耐久性と経済性に配慮した。
フロント・リアともにサイド部分のみ交換可能な3分割バンパー、ランプ類はアウターレンズのみ交換可能な構造、エンジンは、補機ベルトのメンテナンスが不要な電動ウォーターポンプを採用。優れたメンテナンス性で修理コストの低減に貢献する。
少数ながらミニバンやハッチバックが存在するが、日本のタクシーといえばセダン。 まるでロンドンタクシーをイメージしたようなデザインは、日本の景観にこそハマりそうな予感。
バリアフリーな街づくり、観光立国を目指す日本の新しいタクシーのカタチ。 この「JPN TAXI」は、早ければ「第45回東京モーターショー2017」での送迎車両として乗る(見る)ことができるかもしれない。
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