WTCR世界ツーリングカー・カップやTCRヨーロッパ・シリーズで、アウディ陣営のトップカスタマーとして参戦してきたコムトゥユー・レーシングは、2023年に向けベルギー出身で本格モータースポーツ・キャリアわずか2年のコービー・パウエル起用を発表。昨季はフランコ・ジロラミとともにダブルタイトルを獲得したTCRヨーロッパにて、今季も4台体制を敷くアウディRS3 LMS 2の1台を託す。
わずか2年前にレースデビューを果たした後、昨季はWorldRX世界ラリークロス選手権とも一部併催されるユーロRX3でシリーズチャンピオンを獲得した18歳の新鋭は、ドイツに拠点を置くフォラント・レーシングのアウディA1からスイッチし、新シーズンから地元ベルギーのトップチームに加入する道を選択した。
2023年はアウディ陣営が拡大か。シリーズはクムホタイヤにスイッチ/TCRオーストラリア
「ラリークロスとは間違いなくいくつかの類似点がある。TCRと同じくらい重要になるスタンディングスタートのローンチがあるし、ターン1からチェッカーフラッグまで、ドア・トゥ・ドアのレースはいずれも非常に接近戦になるだろうからね」と、レーシングカート以来となる4輪でのサーキットカテゴリー進出を語ったパウエル。
「そのうえで、タイヤの管理やクルマの挙動など多くの新しいことを学ばなければならない。これを最初からモノにするのはちょっとした挑戦だ。僕は新人で、ほとんどのトラックに慣れていないけれど、シーズン開始前にマシン、トラック、そしてさまざまな状況に慣れるための優れたテストプログラムがある」
「まずは自分自身を楽しみたいし、良い結果が続くことを願っている。大小さまざまなパートナーのおかげでこれがすべて可能になったという事実を考えると、彼らの信頼と引き換えにトロフィーを贈りたいと思っているよ」
そんな18歳の新鋭を起用したコムトゥユー・レーシングでチームマネージャーを務めるフランソワ・ベルビストは「2023年にコービーがアウディの1台に加わることを非常にうれしく思う」と述べた。
「我々はすでに2回のテストを一緒に実施しており、ジャン-ミッシェル(・ベアト代表)と私は、すぐに成功への大きなチャンスを感じた」と続けるベルビスト。
「我々の持つTCRチャンピオンシップでの勝利経験と、彼の才能を組み合わせることで、本当に競争力あるパッケージが生まれる。目標は明確だ。TCRヨーロッパの両方のタイトルを防衛し、可能な限りベルギーの国旗を振りたいと思っているよ」
■昨季ヒョンデを駆ったジェルミニはアウディにスイッチへ
一方、昨季2022年も名門ターゲット・コンペティションからTCRヨーロッパに参戦したフェリーチェ・ジェルミニ(ヒョンデNチーム・ターゲット/ヒョンデ・エラントラN TCR)は、ヒョンデからアウディに乗り換え、最新世代のRS3 LMS 2でレースに挑む。
「新たな2023年シーズンに向け、これ以上のものを求めることはできなかっただろうね」と続けたジェルミニ。
「TCRヨーロッパでPMAモータースポーツと一緒にレースを戦うことは、僕にとって非常に特別な意味を持っている。この素晴らしい組織の知人となって7年が経ち、ついに重要なマイルストーンを達成する瞬間が訪れたんだからね!」
そのイタリア出身ジェルミニだが、昨季は第2戦フランス・ポールリカールでの表彰台を最高に、ドライバーズランキング13位に終わっていた。
「紙の上では、トップレベルの対戦相手と対等にプレーするチャンスを与えてくれるクルマがある。さらに、僕たちは最初からうまくやるための重要なノウハウや決意、そして歴史に重要なページを一緒に書き込みたいという願望をともに持っているんだ」
同じくヒョンデ陣営のアグレッシブ・チーム・イタリアに所属するハンガリー出身のレヴェンテ・ロションツィは、2023年にTCRヨーロッパとTCRイタリアでのデュアルプログラムを拡大し、双方へフル参戦する計画を明らかにした。
「アグレッシブ・チーム・イタリアにもう1年滞在できることを誇りに思う」と語ったロションツィ。
「TCRヨーロッパとTCRイタリアのふたつのシリーズで、今季フルシーズンを戦うというアイデアにとても興奮している。この機会を与えてくれたチームに感謝しているし、目標はシーズンの最初からトップ争いをすることさ!」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
次世代マシンの軽量化、フェルスタッペンにとっては“お話にならない”目標? 「100kg減は少なくとも欲しい」
一体どこが抜け出すんだ!? 2024年ル・マン24時間は開始1時間を過ぎても依然接近戦……11番手発進トヨタ8号車もトップ争いに加わる
オコンの後任どうする? アルピーヌが重要視するのは“仲良しコンビ”にあらず「プロフェッショナルなドライバーが必要」
F1ドライバー最低年齢、条件付きで引き下げ“17歳”もOKへ。メルセデス育成のアントネッリ、夏休み前のデビューあるか?
2024年ル・マン24時間はスタート前から波乱。ウォームアップ走行でトヨタ7号車のデ・フリーズがGT3車両と接触
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?