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新型ラングラー詳報&今買えるジープ全車まとめ

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新型ラングラー詳報&今買えるジープ全車まとめ

輸入車 [2024.06.27 UP]


新型ラングラー詳報&今買えるジープ全車まとめ
●文:川島 茂夫 ●写真:澤田 和久/本田技研工業株式会社

ジープ 新型ラングラーが挑むトップへの道 発表会で明かしたブラッシュアップポイントとは


JEEP 新型ラングラー詳報
本格四駆の代名詞、ジープ。そのラインナップの中でも最もジープらしいイメージを体現するのがラングラーだ。5月10日に改良を発売された最新モデルは時代に合わせた改良が施されている。


新型ラングラー アンリミテッド ルビコン ハイ ヴェロシティ【限定車/抽選販売】 ●ボディカラー:ハイヴェロシティC/C(専用色)《写真右》
新型ラングラー アンリミテッド サハラ ローンチ エディション【限定車】 ●ボディカラー:アンヴィルC/C(専用色)《写真左》

新型ラングラー アンリミテッド スポーツ ●ボディカラー:グラナイトクリスタルメタリックC/C

ガラスアンテナを新採用。全車ブラックフロントグリルとなり、グリルの加飾はサハラがプラチナシルバー、他はニュートラルグレー。サハラは18インチアルミホイール+オールシーズンタイヤ、スポーツはグレーアクセント入り17インチ+オールテレイン、ルビコンは17インチ+マッド&テレインを履く。

伝統を崩さずアップデート!!
各部に改良を加え
エントリー仕様を追加
 ジープラングラーは、第二次大戦中に米軍のオーダーで誕生したウイリス・オーバーランド社製のMB型にルーツを持つ、いわばジープの〝純血種〟。今も昔も、おそらく世界の誰もがジープと聞いて、連想するだろうモデルだ。
 頑丈なラダーフレームに前後リジッド式のサスペンションを備えた伝統的な構成で、高い悪路走破性能を特徴としている。
 もちろん、平和で豊かな時代の乗用車として愛されるために、その中身は時代に合わせてつねに進化してきた。シンプルなパートタイム方式から始まった4WDシステムも、今では2WDと直結4WD、さらに路面に合わせて駆動方式が自動で切り替わるオンデマンド4WDをスイッチひとつで選択できる、高度な電子制御式だ。
 ボディタイプも最初は軍用ジープゆずりの2ドア(軍用はドアなし)オープンボディのみだったが、’07年からは4ドアも用意され、現在では、アンリミテッドと呼ばれるそちらがメインとなっている。
 4xeと呼ぶプラグインハイブリッド車も’22年に上陸しており、エンジンもガソリン車、プラグインハイブリッド車ともに4気筒ℓの直噴ターボという環境仕様だ。
 この5月に日本市場に上陸した最新モデルは、そんなジープ・ラングラーならではのワイルドさを保ちつつ、より現代的な乗用車の要素が盛り込まれている。
 グレード構成は、標準グレードとなるサハラとよりオフロード性能を高めたルビコンに加えて、新たにエントリーグレードとなるスポーツを設定している。
 パッと見の外見では、縦に7本のスロットが刻まれた伝統のグリルに、グレードに応じたアクセントカラーがあしらわれているのが目に付くところ。ホイールのデザインもブラッシュアップされている。ラジオのアンテナがフロントウインドウにインテグレートされて、スタイルを引き締めるとともに、オフロード走行時の小枝のひっかかりなどの心配がなくなった。
 室内はより乗用車ライクに。インパネのセンターに12・3インチのタッチスクリーンを備え、左右独立式の空調もそこで操作できる。サハラとルビコンのフロントシートは12ウェイもの電動調整式で、極悪路走行でのホールド性と快適性を両立。ラングラーとしては初となる、サイドカーテンエアバッグも標準装備とされている。


JEEP 新型ラングラー
もっともジープらしいジープ
 7本スリットのグリルや直線基調の車体から張り出したフェンダーなど、これぞジープという佇まいに変わりはない。最新の改良ではデザインや装備/仕様の変更を実施し、ルビコンはフル・フロート・リアアクスルにより最大けん引能力が向上。お買い得な新グレード・スポーツを追加するとともに、2タイプの限定車を設定している。

■主要諸元(アンリミテッド スポーツ)●全長×全幅×全高(mm):4870×1895×1845●ホイールベース(mm):3010●車両重量(kg):1990●乗車定員(名):5●パワートレーン:1995cc直列4気筒DOHCターボ(272PS/40.8kg・m)●トランスミッション:8速AT(副変速機付)●サスペンション前後:コイルリジッド●WLTCモード燃費(km/ℓ):10.8●タイヤ:245/75R17


新たに12.3インチタッチスクリーンを標準装備。サイドカーテンエアバッグにより安全性も向上。スポーツ以外のグレードはフロント12ウェイパワーシートを採用している。

12.3インチのタッチスクリーンを全車に採用。Apple CarPlayはワイヤレス接続が可能だ。

フロア式の副変速機セレクター。4Lのギヤ比は4:1の低レンジに設定されている。

リヤゲートは上下二分割式。下側は右ヒンジの横開き。リヤシートは6:4分割可倒式だ。

JEEP ラングラー ミニヒストリー
軍用車両から生まれ、タフな四駆を象徴しながら乗用車的な価値も獲得
 大戦中のジープは開発したアメリカン・バンタムと、フォード、ウイリス・オーバーランドの3社で生産されたが、戦後はウイリス社のみがMB型をベースとした民生向け車を生産、ジープの名も同社が商標とした。クライスラー傘下となった’87年に、より乗用車らしさを強め、車名もラングラーに変更。今日まで続く人気シリーズとなっている。


《ルーツ》ウイリスMB(フォードGPW)[1943] 米国陸軍の要請により生まれたジープの元祖。同一仕様で複数のメーカーが生産。

初代ラングラー(YJ・1987-1996) 初代ラングラーは前後リーフリジッドのサスペンションなど、軍用車時代のメカも多いが、AT車やABSの設定などで乗用車化を進めた。

2代目ラングラー(TJ・1996-2006) 2代目は5リンク+コイルの前後サスで乗り心地と走りを向上。オフロード性能を高めたルビコンや、ロングホイールベース車も設定。

3代目ラングラー(JK・2007-2017) ボディサイズを拡大して、快適なSUVになった3代目。ロングホイールベース車には4ドアも設定される。エンジンはV6の3.8ℓ。

4代目ラングラー(アンリミテッド/JL・2018-) 現行モデルは’18年に日本上陸。販売の中心は4ドアのアンリミテッドで、シリーズ初のプラグインハイブリッド車も’22年に上陸。

今買えるジープファミリーまとめ
ブランドアイコンともいえるラングラーの改良を機に、現在日本で販売されているJEEPブランド全モデルをあらためて確認してみよう。

7スリットを象徴にした
多彩なモデルが選べる
 ’90年代までのジープは、ワイルドなラングラーとボクシーなワゴンボディを持つチェロキーに代表される、良くも悪くもおおらかなアメリカ車らしいラインナップだった。しかし、自動車業界の合従連衡を経て、フィアットやプジョーなどを擁する欧州のステランティスグループの一員となった現在では、選択肢が広がっている。
 タフなアメリンオフロードカーらしさを残すラングラーやグランドチェロキー、グラディエーターなどに加えて、モノコックボディでFFベースのコンパスやコマンダー、狭い日本の路上でも使いやすいコンパクトなレネゲードまで、個性的なモデルが幅広く揃う。
 いずれも7スリットグリルを始めとする、ひと目でジープとわかるデザインを持ち、価格もかつての輸入車と比べると手ごろになって、国産車と気軽に比べられるようになっているのが嬉しい。
 排気量もレネゲードの1.4ℓターボに始まり、ラングラーの2ℓ直4直噴ターボやコマンダーの2ℓディーゼルターボ、グランドチェロキーLとグラディエーターのV6、3.6ℓまで幅広い。
 ラングラー、レネゲード、グランドチェロキーには、プラグインハイブリッド車も用意されている。


新型ラングラー

●価格:799万~899万円 
現代的な装備を採用してアップデート
 今回上陸した新型は、北米では昨年秋に登場した2024年モデル。日本向けはエントリーグレードのスポーツが設定された一方、プラグインハイブリッド車は旧型が併売される。タッチスクリーンや電動シートなどの快適装備の充実とともに、ルビコンには駆動軸に車重がかからないフルフロート式リヤアクスルを採用して、持ち前の走破性も向上させている。


従来型ラングラー

●価格:799万~1030万円
当初は3.6ℓV6も設定。現在はPHEVと限定車のみ
 ’18年に導入されたラングラーは、V6の3.6ℓに加えて、新開発の直4の2ℓターボを搭載して環境に配慮した。標準グレードのサハラと、よりハードなオフロード志向のルビコンを設定。ボディは2ドアと4ドアが導入されたが、常時ラインナップされるのは4ドア。'22年末にはプラグインハイブリッド車を導入。電動トップなど、限定車も多数設定。


グランドチェロキー

●価格:830万~1185万円
2列/3列シートが選べるFRベースの上級ワゴン
 ’84年に誕生して日本でもヒットした、ワゴンボディのチェロキーの上級モデル。5代目となる現行型は'21年に上陸。2列シートの標準ボディと、ロングホイールベースで3列シートのLボディを設定。シャシーはFRベースで、標準ボディは4気筒2ℓターボ、LボディはV6の3.6ℓを積み、標準ボディにはプラグインハイブリッド車も設定されている。


コマンダー

●価格:597万~634万円
FFベースの7人乗り。1グレード+限定車のみ
 ’22年秋に日本市場にやってきたコマンダーは、現代的なFFベースのクロスオーバーSUV。デザインはグランドチェロキーに似ているが、ボディサイズはひと回り小さく、回転収納できる3列目シートを備えた7人乗りで、車格的にはトヨタ・ハリアーに近い。日本仕様のパワートレーンは2ℓディーゼルターボの4WD車のみで、生産国はインドとなる。


コンパス

●価格:469万~545万円
よりコンパクトなクロスオーバーSUV
 コマンダーよりさらにひと回りコンパクトな、全長4420mmの2列シートクロスオーバーSUVがコンパス。車格的には、人気のホンダヴェゼルに近い。日本市場には、フィアット製の直4の2.4ℓガソリンモデルが'17年に上陸している。駆動方式はFFと4WDが選べ、FFは6速、4WDは9速のATが組み合わされる。このモデルも日本仕様はインド製だ。


レネゲード

●価格:435万~620万円
デザインセンスが光る歴代最小のジープ
 全長4255mmの、歴代ジープの最小モデルとなるレネゲードは、’15年秋に日本にやってきた。7スリットグリルなどのジープのアイデンティティに、戦時中のジープに搭載されていたガソリンを運ぶジェリ缶をイメージした、X型デザインをちりばめた小粋なデザインを採用。フィアット製の4気筒1.4ℓターボを積み、プラグインハイブリッド車のみ4WDとなる。


グラディエーター

●価格:960万円
現代的な装備を採用してアップデート
 今回上陸した新型は、北米では昨年秋に登場した2024年モデル。日本向けはエントリーグレードのスポーツが設定された一方、プラグインハイブリッド車は旧型が併売される。タッチスクリーンや電動シートなどの快適装備の充実とともに、ルビコンには駆動軸に車重がかからないフルフロート式リヤアクスルを採用して、持ち前の走破性も向上させている。

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みんなのコメント

1件
  • sgq********
    馬鹿高いラングラーの価値が何処にあるか分からない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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