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【独自スクープ】待ってました!! ランクル300の受注再開時期の目途が立つ

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【独自スクープ】待ってました!! ランクル300の受注再開時期の目途が立つ

 2021年6月に登場した現行型ランドクルーザー(ランクル300)は、予約段階から注文が殺到、新車納期が4年から5年と言われるほどまで伸びた。長期化する新車納期に歯止めがかからず、現在トヨタはランクル300の注文停止を決定しているのが現状だ。

 当然ながらトヨタだって同社の「至宝」ともいえるランクルをいち早く消費者のもとへ届けたいのは間違いないが、注文再開時期は、今後の生産状況を踏まえ改めて発表するとされていた。

【独自スクープ】待ってました!! ランクル300の受注再開時期の目途が立つ

 今回、多くのランクルファンが心待ちにする注文再開時期が判明した。各所への取材の様子と合わせて、紹介していこう。

文/ジョー城ケ崎、写真/TOYOTA
※当記事の内容は著者独自の調査によるものです

■突如止まったランクルの注文

4年から5年と言われる納期の長期化に歯止めがかからず現在受注停止中のトヨタ ランドクルーザー

 トヨタHPのランドクルーザーのページ上部には、「ランドクルーザーご検討中のお客様へ、ご注文停止に関するお詫び」となっており、2022年7月1日をもって、一時注文停止状態に入ることを明らかにしている。

 理由としては、日本のみならず、世界各国でも大変好評であり、生産能力を大幅に上回る注文をいただいているためとした。注文再開時期については、今後の生産状況を踏まえ、改めて案内するとあるが、現状としてメーカーからの正式な発表は無い。

 国内向けの年間生産計画台数5,000台の3倍以上になる予約注文数を叩き出し、その後も注文の勢いが衰えなかったランクル300。登場から約1年で、年間生産台数の5倍近い注文を記録し、このままでは改良も変更も、現在の注文を捌ききるまでは出来ない。

 受注台数についてはトヨタとしても想定以上だったようで、せっかくのランクルを売るに売れない状況に苦慮している。

■ランクル300の注文再開に目途が立つ?

 2022年6月30日に、販売店の店長承認分までのオーダーで締め切ったランクル300の注文。再開は、注文残を全て生産してから(つまり3~4年後)とも思われていたが、それよりも大幅に早く、注文再開することが取材で分かった。

 気になる注文再開時期は「2023年の年央」とされている。現段階では、「予定」という文字が付帯されているが、販売店でもこの時期に注文活動が再開できると、顧客へ案内しているところが多かった。

 ちなみに「年央」とはいつになのか。統計学上での年央は「7月1日」となる。おおよそ、7月中を示す言葉ではあるが、トヨタやレクサスにおける年央改良は、7月から9月までに行われることが多いこともお伝えしておこう。

 今回のランクル300注文停止が始まったのは、2022年7月1日。そこから綺麗に1年後、注文再開とするのが自然な流れのようにも感じるが、どうだろうか。

 ランクルの注文再開を待つ人は、2023年の6月下旬ごろから、メーカーおよび販売店の動向に注視しておいた方が良いだろう。

■世界情勢も関わる難しい舵取り

海外での需要が非常に高いランドクルーザーは、受注を再開しても国内向けの割り当ては少ないだろうと見られている

 世界情勢もさることならが、国内の自動車生産は、先の見通せない状況が続いている。今回お伝えした注文再開時期である「2023年年央」も、トヨタ販売店には7月中旬に通達されたものだ。

 この時点では、来年までにはある程度の数が生産でき、生産待ちの数も落ち着くと見ているようだが、工場の稼働停止や部品供給が安定しない現状を見ると、予定がさらに後ろ倒しとなる可能性もある。

 トヨタは、2022年の生産・販売目標を既に大きく下方修正しているため、無理な工場稼働や部品サプライヤーへの注文も行わないだろう。安全、確実に生産できる数を作り、結果として「何台出来上がるから、その後は予定通り(なのか予定変更)」という判断を、年度末にも出しそうだ。

 国産本格クロカンSUVのランクル300は、海外需要も非常に高く、日本向けに振り当てられるランクル300の台数は、メイン市場に比べると非常に少ない。ランクルの中心市場になる、中東地域を中心に、今後も生産割当は考えられていくはずだ。日本向けが飛躍的に増える見通しは薄い。

 こうしたトヨタの生産状況はビジネスを考えれば当然であり理解できるが、なるべくランクルの生まれ故郷の日本の販売店にも早くランクルを届けてほしい。納期遅延、オーダーストップ、改良などで売るクルマも登録するクルマもほとんどない状態のトヨタ販売店も多い。このままでは経営が厳しいお店も増えていくだろう。

 車両本体価格が高く台当たりの利益も大きいランクル300は、販売店の経営を大きく助ける存在となる。これだけ売れたクルマだからこそ、ディーラーも大きな期待を寄せている車種なのだ。

 レクサスLX・NXも注文停止となり、カローラクロスなどの量販車にも、一時的な注文停止の波は来ている。この状況は、他の人気車種にも飛び火する可能性も高いだろう。再開時期が明示されないお休み状態が続くと、ディーラーの新車販売部門が開店休業状態になる日が現実に起こりそうだ。

 まずは新車の安定供給、そして予定通りの注文再開を願いたい。もちろんトヨタとて大きな試練に挑んでいる最中と思うが、ランクルのみならず、すべてのトヨタラインナップがこの混乱から抜け出せるよう、世界情勢の安定を期待したい。

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