【米ラスベガス=中村俊甫】世界最大のデジタル技術見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2025」が1月7日(現地時間)、米ラスベガスで開幕する。2年連続の出展となるホンダに加え、トヨタ自動車やスズキも参加。サプライヤーもさまざまな次世代技術を提案する。開幕に先立ち、5日からメディア向けイベントがスタートした。
CESには人工知能(AI)やデジタル家電などに加え、自動車業界からも毎年、最新技術の出展がある。
ホンダ、CES2025で次世代EV「ゼロシリーズ」のプロトタイプ2車種を初公開
日本の自動車メーカーでは、5年ぶりの参加となるトヨタが、実証都市「ウーブン・シティ」の取り組みを紹介する。ホンダは昨年に続き、電気自動車(EV)「0(ゼロ)シリーズ」のプロトタイプなどを公開する。初出展のスズキは、行動理念「小・少・軽・短・美」に基づくものづくりをアピールし、他社との協業の場とする考え。「アフィーラ」の発売が迫ったソニー・ホンダモビリティ(川西泉社長兼COO、東京都港区)は、先行受注情報などを明らかにする予定だ。
サプライヤーでは、独ロバート・ボッシュやコンチネンタル、仏ヴァレオらが今年も最新技術を提案する。日本からもAGCや住友ゴム工業、自動運転スタートアップのティアフォーなどが出展する。
海外メーカーはスウェーデンのボルボ・グループ、韓国の現代自動車、中国・浙江吉利汽車グループのZEEKR(ジーカー)、BMWやメルセデス・ベンツの米国法人が出展する予定。一方、米フォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティスなどは出展を見送った。EV販売の減速による影響を指摘する声もある。
5日のメディア向けイベントにも複数の日本企業が出展した。AGCは拡張現実(AR)などのメガネ型デバイス向けのガラス基板を紹介。AIを用いた組成開発と生産技術の進化で、広い視野角と透過率(鮮明さ)を両立し、今年の「イノベーションアワード」を受賞した。
会期は10日まで。6日はトヨタやロバート・ボッシュなどが会見を予定する。
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