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1991年のミカ・ハッキネン、中嶋悟、鈴木亜久里。F1が体力勝負だった時代【連載第4回:熱田護の勝手に片思い】

掲載 更新 25
1991年のミカ・ハッキネン、中嶋悟、鈴木亜久里。F1が体力勝負だった時代【連載第4回:熱田護の勝手に片思い】

ミカ・ハッキネン選手のデビュー戦。乗るマシンは、ロータス102。ジャッドエンジン。

コンストラクターズタイトルを7回、ドライバーズタイトルを6回も獲得している名門チームロータスの面影はすでにこのころはなくなっていて、トップチームとの差は広がるばかりという感じ。

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タミヤやコマツなど日本企業のスポンサーがどんどん多くなった。

フィンランドの天才、ミカ・ハッキネン選手。チームメイトは、ジョニー・ハーバート選手。

2人ともナイスガイで人気者でしたし、注目も集まってました。

ティレル020、中嶋悟選手のチームメイトはステファノ・モデナ選手。

エンジンは、ホンダV10。

この写真は、イギリスグランプリのブリッジコーナー。今はコース変更でこのアングルは撮れなくなってしまった。

日本人初のフル参戦ドライバーとなって5年目。日本のF1ブームの立役者は間違いなくこの中嶋選手。

メディアの注目もありましたから、僕もたくさん撮らせていただきました。

でも、参戦最終年の中嶋選手は、体力的に厳しかったのか、チームメイトのモデナ選手と比べてタイムも成績も下まわることが多く、しんどそうな表情が多かったように記憶しています。

現代のF1の方がパワステやパドルシフトになったおかげで体力的には全然楽になったと聞きます。そういう意味では、この当時や以前の F1は、ドライビングスキルと体力勝負のスポーツだったとも言えます。

ガレージの中にあったホンダのコンピュータ。エプソン製のようです。

セッティングできる内容や精度は現代とは違うと思いますが、現代の電子制御だらけ、電池と回生エネルギーの使い分けとか複雑すぎて正直思い入れしにくいんですよね。

個人的には、NAの内燃機関だけで戦っていたこの当時の方が好きですね。とは言っても、そんな時代に戻ることはないと思いますけど…。

もう1人のフル参戦日本人ドライバーの鈴木亜久里選手。

チームは、ローラ・ラルース。

メキシコグランプリのフリープラクティスで、マシントラブルによりストップしてしまって、自分のシートとステアリングをマシンから外してピットに戻ろうと走る亜久里さん。この当時はスペアカーがあったのでそのマシンに乗り換えようとしていたんだと思います。

この年は開幕戦だけ6位入賞、その後は全てリタイヤか予選落ちという散々な年だったようです。

最終戦のオーストラリアグランプリ、アデレード。

レースは大雨で赤旗中止となって、ハーフポイントのレースとなってしまいました。

この27番のフェラーリは、プロスト選手が突然解雇されたために、ミナルディーで走っていたジャンニ・モルビデリ選手が走っています。

慣れないマシンで、6位入賞。

フェラーリのガレージ。アメリカかメキシコのような気がします。

現代のように綺麗なパーテーションで仕切られているわけでなく、逆側まで筒抜けて見えていたんだなあと、今になって気付きました。

Agipの黄色のクルーシャツが懐かしいです。

マシンを見ても、ブレーキやダンパー、ウイングなどとってもシンプル。

昔はよかった~~~とおじさんはよく言うけど、言いたくなる気持ちがわかってきた自分が寂しい…。

次回、連載5回目に続く。

〈文&写真=熱田 護〉

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みんなのコメント

25件
  • 当時はレースが終わると、路上にへたり込むドライバーもいたものです(セナですら)。
    今みたいに車の上に立ち上がって万歳したり、駆け回っているシーンの方が少ないもの。
    グラベルがあって、コースアウトしたら即終了!のコースも少ないし、今のドライバーはやっぱりラクチンと映ってしまうな。
  • 当時中嶋さんが遠慮してホンダにパワステをお願いしなかったって知りホンダの技術者が残念がってたね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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