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【最新モデル試乗】BEVはテスラが世界標準!? ワールドワイドで人気のモデルYの完成度を体感

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【最新モデル試乗】BEVはテスラが世界標準!? ワールドワイドで人気のモデルYの完成度を体感

日本仕様モデルYは2タイプ。走りは鮮烈、ダイレクト

 モデルYの日本仕様は、標準バッテリーを搭載しリアモーターで後輪を駆動するエントリーモデルの「RWD(583万4600円)」と、ロングレンジのバッテリーを積み、デュアルモーターのAWDとした最上級の「パフォーマンス(750万9000円)」の2タイプとなる。(4月4日に航続距離605kmのAWDロングレンジが追加された)

テスラがモデル3とモデルYの車両価格を約10%値下げ

 一充電当たりのWLTCモード最大航続距離はそれぞれ507kmと595km、最高速度は217km/hと250km/h。0→100km/h加速は、RWDでも他メーカーBEVの高性能版とほぼ同等の6.9秒、パフォーマンスは3.7秒を誇る。このあたりは、いかにもテスラらしい。

 パフォーマンスの瞬発力はかなりのレベルだった。走りはすべてがダイレクトで俊敏である。メーターも何もないインパネの中央に配された大画面タッチパネルディスプレイで、走りに関することから車両のさまざまな機能まで任意に設定できるようになっている。

 走行モードを「最速」に設定したときの刺激度はインパクトたっぷり。AWDなので発進時の蹴り出しは強く、めっぽう速い。しかも音もなくスムーズ、2重ガラスの採用部位がかなり広範囲におよぶ効果で静粛性にも優れている。

 足回りは、かなり引き締められている。重心高が高いSUVであっても運動性能を重視したためだ。操舵に対して応答遅れを感じない切れ味鋭い回頭性と正確なライントレース性は、その賜物に違いない。アクセルワークとステアリングワークの両面に対して、極めて高いダイレクト感があり、意のままの走りを実現している。ただし乗り心地はややコツコツとした硬さを感じた。

テスラ独自の充電網「スーパーチャージャー」は素晴らしい

 コンパクトクラスというものの、ボディサイズは意外と大きく、全幅は1.9mを超えていて、見た目にもなかなか存在感がある。海外では7人乗りの設定もあるほどだ。クロスオーバーSUVとしての利便性はハイレベル。外見からイメージするよりも室内空間は広々としている。そしてルーフの大半を1枚のガラスで覆った「乗用車で世界最大級」というパノラマルーフを装備している点もモデルYの特徴だ。空調は「生物兵器にも対応するレベル」の空気清浄機能付きのアイテムが搭載されている。荷室容量は最大で2158リッターに達するというから恐るべし。フロントのノーズ下にも117リッターのラゲッジスペースが確保されているのも特筆できる。

 テスラは、独自の充電網「スーパーチャージャー」を全国に展開中である。スーパーチャージャーは充電用コードが細くて軽く、重たい充電ガンもない。プラグをサッと差し込むだけで大きな電力で即座に充電できる画期的なシステム。日本のチャデモに対応するアダプターも用意されているが、スーパーチャージャーは比べ物にならないほど使い勝手がいい。全国各地のホテルをはじめ、着々と設置しているテスラの努力はユーザーフレンドリーで素晴らしい。

 世の流れとは逆に、昨年末に大幅な値下げを行ったことにも面食らったものだが、とにかくすべてがユニークで、興味をかき立てられるクルマである。日本でも販売好調なのは、うなずける。

テスラ・モデルY主要諸元

グレード=デュアルモーターAWDパフォーマンス
価格=754万4600円
全長×全幅×全高=4760×1925×1625mm
ホイールベース=2890mm
トレッド=フロント:1646/リア:1630mm
車重=2000kg
モーター型式=交流同期発電機
モーター最大出力=フロント:158kW(215ps)/リア:235kW(320ps)
モーター最大トルク=フロント:240Nm(24.4kgm)/リア:450Nm(45.9kgm)
一充電走行距離(WLTCモード)=595km
交流電力量消費率=150Wh/km
駆動用バッテリー=リチウムイオン電池
駆動用バッテリー総電力量 kWh=75.3
サスペンション=フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:マルチリンク
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=フロント:255/35R21/リア:275/35R21+アルミ
駆動方式=AWD
乗車定員=5名
最小回転半径=未公表

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みんなのコメント

16件
  • 今年の車種別で最も売れる可能性がある車がモデルYです。
    ついに日本でも本命のロングレンジの発売が開始されました。

    購入できるのであれば、何の不満もないBEVのひとつです。
  • 早くトヨタもこのレベルのEVを出してほしいけど最低でも2026年
    その頃テスラは更にとんでもなく進化してるから追いつくことは無さそうです
    今日テスラがバスも商業車も小型モデルyも用意すると発表してましたね
    もたもたしてたら全ての車種が乗っ取られる可能性大いにある
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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