10月25日、FIA国際自動車連盟は、マクラーレン・フォーミュラ1チームがアメリカGP決勝でランド・ノリスに対して課されたペナルティに対して再審査を請求していた件について、マクラーレンの提出した証拠を認めず、請求を却下したと発表した。
議論の中心となっているのは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに対してランド・ノリスが行ったオーバーテイクが違反と見なされ、5秒ペナルティを受ける結末となったバトル。これによってノリスは表彰台を逃し、チャンピオンシップのライバルに貴重な3ポイントを与えてしまった。
マクラーレン、ノリスのペナルティに関して正式に再審査を請求。フェルスタッペンへの追い越しが違反との裁定に不満
この裁定に対してマクラーレンは異議を唱え、メキシコGP直前の10月24日、正式に再審査の請求を行った。
25日金曜日メキシコ時間には、マクラーレンの代理人(アンドレア・ステラ代表とランディープ・シン/レーシングディレクター)と、レッドブルの代理人(ジョナサン・ウィートリー/スポーティング・ディレクターとスティーブン・ノウルズ/シニア・レースストラテジー・エンジニア)が召喚され、14時30分にヒアリングが実施。その結果がドキュメント78番として現地時間25日20時05分に発表され、マクラーレンの再審請求が却下された際の内容が公開された。
今回行われたヒアリングの第一部では、再審査を請求したマクラーレンの提出する証拠が、ペナルティ決定の時点で入手していなかった、重要かつ関連性のある新しい証拠であるかどうかの審査が行われた。
そしてマクラーレンは、当時のドキュメント69番において、エイペックスで4号車(ノリス)はオーバーテイクしかけていたものの1号車(フェルスタッペン)の前には出ていなかった、とされていたがそれは誤りであり、4号車(ノリス)はブレーキングエリアですでに1号車(フェルスタッペン)を追い越しており、エイペックスでは前に出ていたと主張。
しかし、アメリカGPのスチュワードは、マクラーレンが今回指摘したような、裁定の誤り自体を新証拠であるとする主張については支持できないと判断。
こうした主張が認められるには、その誤りを証明できるものを新しい証拠として示さなければならないとし、マクラーレンの再審請求を却下している。
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