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フェルナンド・アロンソ、”リスキー”な1ストップ戦略で入賞を目指すも叶わず……「でも楽しいレースだった」

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フェルナンド・アロンソ、”リスキー”な1ストップ戦略で入賞を目指すも叶わず……「でも楽しいレースだった」

 F1スペインGPの予選では躍進を遂げ、2台揃ってQ3進出を果たしたアルピーヌ勢。しかし決勝レースでは戦略はハマらず、エステバン・オコンが9位に入るのが精一杯。チームメイトのフェルナンド・アロンソに至っては、17位に終わった。

 レース後にアロンソは、リスキーな戦略を採っていたと明かした。

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「確かにリスキーな戦略だった。20周目前後というところで、僕は11番手だった。その頃、各車がピットストップをし始めたんだ。そして23~24周目というところで、先にピットストップを済ませていたガスリー(ピエール・ガスリー/アルファタウリ)に反応しなければいけなかった。でもそれで、僕は11番手になった」

 アロンソはそう語った。

「10位を獲得するための方法は、リスクを冒すことだったと思う。そして僕らは今日、多くのミスを犯した。最後にはタイヤが終わってしまったから、うまくいかなかったけどね」

 つまりアロンソは、1ストップで走り切ることを目指していたわけだ。現にオコンは、1ストップで走りきり、9位でフィニッシュしている。

「(2回目の)ピットストップをせずに走り続けていたら、おそらくガスリーが僕を追い越し、ベッテル(セバスチャン・ベッテル/アストンマーチン)も僕を追い抜いていっただろう。そうなれば、結局12位か13位だったはずだ。だから難しいレースだった」

 今回のスペインGPは、アロンソにとってF1復帰後初の母国レース。しかも集団の中で戦えたのは楽しかったと語った。

「とても楽しかったよ。ここはバルセロナだし、僕のホームグランプリだからね。とても楽しんだよ。とても特別な日曜日だった」

「スタンドには人が少なく、僅か1000人しかいなかった。でもファンの姿を見ると少しアドレナリンが高まるし、スピーカーが僕の名をレース中に叫んでくれる。今回のレースは、確かに他の3戦よりも特別だった」

「レースは楽しかったし、タイヤ戦略が異なるたくさんの戦いがあった。良いポジションでフィニッシュし、ポイントを獲得できていれば良かったけどね。きょうは不可能だった」

「でも、週末は概ねポジティブだった。ポルティマオ(ポルトガルGP)では競争力があったけど、それがポルティマオだけなのかどうかが分からなかったんだ。でも、バルセロナでも競争力があった。だから今後数戦を見てみることにしよう」

 アロンソは、アルピーヌが5番目のチームになれる可能性があると語る。

「でも、フェラーリとマクラーレンに次ぐ5番目のチームになることができると思う。これは朗報だ。最初の2戦では、Q3に入るのが困難だった。戦略やタイヤの理解などについても、まだまだやるべきことがある。でも、タイヤについて驚きだったというわけじゃない。ポイントを獲得したかったから、リスクを冒した。タイヤがもたなかったことについては、驚きではなかった」

 今回のレースを戦ったことで、ライバルとのパフォーマンス差を確認するためのいくつかの答えがあったとアロンソは語る。

「僕らのマシンのパフォーマンスと、ライバルのパフォーマンスについて、いくつかの良い答えを手にできたと思う。多かれ少なかれ、僕は快適に走ることができた。でも正直に言って、レースよりも予選の方がペースが優れていたと思う」

「レースでは、ほとんどのマシンのパフォーマンスがとても似通っているように見えた。予選も似たように見えたけど、よく分からないね」

「でもフィーリングは良く、良いスタートを切ることができた。今回が最も良いスタートを切ることができたんだ。僕らはゆっくりと、段階的に物事をまとめていっている。今最も重要なことは、僕としてマシンのパフォーマンスをさらに引き出すことだ。今はそれに取り組んでいる。今週は忙しく宿題をこなす1週間になるだろうね」

 次戦はモナコGP。アロンソはこのモナコを、2006年と2007年に制している。そこでの可能性をどう考えるかと尋ねられると、アロンソは次のように語った。

「分からないね。でも、マシンは速くなると思う。前進させる必要のあることのひとつは、1周にわたってマシンの最大限の力を引き出すことだ。そのためには、マシンをプッシュした時に、完全に自信を持つことができる必要がある。現時点では、僕はまだ100%そうすることはできないけどね」

「モナコでは、土曜日に完璧に出来上がったマシンを手にしておくことが重要だ。だから僕は、モナコに向けては慎重に考えている。それはマシンのせいではなく、自分の仕事のせいでだ」

「マシンには自信を持っているよ。今僕は、自分自身について仕事を積み重ね、マシンを快適にドライブできるようにしなければいけない。それができるかどうかは、僕次第だ。やってみようじゃないか」

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