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11月1日はスーパーカーの日!「TOKYO SUPERCARDAY 2020」イベントレポート

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11月1日はスーパーカーの日!「TOKYO SUPERCARDAY 2020」イベントレポート

去る2020年10月31日~11月1日に掛けて、「TOKYO SUPERCARDAY 2020」(以下、TSD2020)というイベントがお台場で開催されたのは、皆さんもご存知だろうか。

このイベントは、お台場の臨海エリアに隣接する3つの大型施設をスーパーカーが二日間延べ200台で埋め尽くしてしまうという、子供の夢をそのまま形にしたようなクレイジーなイベントなのだ。

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今回の記事では、この壮大なビッグイベントのレポートをお届けしたいと思う。

■「TOKYO SUPERCAR DAY 2020」とは?

実はこのイベント、今回で3回目の開催(前身のイベントからは6回目)となる。「一般社団法人 日本スーパーカー協会」によって、毎年「スーパーカーの日」である11月1日を跨ぐ日程で開催されてきた。

2018年は、実物大ユニコーンガンダム立像でも有名なシンボルプロムナード公園を舞台に開催された。

2019年は、東京モーターショー内の展示場をはじめ、東京ビッグサイト前の「石と光の広場」や「オープンロード」などを舞台により大きなスケールで開催となった。

そして2020年は、お台場の海岸沿いにある「デックス東京ビーチ」「アクアシティお台場」「ヒルトン東京お台場」のデッキスペースを舞台とし、日が暮れるとお台場の夜景とスーパーカーがコラボするという前代未聞の空間が生まれた。

展示車両は、個人オーナー所有の車両から協賛企業の車両まで多岐にわたり提供された。その結果、2日間で200台のスーパーカーが延べ商業施設の内側から外側まで埋め尽くす、規模の大きさ・企画性において他に類を見ないイベントとなった。

なかには、「マクラーレン・スピードテール(日本に一台のみ)」や「ブガッティ・シロン」などの非常に稀なハイパーカーも展示された。

また安田造船所が主催する「Azimut Boat Show」が「TOKYO SUPERCAR DAY2020」とコラボレーション開催され、Azimutが「大型ラグジュアリー・クルーザー」として史上初めてお台場の港に入りレインボーブリッジ・クルージングがおこなわれたのだ。

■フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレン他、展示車両の紹介

【フェラーリ】やはりスーパーカーの代名詞ともいえるフェラーリは会場でも人気が高いようだ。TSD2020においても新旧フェラーリが大集結していた。

往年の名車であるF40・F50をはじめ、映画「フォード VS フェラーリ」に敵役として登場し注目を集めたル・マンカーである「330P4」も展示されていた。

さらに、「プーマ」のショップの前に佇む「ポルトフィーノ」の姿もあり、道行くお買い物客も興味津々であった。このような商業施設のなかにスーパーカーを展示してしまうイベントこそ、新たにクルマに興味をもってもらうきっかけ作りとしては大事なのでは?と思う次第であった。

【ランボルギーニ】「ランボルギーニ」についても、「AVENTADOR SVJ」から「カウンタック」まで新旧問わず様々な車種が展示された。

なかでも、40年以上前に登場した「カウンタック」が最新のランボにも負けない注目を集めていたのが印象深い。1970年代のスーパーカーブーム、当時の少年たちの憧れの的であった「カウンタック」は、現在でも根強い人気を誇っているのであろう。

他にも「アヴェンタドール SVJ」や「ディアブロ GTR」など激レアモデルが勢揃いであった。

【マクラーレン】世界でも屈指のスーパーカーメーカーであるマクラーレン。F1コンストラクターとしての歴史が長く、市販車を販売し始めのは比較的最近だが、そうとは感じさせない人気ぶりだ。

なかでも日本初登場の「スピードテール」の夜景とのコラボは圧巻であった。スピードテールはリアウィングがなくても大きなダウンフォースを生むためにテールエンドが長く独特の形状をしているのが特徴だ。このスピードテールはとても人気が高く、会場の一番奥の行き止まりに展示されていたにも関わらず、夜になってもギャラリーが絶えなかったのが印象的だ。

また、比較的デザインが似ている「570S」「720S」「675LT」であるが、並べてみるとエアロ形状などに細かい違いが多く見られ、このように実物を見比べて比較が出来るのもTSD2020ならではの魅力だろう。

【その他】フェラーリ・ランボルギーニ・マクラーレン以外にもバラエティ豊かなスーパーカーたちが展示されていた。なかでもハイパーカーの筆頭格ともいえるブガッティ・シロンは会場中の注目を集めていた。

日本車としては、ボンドカーであった「トヨタ・2000GT」のオープンカーや日産が世界に誇るスーパーカー「R35 GT-R」も人気を集めていた。

「スーパーカーZONE」「ハイパーカーZONE」だけではなく「ライトウェイトスポーツカーZONE」も用意され、1シーターの「MONO」や「ケーターハム・スーパーライト 500R」などの超個性的なスポーツカーも印象的であった。またここでは紹介しきれないが、アストンマーティンやマセラティ、ロータスといった世界中の名車から「ポルシェ 962C」というル・マンカーまで展示されていた。

延べ200台という台数のスーパーカーを同時に鑑賞できる機会は、他のイベントではなかなか無いだろう。クルマ好きならば自分のお気に入りの一台や、将来の夢の一台が見つかったのではないだろうか。

 

■「TOKYO SUPERCARDAY 2020」を通じて感じた可能性

「若者の車離れ」が叫ばれるようになって久しいが、むしろ若い世代の人達のギャラリーが多かった印象である。

お台場という立地の特性上かもしれないが、すれ違いざまに「かっこいい」と盛り上がる青年グループや、子連れの家族でも車名を両親に教える少女の姿がみられたりと、クルマ好きな若い世代はまだまだ途絶えていないと感じた。

当日、私は映像撮影スタッフとして現場にいたが、お客さんから「SNSでブガッティ・シロンの写真をみて急いで来ました!シロンはどこに展示されていますか?」と尋ねられたこともあり、SNSにおける情報発信の重要性も痛感した。

■TOKYO SUPERCARDAY 2020イベントレポート まとめまず、これほどの大規模な企画が実現したこと自体がすごいことではないだろうか。

お台場の3つの施設をイベントのために占有することや、何かとスポーツカーに対して悪いイメージを抱く人も少なくはない昨今の時勢にも関わらずスーパーカーの展示するという企画趣旨を貫くこと、展示車両の調整や各方面への調整等を想像すると、上から目線で誠に恐縮だが運営に関わった関係者の皆様を褒め称えずにはいられない。

さらに、不特定多数の人の手に触れられるリスクがあるにも関わらず、展示を快諾してくれたオーナーの皆様・協賛企業の皆様の寛大さにも感謝したい。

TSD2020によって、普段はスーパーカーやクルマに興味がなさそうな子連れやカップル等がクルマに関心をもつきっかけが多く生み出されたのは自明のことであろう。

好きな情報だけをインターネットで収集することが主流になっている現代だからこそ、リアルの場で偶発的に新たな出会いを生み出すこういったイベントは価値が大きいと感じている。

クルマ好きを増やすために株式会社Carkichiを起業した代表者としても秘められた大きな可能性を感じた1日であった。

TSD2020を企画・実行された一般社団法人 日本スーパーカー協会の皆様ならびに関係者の皆様には、改めて深く感謝の意を表明したい。

[ライター・カメラ/長尾 孟大]

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