29歳で、中古のフェラーリを購入したGQ JAPANライフスタイル・エディターのイナガキが、ひょんなことから35年落ちのシボレー「コルベット」を増車した! 第9回は、新しいディスプレイ・オーディオ装着に関するお話。
プラスチックにハラハラ
俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.26──デロリアン
わがコルベットに取り付けるべくカロッツェリアのディスプレイ・オーディオ「DMH-SF700」を購入した。しかし、業者によるとC4コルベットへの取り付け事例がないため、実際に装着出来るかどうかはわからないという。
取り付けを依頼したアース電機(東京都大田区)からも「シフトレバーにディスプレイが干渉するリスクがありますね……」と、指摘された。が、干渉するかどうかは試してみないとわからない。ステレオやカーナビといった電装品の取り付けや修理を得意とする“老舗”(創業約49年)の力を頼ることにした。
まずは、もともと装着されていたアルパインのCDヘッドユニット(1DIN)「CDE-9870J」を取り外そうとするものの、なかなか思うようにいかない。グラつきを防ぐべく、しっかり固定されているのが原因とのこと。そこで、インストルメントパネル中央部を取り外すことになった。
しかし、35年前のクルマである。なかなか、簡単には取り外せない。無理に取り外そうとすれば割れてしまいそうだ。長年浴びた日光などによってプラスチックは間違いなく劣化しているはず。メカニックはそれを熟知しているので、慎重に作業を進めていく。
無事に取り外せたものの、側で見ていると「これは一筋縄ではいかないだろうなぁ」と、思った。
CDE-9870Jを取り外すと、奥には何本もの配線があった。が、その束ね方は若干雑だったらしい。そこで、アース電機側で綺麗に整えてくれた。
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今回はハンズフリー機能用のマイクも取り付ける。設置場所はメーターパネル前となった。そこでマイクの配線を通すべく、メーターパネルの周囲に取り付けられたプラスチック・パネルを取り外した。
すると、メーターパネル横のエアコン吹き出し口の内部に、大量のスポンジを発見! おそらくエアコン内部に使われていたスポンジが劣化し剥離。エアコンの風に乗って運ばれてきたのだろう。一部は硬化しており、歴史を物語る。35年前のクルマに乗っているということをあらためて実感した。
掃除機で劣化したスポンジを集め、さらに埃で汚れていたメーターまわりもクリーニング。プラスチック・パネルがないことで、普段、手の届かない部分まで綺麗になっていくのは嬉しい。オーディオ交換といっても、ただ“交換”するというのではなく、気になる部分をケアしてくれることに好感が持てる。
GPSセンサーを取り付けるなど作業は順調に進んでいく。が、車速信号(車速パルス)が取り出せないことが判明。これがとれないと位置精度が劣るらしい。ただし、旧車では取り出せないことが多いそうだ。わがコルベットは1983年デビューだから、カーナビのことなんて考えて作られているわけがない。
調べるとトランスミッションなどから取り出せないこともないようだが、その場合、かなり大掛かりな作業となってしまう。それに、本当に取り出せるのかもわからない。取り出せないからといって位置精度が著しく悪化するわけではないので、「ま、旧車だからしょうがない」と、すんなり諦めた。
最後、いよいよディスプレイを装着する。上下(高さ)は5段階で調整出来るので1番上へ、前後(奥行き)は2段階で調整出来るので1番奥へセット。さらに角度を15°奥へ倒すと、シフトレバーと干渉しないではないか!
とはいえ、本当にギリギリだった。シフトレバーとディスプレイのあいだはわずか数mmしかない。たしかに、これは試さないとわからなかった。なにはともあれ無事に装着できてひと安心。
訊くと、わがコルベットにもバックカメラが付けられるそうだ。費用は3~4万円程度という。しまった、一緒にお願いすればよかった! が、後日でも値段は変わらないらしい。もっとも、再度複雑なインパネまわりのプラスチック・パネルを取り外さなければならず「本当は今回、一緒に作業出来ればよかったんですけどね(笑)」と、アース電機の担当者。
そばで見ていたので、よくわかります。すいません……。
スマートフォン感覚
早速装着したDMH-SF700を試すと、気になっていた位置精度は、スマートフォンの精度とおなじなのでさほど気にならない。首都圏で乗っている限り、大幅に位置が狂うという場面はなかった。
操作性はかなり良く、スマートフォン感覚で使えるのが嬉しい。中には動作が遅いディスプレイ・オーディオもあるそうで、画面をタッチしても反応がワンテンポ遅れるとか。HDMI入力によって、スマートフォンを介しYouTubeなどを視聴出来るのも嬉しい。しかも、高画質だから、筆者のiPhone8で視聴するより鮮やかだ。
そういえば“音”も良くなったような気がする。音源が異なるので(以前はCD、今はiPhone)比較は難しいけれど、おなじ曲ならば、DMH-SF700の方がクリアなような……。
公式ウェブサイトには「デジタル信号ラインに、音質に優れ鮮度の高いサウンドを実現するパーツを採用しています」、「演算時のノイズや音質劣化を極限まで排除するDSPを採用。ハイレゾ音源再生はもちろん、CD音源や圧縮音源もハイレゾ相当に高音質補正します」などの言葉が並ぶ。これらのパーツやパイオニアの技術力によって高音質を実現しているのだろう。
DMH-SF700はレベルの高いディスプレイ・オーディオだった。すっきりとしたデザインも、シンプルなつくりのコルベットのインテリアにマッチしていると思う。
勢いで買ったものの、結果オーライ。いい買い物でした。
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