ウイリアムズのジョージ・ラッセルはここ数戦で予選Q3への進出が続いているが、本人は現在のマシンはそこまで速くはなく、Q3進出を続けられていることに困惑していると話す。
ラッセルは7月初頭に行なわれたF1オーストリアGPで、ウイリアムズでは初めて予選Q3に進出。続くイギリスGPでもQ3に進出し8番手タイムを記録している。
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ウイリアムズはここ数年最下位争いの常連となってきたが、2020年にチーム体制の改善に着手。迎えた2021年はポイント獲得こそ無いが、アルファロメオやハースといった他チームと戦えるまでになっていた。
そして予選ではラッセルの手によって、Q2進出の常連に。Q3に手が届きそうな位置で終えることも少なくなく、直近のレースでは2戦連続でQ3進出を果たしている。
イギリスGPではスプリント予選で9番手となり、ペナルティで12番手スタートとなったラッセルだが、決勝はポジション変わらずの12位でフィニッシュ。彼は予選でのパフォーマンスをレース距離で再現することは難しいと認めている。
また、予選でQ3進出を果たす好パフォーマンスについても、実際にはなぜそうした位置につけることができるのか、分からないと話している。
「結局、僕らはフィニッシュした位置以上でゴールするには値しないんだと思う。僕も、どうやって予選で上のポジションを維持しているのか分からないんだ」
ラッセルはそう語る。
「知っての通り、僕らは予選を除くFP1、FP2、FP3そしてレース……どのセッションでも9番目のマシンだ。僕らはブービーの速さなんだ」
「でもどういうわけか、予選ではトップ10やトップ12に入ることができてしまう。そして日曜日を迎えると、前には8台や9台のこちらより速いクルマがいて、そして後方にも速いクルマを抱えた状態でスタートする。それでポジションをキープするのは難しい」
「後方の3~4台は僕らよりもコンマ4~5秒速かったと思う。そうしたペース面でのアドバンテージがあれば、追い抜くのは簡単だ」
「彼らはタイヤの点で僕らよりも優れているように思える。だからレースは常にミラーを見て、食い止め続けようとすることになる」
ただラッセルはここ最近のレース結果については満足すべきだろうとも認めている。
「レースの後は、いつも少しがっかりしている。だけどここ4レースでは、1回はリタイアしたけど他はトップ12に入って、ポイントを争っている」
「12位というのは、妥当な結果だと思う。これより上の順位にはふさわしくないかもしれない。だいたいそうなんだけど、僕らは日曜日に後退してしまうんだ」
「でもそれが日曜日にいい仕事ができていないから、とは思っていない。どういうわけか、予選でいい仕事をしすぎているんだ。それで少し難しくなっている」
またラッセルは予選でのパフォーマンスを重視し、決勝でのロングランを犠牲にしているのではないか? という疑問については否定。予選の速さはミスをしないことにかかっていると話した。
「僕らは別に予選に集中しているわけじゃない。レースに集中しているんだ。だから僕らが改善しているのか、ライバルが失敗しているのかは分からない。1周のアタックでプレッシャーがかかる時には、ミスの有無が0.1秒、0.2秒の違いを生むんだ」
「一方でレースでは、数周でリズムを見出して、それからチャンスを逃さない様にすることになる」
「(予選でも)適切な手順で全てをこなし、タイヤを作動温度領域に入れて、トラックポジションも正しい場所につけたりと、いい仕事をしなければならない。僕はそうした状況でもマシンに自信を感じているんだ。おそらく他よりいい仕事ができているんだと思う」
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