2度のF1チャンピオン、フェルナンド・アロンソは、モータースポーツにおけるトリプルクラウン達成という夢を今後追うことはないと示唆した。F1モナコGP、ル・マン24時間レース、インディアナポリス500の三大レースを制するという偉業を達成したのは、これまでグラハム・ヒルひとりしかいない。
アロンソは2006年と2007年のモナコGP、2018年と2019年のル・マンで勝利を挙げているものの、インディ500には3度挑戦するなかで、優勝は成し遂げていない。
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「F1のモナコGPで優勝し、耐久レースのル・マンで優勝し、オーバルレースのインディ500で優勝するという、モーターレースの三冠達成はとても魅力的だと思う」とアロンソは、現在所属するアストンマーティンF1チームのパートナー、コグニザントが主催したイベントにおいて語った。
「インディ500に3回挑戦したが、成功しなかった。それが唯一欠けているものだが、現時点では、僕の計画には入っていない。今後の2年、3年はF1に完全に集中していく。3度目の世界タイトルを獲得したいんだ」
43歳のアロンソは、当面はF1に専念することを決めており、F1引退後の年齢を考えるとインディ500に再度挑戦するのは困難であるとの考えを示した。
「これ(F1)が現時点での僕にとって一番かつ唯一の優先事項だ。それを終えたら、45歳とか46歳になるから、インディ500に出場するために必要な決意や、もう一度繰り返して学習しなければならないことの量が、少し多すぎると思う。今はそう考えている。100パーセントそうだとは言えないけどね」
アロンソは、F1以外の挑戦を除外しているわけではない。目標のひとつとして掲げていることのひとつは、ダカールラリーでの優勝だ。アロンソは2020年にダカールにトヨタで初挑戦、13位を獲得した。F1キャリア後にはこの過酷なオフロードイベントに再度挑戦したいと、アロンソは考えている。
「僕にとって次の最大の挑戦はダカールラリーになると思う」とアロンソは言う。
「ダカールで優勝できれば、個人的に大きな収穫だと言えるだろう。F1で勝ち、耐久レースで勝ち、ル・マンとデイトナで勝ち、さらにラリーで勝てれば、それはドライバーとしての僕にとって大きな意味を持つ」
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